死ぬまでオタク

(基本的に)テレビとアニメしか観ません

『ゲゲゲの鬼太郎』(1985年)

www.youtube.com

 

原作:水木しげる(みずき しげる

音楽:川崎真弘(かわさき まさひろ)

キャラクターデザイン:兼森義則(かねもり よしのり)

シリーズディレクター:葛西治(かさい おさむ)/芝田浩樹*1(しばた ひろき)

 

制作:フジテレビ、読売広告社東映動画

 

 

乱平「6期がいまやってますよね。ばるとさん、あなたの地元、つまり水木しげるの地元の山陰地方でも、フジテレビと同じ時刻に放映してるそうじゃないですか」

ばると「あー、山陰中央テレビね」

 

乱平「まさか放送を観てないとか言いませんよね?」

ばると「・・・・・・」

乱平「そういう、黙り込むクセ、よくないと思いますよ。自分に都合が悪いと、すぐ黙り込むんだよな。」

 

大豆生田「乱平くん、ばるとさんオタク(;^ω^)」

乱平「おおお大豆生田、これにはな、これには理由があって(;´Д`)」

ばると「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・山陰中央テレビ

 

乱平「山陰中央テレビがどうかしたんですか」

ばると「パチンコのCM多いんだよなあ(´Д`)ハァ…」

乱平「関係ないがん!!」

ばると「なんで、出雲弁チック?」

 

 

 

ばると「でも、やっぱり一番再放送で見たのは、アンパン鬼太郎マンだよ」

乱平「アンパン鬼太郎マン!?」

ばると「戸田恵子じゃん」

乱平「たしかにそうだけど」

 

乱平「水木しげる先生、ばるとさんにとって地元作家ですよね。語ることいっぱいあるんじゃないですか」

大豆生田「境港市でしたっけ。地元の空港の名前も『鬼太郎空港』だとか……」

 

ばると「(そっけなく)別に……」

乱平「(゚Д゚)ハァ?」

ばると「アンパン鬼太郎マン(3期)と名探偵鬼太郎(5期)のあいだの4期なんか、山陰中央テレビでやってなかったし」

乱平「ウッソでしょ!?  あの鬼太郎ですよ!?  地元にフジ系あるのにやらない理由ないでしょう」

ばると「だってほんとうの事だし」

 

おいばると!  人間の記憶は自分が思ってるほどアテにならんもんじゃぞ

 

ばると「この声は・・・

 田の中さん!?

 

 

乱平「な、なんか目玉おやじのような声が、どこかでしたような・・・気のせいか」

大豆生田「ずいぶん素っ頓狂な声が(;´Д`)」

 

ばると「ピッコロモンみたいな声が降りてきた・・・!( ;∀;) 」

乱平「結局デジモンアドベンチャーかよ!!(#゚Д゚)

*1:OPの文字が葛西より小さい

『愛の若草物語』をめぐって、もう少しだけ

 

愛の若草物語(1) [DVD]

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ある日

 

大豆生田「あっ、乱平くんおはよー(*´ω`*)」

乱平「大豆生田。」

 

乱平「(気持ち悪いぐらいモジモジして)あのさ……大豆生田……きょうの大豆生田は、その……」

大豆生田「?? (^_^;)」

乱平「その……えーと……(;´Д`)」

大豆生田「トイレ行きたいの?

乱平「んなわけねぇだろ!!

 おまえの!!!!! 髪型が!!!!!! 『愛の若草』のジョオに!!!!!! 似てるなって!!!!!!

大豆生田「

 

 

大豆生田は、満面の笑みで、頬を紅くして、とてもうれしそうに、うなずいていた。 

 

『愛の若草物語』(1987年)

愛の若草物語』(日曜19時30分・ハウス世界名作劇場枠)

 原作:ルイザ・M・オルコット「若草物語

製作:本橋浩一(もとはし こういち)

脚本:宮崎晃(みやざき あきら) 

音楽:大谷和夫(おおたに かずお)

キャラクターデザイン:近藤喜文(こんどう よしふみ)&山崎登志樹

監督:黒川文男(くろかわ ふみお)

企画・制作:フジテレビ、日本アニメーション

 

ばると「『トム・ソーヤーの冒険』以降の世界名作劇場は、まったくといっていいほど観てないんだ……(´・ω・`)」

乱平「『赤毛のアン』は観たのね?」

ばると「高田馬場のツタヤで全巻借りて2日か3日で観た

乱平「そういう根性があって、なんで280作品しか視聴済み作品のストックが存在しないんだよ!!💢」

 

ばると「ほら~、体力だよ体力~w 若い頃は徹夜しても大丈夫だったんだよ~w

 ぼくはこういう方法で『母をたずねて三千里』も約3日間で観たんだ

乱平「でもそれって結局『高畑(勲)ブランド』ですよね。『ペリーヌ物語』は絶対観てないだろ、あんた」

ばると「『ペリーヌ』のコンテ切ってんじゃん高畑勲。ほら、Wikipedia。3話と6話。ちなみに2話と5話のコンテは『とみの喜幸』wwwwwww」

乱平「(鬼の形相で)結局観てないんだよな?

 

ばると「テレ玉でさぁ」

乱平「あんた都合悪いとすぐテレ玉での思い出に走りそうだな」

ばると「『あらいぐまラスカル』の再放送がやってたよ、東京から都落ちする寸前」

乱平「『都落ち』とか、さりげなく自慢すんな」

ばると「でもさ」

乱平「?」

ばると「テレ玉って、乱平くんと大豆生田さんのお膝元じゃん」

乱平「で?」

ばると「もっとテレ玉を推し出していこうよ」

乱平「は?」

ばると「十万石まんじゅうステマしたりとか」

乱平「すみません、意味がわかりません」

ばると「浦和レッズの応援番組はいつも殺伐!!

乱平「んなわけねえだろブログを無観客試合にすっぞ( ゚Д゚)ゴルァ!!!!!!

 

~しばらくおまちください~

 

乱平「(テレ玉のアナウンサーみたいな格好で)さきほど不適切で行き過ぎた表現がありました。

 お詫びいたします。」

 

 

 

若草物語 (角川文庫)

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www.nippon-animation.co.jp

 

大豆生田「これが公式サイト?」

乱平「キャラクターの行き過ぎた運用は叩かれるけど、老舗大会社だし、公式サイトはしっかりしてるよ」

大豆生田「子供の頃に読んだかもしれない。『ジョオ』って子が主人公なの?」

乱平「(焦りながら)どうだっけ……4人姉妹がメインであることは公式サイトのストーリー説明からもわかる……」

 

・勝手に『愛の若草物語』公式ページの無料配信1話を再生する大豆生田。

 

乱平「あ、コラっ! 勝手に再生するな」

大豆生田「(耳を貸さず)いきなりオープニング。すごく音痴

 お尻ペンペンは、今の時代はもうだめな描写なんだろうな。

 これが次女のジョオ?

 すごく可愛いし、スタイルもいい……(うっとり)」

 

乱平(やっぱり同性でもそういう感想になるんだな、ジョオの「見てくれ」は)

 

 

 

・・・・・・・・・・・・

学生会館に戻った乱平

 

誠と剛まで、『愛の若草物語』の無料1話を観始める。

 

剛「近藤喜文さんがキャラデザなんて、なんて贅沢なんだ!

 早死にしてなければ……(´;ω;`)」

 

誠「(ジョオの声優が)山田栄子さんだね。つくづく名劇*1に縁があるひとだなあ」

 

剛「それにしても、ジョオの外見をいまの美少女ヲタに見せたら、一瞬で萌えそうだな

乱平「それはそうでしょう。いまやってるアニメの大半の美少女キャラより綺麗なんだから

 

誠「乱平無神経!

剛「クズ!!

誠「クズ!!

 

乱平「(゚Д゚;)ハァ?」

 

 

耳をすませば [DVD]

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*1:世界名作劇場の略称。この略称を口にすると、若干プロっぽくなる

『陽あたり良好!』(1987年)

陽あたり良好!』(日曜19時枠)

原作:あだち充(あだち みつる)

シリーズ監督:ときたひろこ

総作画監督:前田実(まえだ みのる)

音楽:芹澤廣明(せりざわ ひろあき)

 

総監督:杉井ギサブロー(すぎい ぎさぶろー)

製作:グループ・タック旭通信社東宝株式会社 

 

京王閣「このアニメって主演は三ツ矢雄二さんじゃないんですか」

ばると「なんにも知らないくせに!!

京王閣「いやたしかに、ほぼ知りませんけど。なんかの局の再放送枠でこのアニメがやってて、オープニング見たら、『タッチ』の上杉達也みたいな男の子がいたじゃないですか。 

 ……で、エンディング見たら、トップクレジットが森尾由美で仰天したんですけど」

ばると「オープニングとエンディングだけで本編観てないんでしょ」

京王閣「いや、観ましたよ。内容1%も思い出せませんけど」

 

ばると「たしかに、1話分だけ観たら、群像劇で、だれが主人公かわからなかったかもね。

 中学生の頃だったかな? キッズステーションで放映されてるのを観たんだけど、やはり京王閣くんみたいに、だれが主人公かわからなかった覚えがある。

 でも、原作の成り立ち知って原作漫画読めば、主人公が森尾由美が演じた岸本(きしもと)かすみであることがわかるはずだよ」

 

 

陽あたり良好!〔小学館文庫〕 1

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京王閣「原作の成り立ち?」

ばると「うん、このアニメの原作、少女漫画なんだよ」

 

 

 

京王閣( ゚д゚)

 

ばると「え、なんでそこで固まるのw

 オープニングちゃんと観た? 『フラワーコミックス』ってクレジットされてなかった?」

京王閣「いやそもそも『フラワーコミックス』がわかんねえよ」

ばると「小学館の少女漫画の単行本レーベルですがなにか。

 ほら、前に、『マーガレットも少女コミックもフレンドも週刊だった』って話したじゃん」

 

 

bakhtin19880823.hatenadiary.com

 

京王閣「そういえば」

ばると「このアニメの原作は『週刊少女コミック』に連載された、れっきとした少女漫画なんですよ」

京王閣「ちょ、ちょいまってください、あだち充ですよね? あだち充が少女漫画を描いていたんですか!?」

バカにしたような目つきのばると「あー、そこからかーww

 

桐生乱平「○(#゚Д゚)=(  #)≡○)Д`)・∴'.

 

京王閣「ら、乱平くん!? きみは帰ったんじゃ(゜o゜;)」

乱平「人をばかにするのもいい加減にせんか、ばると💢」 

 

乱平「ふぅ……どうせばるとが一人で勝手に突っ走るだろうと思って、戻ってきたんですよ」

京王閣「それはとてもありがたいが、ばるとさんの傷口が……」

 

・ばるとが血だらけになっている

 

京王閣「これは……119番レベルか」

息も絶え絶えのばると「そこは110番にしてくれよぉ~(´;ω;`)」

 

 

・病院

 

包帯でグルグル巻きのばると「乱平よかったな俺がやさしくて。傷害事件にしようと思えばできちゃうんだぞ」

表情一つ動かさない乱平「……」

 

乱平「あなたが『ひなこのーと』から乗り換えた『スロウスタート』は?」

ばると「10話まで観た」

乱平「最終回まで行ってないのかよ、1クールアニメぐらい半日で観ろや」

ばると「乱平くん……きみ、なんか苛立ってない?」

乱平「えっ」

ばると「図星?w

 大豆生田さんに、『わたしがTARI TARI観て泣いてるのになんでティッシュ出してくれなかったの』って問い詰められたあたりから、そうじゃん」

 

 

bakhtin19880823.hatenadiary.com

 

大豆生田「この前一緒にTARI TARI観たよね? あのときも一切表情動かさなかったよね?」

乱平「それは既に映像、観たことあったからで」

大豆生田「わたしがボロボロ泣いてるのにハンカチどころかティッシュすら渡してくれなかったじゃん💢」

 

 

ばると「大豆生田さんに、気があるんじゃないの~、もしかしてww」

 

顔を真っ赤にする乱平

 

乱平「・・・・・・・・・・・・・・」

 

ばると「( ゚д゚)ポッカーン」

 

 

♪ガチャ♪

 

大豆生田「ばるとさん大丈夫ですか!? アイスクリーム買ってきたんですけど、食べられますか?

 

 あれ、乱平くんもいるんだ( ^_^)」

 

 

・あざとすぎてあだち充も描かないような、まさかのラブコメ展開!!

『あんみつ姫』(1986年)

ばると「第1回『FNSの日』(27時間テレビ)が1987年だったのはわかるんだけど、何月何日放映だったっけ」

京王閣「それは調べました。当時の『TVガイド』や全国紙の縮刷版のラ・テ欄で」

ばると「国会図書館?」

京王閣国会図書館

ばると「も~っ、隅に置けないなあ❤」

 

 第1回(1987年)『FNSスーパースペシャル 一億人のテレビ夢列島』

 

放映日:1987年7月18日~7月19日(土曜夜~日曜夜)

 

ばると「影響を受けたのは『あんみつ姫』『サザエさん』『陽あたり良好!』『愛の若草物語』、このあたりか……

 少なくとも『サザエさん』以外の3番組は、放映が休止されてる」

京王閣「『ゲゲゲの鬼太郎』と『ハイスクール! 奇面組』も、『夢列島』の枠内には入っていないけど、放送休止になってますよ」

 

ばるとのアニメ講釈

FNSの日』の煽りを食ったフジ系土日アニメ(サザエ以外)

 

あんみつ姫』(日曜18時枠)

原作:倉金章介(くらかね しょうすけ)

製作:布川ゆうじ(ぬのかわ ゆうじ)

シリーズ構成:浦沢義雄(うらさわ よしお)

キャラクターデザイン:南家こうじなんけ こうじ) 

音楽:小笠原寛(おがさわら かん)

 

総監督:案納正美(あんのう まさみ)

制作:フジテレビ、読売広告社スタジオぴえろ

 

京王閣「日曜18時って、『まる子』より前にも、アニメ枠あったんですね」

ばると「当たり前だよ。『ハクション大魔王』や『いなかっぺ大将』や『科学忍者隊ガッチャマン』は、この枠で放映されたんだよ」

京王閣「さすがに、生まれてなくても、タイトル名は知ってますね」

ばると「『未来警察ウラシマン』が、土曜の夕方に枠移動して、いったんこのタツノコ枠が終わる。

 アニメ枠が復活して、一番最初の作品が、『あんみつ姫』だったんだ。

 制作会社が、スタジオぴえろに変わっているけど、スタジオぴえろは、タツノコプロから派生した会社なんだ」

京王閣「( ・∀・)つ〃∩ へぇ~へぇ~へぇ~」

 

ばると「原作は相当古い漫画なんだ。作者はとっくに死んでた。

 光文社の『少女』という雑誌で、連載は1949年かららしい。まだサンフランシスコ講和条約の前だよこの国」

京王閣「占領下……ってことですか」

ばると「昭和の少女漫画というよりは、『戦後少女漫画』だな。

 作者は田河水泡の弟子なんだけど、アニメ版『あんみつ姫』の後番組は、田河水泡の代表作であり戦前を代表する漫画作品である『のらくろ』をリファインした『のらくろクン』だったのさ」

京王閣リバイバルブーム……?」

ばると「そうなんだよね。『のらくろクン』の後番組は『ひみつのアッコちゃん』の第2作だし」

 

ばると「総監督の案納正美が他に監督した作品では、ぼくらの世代だと『中華一番!』が印象深い。これも、フジテレビ系アニメだ」

 

案納正美アニメ(一部)

 

 

ノルマ 残り4作品(『陽あたり良好!』『愛の若草物語』『ゲゲゲの鬼太郎』『ハイスクール! 奇面組』)

「ぼくはフジテレビの生き様が好きだ」

ばると「テレビつけたらびっくりしたよ、この時期に『27時間テレビ』やってんのかよフジテレビ」

京王閣鶴瓶がチンコ出してた頃とはまるっきり別番組ですよもう」

ばると「京王閣くん、朝から激しいねえwwwwww」

京王閣「草生やしすぎだろ、あんた怪我はとっくに治ったんですよね?」

 

桐生乱平「ちょっと待てや、せめて日本テレビの話してくれよ、これまでの流れ的に」

 

 

bakhtin19880823.hatenadiary.com

 

乱平「↑こういう企画趣旨でぼくらは集まったんじゃないですかね。なんで急にフジテレビの話してるんですかね」

 

ばると「だっていま今年の27時間テレビ放送中だし、タイムリーだし」

乱平「俺たち『新ど根性ガエル』でとんねるずが主題歌歌ったとかそういう話してたじゃねえか。日本テレビ系アニメってテーマから逸れるなら、京王閣さんと2人でやってくれよ、もう」

 

・ズカズカとその場を立ち去る乱平

 

ばると「あの……乱平くん」

乱平(無視)

ばると「ゆっくりゆっくり、休んでね」

乱平「観たいアニメいっぱいあるんで休んでられません」

ばると「焦らないほうが頑張れるとぼくは思うんだ」

乱平「……なに『あんハピ♪』のEDの歌詞パクしてんだよ。

 偉い人の団体から怒られるぞ」

 

 

 

ばると「さてと」

京王閣「はい…」

ばると「つまらないなあ

京王閣「今やってる『27時間テレビ』が?」

ばると「そうに決まってんじゃん」

京王閣「生中継主体じゃないからですよ」

ばると「そんなの小学生だって言えることだよ」

京王閣「まぁ、たしかに、つまらないですよね」

ばると「フジテレビの番組、嫌い?」

京王閣「好きなのも嫌いなのもありますから一概に言えないですよ。ただ、振り返ってみたときに『空虚』を感じる番組が多いですね」

ばると「おれはアニメ以外だとカノッサの屈辱(1990年)がフジの番組で一番好き」

京王閣「あんたリアルタイムで観たわけじゃないだろ?」

ばると「モチのロンよ。でも、後追いで観たバラエティ番組が、しかも深夜番組がずば抜けて面白いって凄いじゃん」

京王閣「あんた的にけっきょくフジテレビの評価ってどんなところに落ち着くんだ」

ばると「だいすき

京王閣「えっ」

ばると「番組そのものが好きなんじゃなくて、フジテレビっていう放送局の『生き様』が好き」

京王閣「勝手にフジテレビを擬人化しないでください」

ばると「放送文化に関心があるなら、誰だって一度は二度、放送局の擬人化ぐらいやってるよ」

京王閣「殺生な……(-_-;)」

 

セーラージュピターは御坂美琴のママになって御坂美琴に対する劣情を間接的に惹起する

2.『美少女戦士セーラームーン』シリーズ終了

1996年度の『セーラースターズ』で5年間続いたシリーズにいったんのピリオド。 

 

ほんとうはよくないのだが 某動画サイトニコニコ動画で 『美少女戦士セーラームーン』における セーラー戦士の変身バンク・必殺技バンクを集めたまとめ動画を閲覧した

決まって思うこと 「頭身が高い」 8頭身どころの騒ぎではない 9頭身 あるいはそれより上か それでいて 彼女たちは セーラームーン月野うさぎたちは 初めてぼくたちの前に姿を現したとき まぎれもなく 女子中学生だったのだ

女子中学生なのに 成人女性向けのファッション雑誌モデルのような体型の彼女たち 月野うさぎ火野レイ水野亜美木野まこと愛野美奈子 今でこそ 「ツッコミどころ」として 笑って済ませるばかりのことが多いけれども 同時代人として 『セーラームーン』を受容してきたーーただし男子だったーーぼくは 当時 『8頭身』ということばはもちろん知っていなかったし セーラー戦士かつ女子中学生である彼女たちの体型に なんの疑問も抱いていなかったのだ

 

ところで 篠原恵美という声優がいる セーラージュピター木野まことの オリジナルキャスト ジュピター……木野まことこそ どんなもの食ってたら 10代前半であんな体型になるんだと 同時代人ではない若い人は特に「懐疑」を抱くかもしれず それも無理も無いことだろうなあと ひそかに同時代人であったぼくも思っているが 篠原恵美さんは 近年 母親役という意味で ぼくの最も気になる声優であり そもそも 初期セーラー戦士5人の声優が全員出演しておりなおかつ『セーラームーン』初代SDである佐藤順一が原案を起こし監督した今世紀どころか全世紀最高傑作アニメとついつい思わず言ってしまうくらいぼくにとって切実な作品たる『カレイドスター』の主人公・苗木野そらの母親*1苗木野みどりの声優こそ 何を隠そうセーラージュピター木野まことのオリジナルキャストたる篠原恵美さんだったのだが ことの本題はカレイドスターではもちろんなく 篠原恵美さんがほかにだれの母親役をやっているのかというお話

 

 

 

 

 

とある科学の超電磁砲』の主人公 御坂美琴 の母親は 御坂美鈴 という名前だったはずだが 御坂美琴の発育に対し 余計な劣情を(ぼくを含め)ヘテロ系萌豚に抱かせる引き金となった張本人 「御坂美琴晩熟説」という名の劣情で ぼくたち萌豚を苦しめさせる張本人となった高身長モデル体型爆乳ママ*2御坂美鈴の声優こそ 何を隠そう 篠原恵美さんなのだ

 

で ここからがぼくの言いたいことで 記事が不必要に長くなってしまったので無理やり結論づけたい気持ちもあって 短く説明するが 

 

セーラージュピター御坂美琴の体型を見比べてみてください。

そして、セーラージュピター木野まことの、初登場時の年齢を軽く調べてみてください。 

 

こうやって ぼくは 「1996年~97年という時代に『セーラースターズ』でシリーズが途切れたことの意義」という ほんらい まな板に乗せるべきお題を 容赦なく棚上げにするのである

*1:全編をちゃんと観た人間なら分かる通り、『義母』ではない

*2:美琴は14歳になったいまでも美鈴を「ママ」と呼んでいる

『新ど根性ガエル』(1981年)

・某アニメを観ながら

 

ばると「(佐倉)綾音!! 

 コラ、綾音、コラ!!!!!! おい綾音えええええええぇ!!!!!!

 

桐生乱平「( ゚д゚)

 

乱平「ーーあたま、大丈夫ですか?

 PCの画面に向かって、

 手で丸めた新聞を振りかざしながら、

 声優の下の名前をひたすら絶叫する。」

 

京王閣「いや~今のばるとさんは、さながら競馬ファンのオッサンみたいだなw」

乱平「どんな競馬ファンですかそれ?

 テレビはアニメしか観ないから競馬中継も観たことないんですよ、ぼく」

京王閣「ぼくの住んでるとこ、東京競馬場に近いんよ」

乱平「名前のごとく……」

 

京王閣「競馬場に来てもレースをモニター画面で観ているオッサンって多いんですよ」

乱平「それ、競馬場行く意味あるんですか?」

京王閣「(スルーして)で、そういうオッサンは、まさに今のばるとさんみたいに、モニター画面で走ってる馬に向かって、新聞を振り上げながら怒号を発するんですよ」

乱平「ばるとさんは佐倉綾音に怒号を浴びせていたのか……彼女もかわいそうに」

京王閣「そうそう」

乱平「まだなにかあるんですか?」

京王閣「馬券買うオッサンはね、馬の名前なんかいちいち覚えてないんです」

乱平「は!?」

京王閣「馬の名前を叫ぶ代わりに、騎手の名前を叫ぶんですよ」

乱平「どうして・・・・・・」

 

ばると知らないよ!

乱平「いやアンタに訊いてないよ!!

 

京王閣「ばるとさん情報!」

乱平「いきなり何ッ!?」

京王閣「ばるとさんは、かつて、とあるレースで、池添謙一という騎手の名字を50回以上絶叫したことがあるらしいです」

 

再現VTR

池添!!!!!!! 池添!!!!!!!!!池添!!!!!!!!

池添池添池添!!!!!!!(以下無限ループ)

池添ええええええええええエエエpmrq343ct2おyx

失神

 

乱平「え、失神……?」

京王閣「まさに競馬場のモニターの前で失神して担架で運ばれたとかーー」

 

乱平「ばるとさん、あんた、(話を)盛ってるだろ」

ばると「(いつもの通り話題を逸らし)ま、声優の名前をモニター画面に向かって絶叫するのは、そういうわけなんです

乱平「どういうわけなんだよ💢」

 

京王閣(さしずめ騎手が声優だと……酷いな、しかし(^_^;))

 

ばると「俺は絶対に『あやねる』と呼ばない。

 『あやねる』と口に出して言うくらいなら、100回『綾音』と言い続けるから」

 

乱平「いやだれもあんたのそういうポリシー尊重しないから

 

 

ここから本題

 

乱平「で……『新』ど根性ガエルですか」

京王閣「『新』じゃない『ど根性ガエル』の夕方の再放送が、歴史的な高視聴率を取ったことがあるようで。そのときの放送局は、たしか日テレでした。

 まぁそれとこれとの因果関係は判然としませんけどね」

 

ばると「えーっと、『ど根性ガエル』の、原作漫画も含めての、ギャグあるいはコメディ作品としての『懐の深さ』を語ってもいいんだけど、そっちの方向に行くと、どうしても、70年代前半の、『新』じゃない『ど根性ガエル』のほうに比重がかかっちゃうから」

乱平「から?」

ばると「とんねるずの話しよう」

乱平「いや、主題歌とんねるずが歌ってるのは知ってる、でもなんか論点がズレてるだろ、それは」

ばると「・・・・・・日テレととんねるずといえば、あれだ、あれ」

京王閣「まさか……」

 

ばると『ゴゴゴゴゴ

 

乱平「(゚Д゚)ハァ? ナンジャコレ」

ばると「生ダラ

 とんねるず生ダラ

 

京王閣「やっぱり! ( ;∀;)」

乱平「?????????」

 

 

ばると(フフフ・・・

 乱平を置いてけぼりにする作戦、成功!

 

 

・お前らアニメの話しろよ!!!!!!

 

 

ガンダムは何度でも殺される

1996年度から1997年度にかけて なぜかテレビ朝日系列で特に テレビアニメの歴史の「区切り」となるような事例が目立つ

 

1.『機動新世紀ガンダムX島流し事件

 

機動新世紀ガンダムX』の放映枠が、金曜夕方から土曜早朝に移った

 

念のためにことわっておくと 1996年度と1997年度 ぼくの家では テレビ朝日系列放送局を 視聴することができなかった

 

ガンダムXの放映時間が 途中でエラいことになったことは 大学生になってから知ったことだ

機動新世紀ガンダムXという作品に初めて触れたのは たぶん『スーパーロボット大戦α外伝』というゲームだったと思う 2001年発売のプレイステーション用ゲームなのだが これでもガンダムXは初参戦作品だった

 

 

スーパーロボット大戦α外伝

スーパーロボット大戦α外伝

 

 

 

主人公ガロード・ランが「ガッツ」という特殊能力を持っていたのが反則だったとか スパロボというゲーム上の話題はまぁいいとして それでもサテライトキャノンが何なのかとかは α外伝で知ったことなのだけれども 肝心の原作(つまりアニメ版)は キッズステーションα外伝発売より何年かあとで 放映されていたと思うのではあるが ガンダムXというアニメ自体に向けて それほど熱意はなかった

 

ガンダムXの枠自体は もともと『機動戦士Vガンダム』(1993年)から始まった枠で 昭和期の『機動戦士ガンダム』『機動戦士Zガンダム』『機動戦士ガンダムZZ』は 名古屋テレビ放送という 中京地区のテレビ朝日系放送局が持っていた枠であるのに対し 『Vガンダム』からのシリーズは キー局テレビ朝日の「直轄」だったという違いがある

『Vガンダム』こそ 原作者であり テレビアニメ作品のガンダムを一貫して監督していた富野由悠季が担当していたのだが いろいろな事情により 『Vガンダム』の後番組は 富野より20歳ほど若い今川泰宏が監督することになり ガンダムの看板は外さない代わりに まったく毛色の違う作品をこしらえることとなった

それが『機動武闘伝Gガンダム』である

そして『Gガンダム』の後番組の監督は かつて80年代末期に『機動戦士ガンダムZZ』の後番組の後番組である『鎧伝サムライトルーパー』の当初の監督であった 池田成が務めることになった のだが その『新機動戦記ガンダムW』においても 池田成は 途中で降り それを引き継いだ高松信司が 『ガンダムW』の後番組たる『機動新世紀ガンダムX』も継続して監督することになった──というのが「内部事情」らしい

 

いわば プロ野球の球団でいえば 『ガンダムW』における高松信司は 池田監督の休養に伴う「監督代行」であり 「次のシーズン(『ガンダムX』)」になって 正式に監督に就任した──とでも言えばいいのだろうか

 

テレビ朝日首脳陣の意向とか  やれ打ち切りだやれ話数短縮だとか 色んなゴシップよりも もっと重大なこと

それは「ガンダムが殺されたこと」 物騒な言い方だが ガンダムのテレビシリーズが途切れた その「途切れ」が 1996年末に起こった これをぼくは偶然に思えない なぜか 「ヨコ軸」で見ると 同時期に いろんな日本のテレビアニメシリーズが やはり「途切れ」ているからだ

 

ガンダムのテレビシリーズ自体は 何食わぬ顔で 1999年に ふたたび富野が監督(総監督)となり 『∀ガンダム』で復活している ただこれはキー局がフジテレビ──富野にとっては『ラ・セーヌの星』以来の縁か──になっており 一部地域では放映されていなかった それに 同年にテレビ朝日系列で放映された特別番組 テレビ映画というべきか 特撮ガンダムというべきか ほら あったじゃないか 『G-SAVIOUR(ジーセイバー)』って特番が みんな忘れてないか たしかに脚本が適当だった悪印象こそありますがねえ

『鉄腕アトム(リメイク)』(1980年)

ばると「徹マ~ン~あと~む~wwwwwww

 

桐生乱平「○(#゚Д゚)=(  #)≡○)Д`)・∴'.

 

 

大豆生田「(゜o゜; ら、乱平くん、どこから来たの!?」

乱平「(・へ・)1980年は、日テレ系で『アトム』だけでなくて『鉄人28号(太陽の使者 鉄人28号)』もリメイクされていて、リバイバルブームの年だったんだ」

ばると(血を拭いつつ)「これ(『アトム』)、原作の第1話からアニメ化されてたよな……、

 カラーで

 

乱平「ぼくに訊かれても(-_-)」

ばると「おまえ手塚治虫記念館行ったことないのかよ」

乱平「(゚Д゚)ハァ?」

ばると「手塚治虫記念館で80年版アトムの1話観られたんだよ」

乱平「実体験ですか?」

ばると「実体験。

 なんか、手塚治虫が描いた漫画全作品が読めて、アニメ化作品が視聴できるフロアがあるんだよ」

乱平「いつの話だよ、あんたが手塚治虫記念館で80年版アトム観たのって」

ばると「きみは生まれてないな」

乱平「90年代かよ。

 今だったら『アストロボーイ(ASTRO BOY 鉄腕アトム、2003年版)』だって観られるだろうな・・・・・・」

 

www.city.takarazuka.hyogo.jp

 

 

大豆生田「乱平くん、宝塚(兵庫県宝塚市手塚治虫記念館の所在地)、行ったことないんだ」

乱平「ないよ」

大豆生田「わたしは行ったことあるよ。

 すごくいいとこなのに~(^o^)

乱平「ぐっ(-_-;)」

 

ばると「まぁ宝塚市は、手塚治虫ゆかりの地という以外にも、いろいろ見所あるからな」

京王閣「劇場とか、競馬場とか・・・」

ばると「( ゚д゚ )彡そう!」

京王閣「遊園地もあったとか」

ばると「( ゚д゚ )彡そう!

『宝塚ファミリーランド』

 

大豆生田「あー、わたしがお母さんに連れて行ってもらったときは、ファミリーランド、もう跡形もなかったですね」

乱平(昭和くせえな・・・)

ばると「乱平なんか言っただろww(#^ω^)」

乱平(くぅ)

 

 

ばると「2度めに行こうとした時だったけな。

 当時はインターネットとか発達してなくてさ。

 手塚治虫記念館の、現地まで行ったんだけど、休館日で」

京王閣「えっ、わざわざ、宝塚市まで旅行に行ったけど、手塚治虫記念館に『振られた

』ってことですか?」

ばると「いや~泣いたね。

 泣きに泣いたwwwwwww」

 

乱平「ペッ、建物が休館日だったくらいで泣くんじゃねーよ」

大豆生田「乱平くん、そりゃないよ

乱平「泣き虫ばるとめ……」

大豆生田「当時のばるとさんの年齢考えないと。それにばるとさん、わざわざ旅行で宝塚に来て、いきなり休館日に出くわしたんだよ? 誰だって泣くよ」

乱平「それはない」

大豆生田「じゃあ乱平くんはどんなときに泣くの?

乱平「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

大豆生田「この前一緒にTARI TARI観たよね? あのときも一切表情動かさなかったよね?」

乱平「それは既に映像、観たことあったからで」

大豆生田「わたしがボロボロ泣いてるのにハンカチどころかティッシュすら渡してくれなかったじゃん💢」

乱平「いや、それと『泣く/泣かない』は別問題だろぉ!?」

 

ばると「乱平ひどっ」

京王閣「それはちょっと酷いですねw」

 

乱平「け、京王閣さんまで・・・・・・どうして・・・・・・」

 

乱平「ば、ばるとさん、いい事教えてあげましょうか」

ばると「どうせTARI TARI電子小説第3話が9月5日リリースされる』って言いたかったんだろ」

乱平(図星)

 

乱平「TARI TARIもいいけど、『ひなこのーと』もなんとかしろよ」

ばると「今はスロウスタートですね」

乱平「この尻軽!!!!!!!!」

 

 

 

『ベルサイユのばら』と『ズームイン!!朝!』は、同年に同局で放映が始まった

 

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選定作品その2 『ベルサイユのばら

 

 

ベルサイユのばら (1) (集英社文庫)

ベルサイユのばら (1) (集英社文庫)

 

 

大豆生田「『ベルばら』って、アニメになってたんですか。

 わたし宝塚歌劇の『ベルばら』なら知ってるんですけど」

傷の癒えないばると「お母さんが宝塚ファンだったとかかい?」

大豆生田「そうなんですよ!」

ばると「俺の母さんもなんだ

大豆生田「えっほんとですか(´∀`)」

 

京王閣(いまのばるとさんの発言はいいんだろうか・・・

 けっこう捨て身だぞ・・・)

 

ばると「京王閣くぅん

京王閣「ヽ(;゚д゚)ノ ビクッ!!」

ばると「『ベルサイユのばら』は1979年に日テレ系で放映開始なんだよ。

 1979年に始まった日テレの有名なテレビ番組といえば……」

 

京王閣「まぁ『ズームイン!!朝!』ですよね」

 

ばると「ぼくが観ていたのは福留(功男)さんが司会のときだ」

京王閣「ぼくが物心ついたらもう末期でしたよ。ジャストミート福澤(朗)に司会が変わっていて、福留アナは他局の番組の方の印象が強かったですね」

ばると「だからもう『ズームインの初代司会は徳光(和夫)だった』とか下の世代に言っても、まったく『通じない』んだよね」

京王閣「あんたが生まれる頃には、もう徳光はズームイン降りて『プラス1』の初代司会になってただろ」

ばると「さすがにそれは大学に入ってから仕入れた知識なんだな」

 

大豆生田「???????(・・;)」

 

京王閣「ほら、大豆生田さんが置いてけぼり」

ばると「えーっと、『ズームイン』っていうのは、今の『ZIP!』の時間帯、つまり日テレの平日朝にやっていた番組だよ」

大豆生田「ああ、『ZIP!』って、桝(太一)さんが司会のやつですよね!」

ばると「その枠だよ『ズームイン』は。

 番組が始まると、日本全国をリレー中継して各地の天気を伝えていくんだ・・・・・・(恍惚)」

京王閣「昭和生まれの自分語りが出た」

ばると「うるせえ京王閣!!

 

 

大豆生田「『ベルサイユのばら』の話でしたよね」

ばると「うーん、正直、『ベルばら』より『ズームイン』のほうを語りたくなってきた」

京王閣「ダメだろそれじゃあ!!」

 

ばると「『ベルばら』の原作についてなんだけど、この漫画、週刊連載だったんだよ」

京王閣「少女漫画なのに? 少女漫画っつーと、月刊のイメージですが」

ばると「クフフ・・・

京王閣「あやしいなあ」

ばると「『ベルサイユのばら』の掲載誌は『マーガレット』だったんだけど」

京王閣「ええ。」

ばると「当時マーガレットは、週刊だったんだよ」

京王閣・大豆生田「えーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!」

 

大豆生田「週刊の少女漫画雑誌があったんですか!?(混乱)

『少年ジャンプ』みたいに?」

ばると「そうだよ、『アタックNo.1』も『エースをねらえ!』も週刊連載」

京王閣「今とずいぶん違うんですね、『花とゆめ』とかでも、月2回刊であって、週刊の少女漫画雑誌って、見当たらないですよね?」

ばると「『マーガレット』だけでなくて、『フレンド』や『少女コミック』も週刊だった時期があるんだ。

 おれは中学時代に、こういった事実を知って、愕然としたね。

『少女漫画にもこういう時代があったんか!!』って」

 

京王閣「完全にブログ違いになってきましたね……。

 アニメやテレビじゃなくて漫画の話だけど、ばるとさんは、中学の頃から相当なキモヲタの素養、いや、マニアの素養が、おありだったのですね・・・・・・」

ばると「そうじゃなきゃブログなんて書いてないよ

 

大豆生田、『TARI TARI』に感激する

【前回まで】

ばるとは、『なんだろう』(マスコットキャラ)登場以前の日テレ系アニメから、12作品を選び出し、時系列順に講釈しようとして、『赤き血のイレブン』から語り始めようとしたが、あまりの馬鹿馬鹿しさに桐生乱平が激怒してしまい、乱平に部屋から出ていかれた挙げ句、突如窓ガラスに屋外からサッカーボールを放り込まれ、ガラスの破片で負傷してしまった。 

 

病室

包帯を巻かれたばると「『ベルサイユのばら』なんだよなあ・・・・・・」

京王閣「しゃべると傷口が開きますよ!」

ばると「・・・・・・テレ玉テレビ埼玉)でさあ・・・・・・」

京王閣「日テレのはなしじゃなかったんか」

ばると「夕方枠で『ベルサイユのばら』の再放送があったんだ、つい最近の話だよ」

 

 

ベルサイユのばら (1) (集英社文庫)

ベルサイユのばら (1) (集英社文庫)

 

 

京王閣「『つい最近』っつっても、あなたが東京に居残ってた時分でしょう?」

ばると「・・・そうだけど、とにかく途中から観始めたんだ、もう長浜忠夫は降りていて、完全な出崎(統)アニメだった・・・・・・」

京王閣「『ベルばら』ってなんで監督が変わったんですか」

ばると「それを話すと長くなる・・・・・・」

 

 

大豆生田はるかがお見舞いに来た

 

大豆生田「ばるとさん!!

 無事で良かった・・・・・・」

ばると「ああ、ありがとう、大豆生田さん・・・」

大豆生田「ばるとさん、TARI TARI』観ました!!!!!!!

 乱平くんと一緒に!!!!!!

 

 

bakhtin19880823.hatenadiary.com

 

ばると「( ゚д゚)」

 

✕ ✕ ✕ ✕ ✕

 

場面転換

「アニメを考える会」の活動部屋

 

乱平がふんぞり返っている。

 

薬島誠「(ニヤけながら)よぉ、乱平、

大豆生田とふたりで『TARI TARI』の上映会をやったそうじゃないかwww」

 

広島剛「さいたまの自分の家に大豆生田さんを上がらせたんだってな?

 (・∀・)ニヤニヤ」

 

乱平「イジメる気ですか・・・ぼくらもう大学生ですよ( ´д)」

誠・剛「なんにもなかったのか?!

 

乱平の回想A

目を見張る両親。

 

「こ、こっちは、高校からの同級生の、おーまめうださん」 

 

乱平「なんにもなかったってば」

剛「TARI TARIの評価は・・・・・・」

乱平「泣きました

誠「大豆生田が? 何話で?」

乱平「ほとんど毎回・・・・・・泣いていなかった回のほうが少なく・・・・・・

 とくに5話とか6話とか8話とか13話とか」

 

乱平の回想B

(最終13話が終わった直後)

 

大豆生田「(泣き腫らした顔で)ねえ!! これで終わりなの!? 

 続きはないの? 5人が卒業した後は!?

 田中くんと紗羽は、あのあとどうなったの!?

 

✕ ✕ ✕ ✕ ✕

 

ふたたび、ばるとの病室

 

大豆生田「へっきゅしゅん!

 

ばると「お」

大豆生田「す、すみません(^_^;)」

 

大豆生田(だれか知らないところでわたしの話してる・・・?)

『赤き血のイレブン』(1970年)

前回のあらすじ

ばるとは、日本テレビ開局記念日に便乗して、『なんだろう』(マスコットキャラ)が登場する前に放映開始した日テレ系アニメで、独自に12作品をピックアップした。

 

ばると「で、最初は『赤き血のイレブン』ね。これ実は原作者梶原一騎なのよね。日本初のサッカーアニメで間違いないんだけど、アニメどころか、日本だと当時はサッカー漫画すらまったくなかったと思うのよね。

 

    前回乱平くんに話したように、大昔にキッズステーションで放映してたのを偶然目にしたことがあったのよ。主人公の名前も忘れたけど。たしか『キャプテン翼』に、この作品の登場人物の名前から拝借したキャラクターがいたとかいなかったとか……」

 

乱平「どっちなんだよ、はっきりさせろ」

ばると「やだw」

乱平「やっぱり帰らせて頂きます

 

研修室から去っていく乱平。

 

ばると「(゜д゜)」

京王閣「引き留めなくていいんですか!?」

 

ばると「京王閣くん……ヴェルディ川崎って、知ってる?(´・ω・`)」

京王閣「引き留めましょうよ乱平くんを!!」

ばると「強かったんだよ、ヴェルディ。初期のJリーグで。今や見る影もない(´・ω・`)」

京王閣「なんでJリーグの話になってるんですか💢

    はやく、乱平くんを!!」

 

ガシャアアアアン

 

京王閣「うぎゃあはああ」

 

京王閣「ま、窓ガラスが粉々だ!」

 

京王閣「……サッカーボール?

 

京王閣「サッカーボールを、誰かが、この部屋目掛けて、蹴り飛ばしてきたのか!?

 

    いったい誰が」

 

赤き血のばると「京王閣くん、ヴェルディ川崎の前身って、日テレや読売新聞の系列みたいなクラブだったよね、『読売クラブ』?」

京王閣「忘れました、あんたがガラスの破片で血だらけになっちゃったから!!」

 

救急車を!!

 

 

『なんだろう』登場以前に放映開始した日本テレビ系アニメで興味を惹く番組12選 プロローグ

出席者

  • 京王閣(ハンドルネーム)
  • 桐生乱平

 

キユーピー3分クッキングを観ながら)

 

ばると(エセ講師)「えーと、京王閣くんだったら、きょうは何の日だか、わかるよね、フッフーン」

桐生乱平「なんですかその『フッフーン』って、ふざけないでよ」

ばると「乱平おまえには訊いていない!!!!!!

乱平「( `д´) ケッ!」

ばると「あ、もしかして『おもいッきりテレビ』観たことないの?

かわいそ~wwwww

乱平「おれかえる」

 

ほんとうに退出しようとする乱平。

 

ばると「や、やめて(;´Д`) これからが本番だから」

乱平「おれはアニメ以外の番組は観ない!!

京王閣「マァマァ(((ノ´ー`)ノ この人(ばると)が変なこと言ったら、椅子を投げつけてやればいいんですよ」

乱平「( `д´) チッ…(しぶしぶ席に戻る)」

 

乱平「あ、どうも、はじめまして、桐生乱平といいます……」

京王閣「どうもどうも、わたしは京王閣です。ハンドルネームですけど」

乱平「ばると(呼び捨て)は何でさっき、『フッフーン』とか言ったんですか?」

京王閣「それはですね、おもいッきりテレビ』という番組の内包コーナーで『きょうは何の日』というのがあって、その『きょうは何の日』というコーナーの『ジングル』が、『きょーはなんのひ、フッフーン』みたいな歌だったんですよ

 

椅子から転げ落ちる乱平。

 

ばると「あ! 乱平くん大丈夫!?(゜o゜;」

乱平「ばるとさん馬鹿じゃないのあんた!?

 

京王閣(まぁ、「フッフーン」は、ばるとさんのうろ覚え的な旋律にすぎないがーー)

 

 

京王閣「きょうが何の日かぐらい知ってますよ……というか、放送ヲタク的には、こう答えればいいでしょ」

 

8月28日は、日本テレビの開局記念日

 

乱平(そうだったのかよ……)

 

ばると「ということで、それにかこつけて、日本テレビ系列で放映されたアニメを振り返っていきたいんですが。

なんだろう』っていうキャラクター、知ってるよね?」

乱平・京王閣宮崎駿が作った日テレのマスコットキャラ

ばると「はい! 息もピッタリ!! 

じゃあ、『なんだろう』はいつから使用されているのかな?

 

乱平「え・・・・・・(゜o゜;) (言葉に詰まる)」

京王閣「(すらすらと)1992年からです。たしか当初は1年間限定で使われる予定じゃなかったかな。でも人気が沸騰したから使用が継続された。比較的最近(2012年末)まで、日テレの番組のエンドクレジットにも出ていましたよね」

乱平「え・・・・・・(゜o゜;) (言葉に詰まる)」

 

ばると「さすがテレビ博士!!

京王閣「いや~それほどでも」

 

 

ばるとが選んだ、『なんだろう』登場以前に放映開始した日本テレビ系アニメで興味を惹く番組 ベスト12

 

乱平「あんた観てない作品選んだだろ。たしか『ミラクジャイアン童夢くん』ってマスターテープがだめになったって聞いたぞ。

 まぁ、マスターテープ云々は都市伝説にしても……観たアニメの量が少ないあんたが、これらの作品を最初から最後まで視聴したなんて考えられない」

ばると「たしかに『ミラクジャイアン童夢くん』はちょっと今後もだめかもな。ちなみに乱平くんは、そのほかは全部観てるの? 

 アニメ博士。」

乱平「『赤き血のイレブン』や『ドリモグだァ!!』は流石に……」

ばると「『ドリモグだァ!!』は観たことないから敢えて選んだんだけど、『赤き血のイレブン』は僕は観たことがあるよ」

乱平「(~_~;)くっ……」

ばると「キッズステーションで15年以上前にたまたま流れてるのを観ただけだけど

乱平「あんたそれ、どうせ『1話か2話ぶんケーブルテレビでたまたま放映されてたのを目撃した』ってだけだろ!?

ヽ(`Д´)ノウワァァァン!! 詐欺じゃねーか!!!

 

次回 12選の中身

テレビアニメ『るろうに剣心』の主題歌について思いっきり主観的に書いてみる(『そばかす』編 プロローグその3)

1996年 『るろうに剣心』を放映していたフジテレビで アニメ放映の件で ふたつの大きな動きがあった

 

  1. 長期アニメ『キテレツ大百科』の終了
  2. 世界名作劇場」の地上波最終作品『家なき子レミ』放映開始

 

2に関しては 語弊があるかもしれない 『家なき子レミ』が終わったのは97年3月 事後的に世界名作劇場の地上波最終作品となったのであって 僕の記憶からすれば 後番組の『中華一番!』(97年4月)が突然始まったーーそれはつまり 世界名作劇場が突然終わったような認識を与えたということ しかしながら 『家なき子レミ』の前番組の『名犬ラッシー』が全25回 なおかつ 放映期間たった7ヶ月で終わった時点で 僕より年長の人には 世界名作劇場の終幕が 意識されるようになったのではないだろうか…

 

1に関しては あまり説明はいらない ただしそれは 僕と同世代の人間に向けてはーーの話で 『キテレツ大百科』 特に静岡県で ヘビーローテーションで再放送されていると聞くし スカパーリア充向けアニメ専門局の「アニマックス」でも かなりの頻度で再放送が繰り返されてきた印象 それに 僕が東京で生きていたとき それも2010年代に 独立ローカル局で 平日夕方 再放送していたのを視聴した記憶がある どのローカル局かは釈然としないが たぶんTOKYOMXで ほかの首都圏のローカル局でも もしかしたら再放送がなされていたのかもしれない 『キテレツ大百科』は 平成期において もっとも再放送されたアニメのひとつだ

だから 僕より下の世代の人間にとっても 『キテレツ大百科』について 説明をこころみることは 「無用」なのかもしれない が 88年生まれの僕は 『キテレツ大百科』を 日曜19時枠でリアルタイムで観ていた 奇しくも 1988年は キテレツが放映開始した年 ただ放映初期は僕は赤ん坊で とうぜん作品の晩年しかリアルタイムでは観ていないわけだけれども いまだに語り草になっている感動の最終回は かなり明確な記憶として構成されているのだ

さて 『キテレツ大百科』の後番組は 『こちら葛飾区亀有公園前派出所』だった このアニメは 90年代生まれでも 日曜の19時にやっていたのを リアルタイムで観た記憶があるひとが多いであろう それに これまた「アニマックス」だが アニマックスでは ほんとうに狂気じみたレベルの頻度で 『こち亀』を再放送していて 現在に至る なのでたとえば 高松信司が監督だった時代の のちの『スクールランブル』(2004年)『銀魂』(2006年)に接続する アヴァンギャルドな作風をたたえたエピソードも かなり広い世代に浸透している

 

週刊少年ジャンプ」的な観点からいえば 『るろうに剣心』と『こちら葛飾区亀有公園前派出所』は 同年・1996年の放映開始 さらには 恐らくローカルセールス枠で 全国同時ネットではなかったにしても 同じフジテレビで 『忍空』の後番組として 『みどりのマキバオー』が放映開始 好評だったのか 1年4ヶ月も放映が続いている

他局 テレビ朝日では 裏番組に視聴率を削られ 『スラムダンク』が尻切れトンボ的なかたちで放映終了 あとを追うように 原作が 巻頭カラーだった1996年27号を持って連載が途切れる*1 いよいよ「週刊少年ジャンプ」に 暗黒時代を迎えたプロ野球チームのような空気が たちこめてくる

スラムダンク』の後番組は 『地獄先生ぬ~べ~』 申し訳ないが 『スラムダンク』と比べると 存在感の薄い原作のチョイスだった 現在では 『地獄先生ぬ~べ~』という漫画作品が 複数の観点から再評価されていて作品の地位も向上している という現象を 把握していないわけではないし たとえば「スラムダンクよりぬ~べ~のほうが面白かった」と証言する 当時小学生の人間を 何人も想定できる

それでも 事後的に振り返っての話ではあるが 『マキバオー』と『ぬ~べ~』のアニメ化 そして『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の単行本が100巻に達することにかこつけて (週刊漫画としては)『ギネス記録』であることをしたたかに吹聴しながら 『こち亀』を担ぎ上げて アニメ化にこぎつけたこと これらの出来事は じつは いわゆる『ジャンプ暗黒期』の 裏返し的な現象であった

 

当時僕は小学校低学年 『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の通算100巻・連載1000回というこち亀フィーバー』を『こち亀フィーバー』として純粋無垢に受け止めていた しかも テレビアニメが始まることに ワクワクしていた

 

連載開始から20年も経った『こち亀』が、今になってアニメ化されるなんて!! 

 

さあ あなたは ↑のこのセリフを どちらに解釈するだろうか 「どちらに」というのは 「正」の意味か 「負」の意味か 当時鼻タレ小僧だった僕にとって

 

連載開始から20年も経った『こち亀』が、今になってアニメ化されるなんて!!  

 

というのは 感激だった なにも知らなかったから いや ジャンプがマガジンに売り上げを抜かれたことは 実は認知していたのだが それでも『こち亀』がテレビアニメ化されることは 驚きであり 感激だった

振り返ってみると 通算100巻・連載1000回で『フィーバー』を起こしたことからは 編集部の必死さと焦りが汲み取れるし たとえば僕より上の世代にとっては 『弾切れ』… もとい この期に及んで『こち亀』を担ぎ上げることが 通算100巻・連載1000回という事実は喜ばしかったにしても 『ジャンプが危ない』という意識をいっそう強くして つまり

 

連載開始から20年も経った『こち亀』が、今になってアニメ化されるなんて!!  

 

という響きは ネガティブな『詠嘆』だったのではないかと 僕は推察するのである

 

 

 

 

 

ところで 今回 『るろうに剣心』のことを まったく書いていないが 『るろうに剣心』と『こち亀』で 共通点がある それは 『るろうに剣心』を当初作っていた制作会社と『こち亀』を終始一貫して作っていた制作会社が 同じだったことだ

その制作会社の名は 『スタジオぎゃろっぷ

 

つづく

次回予告 96年付近における日本のテレビアニメの「危機」について(予定)

*1:「ジャンプ」側はかなり根に持っていたらしく ジャンプ・コミックスのカバーにおいて 『スラムダンク』を「既刊31巻」扱いにしていた たとえば手元にあるジャンプ・コミックスだと 『シャーマンキング』第1巻 これは初版ではなく 2001年発行の第20刷だが 巻末カバーのジャンプ・コミックス紹介欄で 『ドラゴンボール』の名前がないのに 『スラムダンク』を既刊扱いにしている