死ぬまでオタク

(基本的に)テレビとアニメしか観ません

2001年放映開始のテレビアニメについて(WOWOW抜き)『地球少女アルジュナ』

 

EMOTION the Best 地球少女アルジュナ Director's Edition DVD-BOX

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 地球少女アルジュナ河森正治

魔法陣グルグル(新)の後番組かつジャングルはいつもハレのちグゥの前番組

 

放映開始順からいけば 『爆転シュート ベイブレード』に触れるのが先なのだが 順番を入れ替える

前提として ぼくはこのアニメを観ていない それでも 断片的な情報は伝わってくる 「ハンバーガーを食えなくなるアニメだ」とか

 

物語は、放射性廃棄物問題・環境問題・遺伝子組換えなど、現代社会の抱えている問題を取り扱ったため、一部の自然保護団体が上映会を開催するなどした。

Wikipedia地球少女アルジュナ」の項目 2018年3月29日閲覧)

 

しかし このアニメは 「間違った情報」も伝えていたことが かつてのWikipediaの記事には 大々的に書かれていた記憶がある その 河森正治の誤謬は それとなく 現在のWikipediaにも盛り込まれているが かつて 知り合いだったブロガーのかたから 

 

「今アルジュナは放送できないだろう、放送してしまったら大騒ぎになってしまうだろう」

 

というふうなことを聞かされたことがある 彼はアルジュナからアニメに入った 彼にとってアルジュナは決定的なアニメであった それと同時に 「現代にそぐわない」 という 作品がはらむ宿命に対する 認識も 2010年代になっても 忘れてはいなかった

 

それはそうと 情報の経年劣化 これをあげつらいたいわけではないのだ 

繰り返す通り ぼくはこのアニメを一度も観ていない しかし 聞き知るに つまり 「耳学問」で仕入れた知識から判定するならば これが教育番組の要素を色濃くそなえていること これはどうも疑いようがない

 

教育番組になるという宿命

かつての Wikipediaの 『デジモンアドベンチャー』の項目では 『デジモンアドベンチャー』を 教育番組だと みなしていた 

「教養」ではない 「教育」だ この違いは大きい 自分がかつて好きだったアニメが 「教育番組」に分類されていて 一昔前のWikipediaの当該記事を見たぼくは 眼を丸くした

 

デジモンアドベンチャー』が どこまで教育番組だったか? は 定かではない しかし 今まで観てきたアニメ作品を振り返ってみれば 多かれ少なかれ どのアニメも教育番組だった というと 若干の語弊はあるけれども たとえば 「深夜アニメに教育番組的な要素などあるわけがない」 ーーこれも極端な物言いではあるけれども 深夜アニメ=教育番組 なんていう等式は どうも違和感がある それは 正常な違和感でもある 

ただ ぼくは その違和感を認めながらも やはり深夜アニメにも 教育番組的なコンセプトはあてはまる という想いを捨てない この想い どういうふうに証明すべきか この2000年代アニメの振り返りで どの程度まで 「アニメ=教育番組」論 を 差し挟むべきなのか?

 

2016年夏『タイムトラベル少女〜マリ・ワカと8人の科学者たち〜というアニメが 土曜の朝に放映されていた ぼくは このアニメがけっこう好きで 初回から最終回まで欠かさず観ていた タイトルからある程度推し量られる通り 7割がた教育番組といってもいいであろう そんなテレビアニメであった

 

ここまで「教育アニメ」と割り切ってしまえば 楽だろう しかしながら たとえば2020年代後半になって 『マリ・ワカ』を振り返ってみようと思う時 ぼくは 教育アニメとしては 『マリ・ワカ』を振り返らないだろう 教育アニメだからだ 教育アニメだから 『マリ・ワカ』がはらむ 教育アニメ以外の要素を ほじくってやるだろう

 

むしろ ここ20年ほど「深夜アニメ」と呼ばれてきた 教育番組のような要素など一切感じられないような たとえば一介の萌えアニメ そんな泡沫みたいな1クール速攻系アニメに対しても 「教育番組」の”潜(ひそ)み”を 疑ってみたい 言葉を変えれば 不道徳なアニメの道徳性といったものを-- そういえば 山田尚子が 『けいおん』の2期が始まるときに 言っていた気がする 「けいおんを観てコミュニケーションの仕方を学んでほしい」 だいぶ歪曲されたニュアンスではあるが

7話で和田高明はむしろ「演出家」であった

 

和田高明 カレイドスター原画集

和田高明 カレイドスター原画集

 

 

和田高明=『ロゼッタマスター』」という認識はほんとうに妥当なのかーーまぁ、いったん棚に上げておこう。

先日7話を観て思ったこと。演出家としての和田高明が過小評価されているのではないか。

凝った構図、画面上での遊び……月並みな言葉だ。しかしここ最近、7話は「和田の作画回」というよりも「和田の演出回」という印象が強い。

 

7話の和田作画がむずかしくなってきたのである。

この話のクライマックス、ロゼッタとそらが、カレイドステージディアボロバトルをするシーン。

「実によく動いている」云々評価されてきたカレイドスターの和田作画だが、最近ぼくには7話のディアボロバトルの「動く」作画が、しょうじき、よくわからなくなってきた。

 

しかしながら、7話における和田高明を完全否定しているわけではない。むしろ作画のことばっかり取り上げられてコンテの実に良い仕事があまり取り上げられない和田さんを不憫に思う。

印象批評。カレイドスターの7話の演出は、乾いている。

失職中のロゼッタがマリンパークに連れられていき、ジョナサンに弄ばれるそらの無様な姿を目の当たりにする。そこでマリオンがロゼッタに語りかける。思えばこれも、運命の出会いだった。

それはともかくとして、まさに↑で述べたようなあたりの演出ーーそれをむかしは『音の置き方』なる概念に置き換えていたものだーー、このあたりの演出が、とりわけ「乾いている」と思ったのである。

 

キッズアニメに『乾いた演出』もないだろう」とあなたは言うかもしれない。そもそも、カレイドスターには「キッズアニメ」という括りは通用しない。それでも、小学生が視聴者層として一定の割合を占めていることは否定できない。そんなアニメだけれども、驚くほどシックで、「乾いた演出」がまかり通っている……そんなふうに思えた。10代で7話を観た時は、そんなこと微塵も思いもしなかった。

 

カレイドスター7話(有料)

「和田高明=『ロゼッタマスター』」という謎

 

和田高明 カレイドスター原画集

和田高明 カレイドスター原画集

 

 

 

先日、『カレイドスター』の7話を観た。この回は定期的に見返している。懐かしさなど微塵も感じない。ロゼッタ・パッセルの初登場回である。EDクレジットでは、「演出・作画 和田高明」と表記されている。これまで、なかば慣習的に、『和田回』と呼ばれてきた。和田高明ロゼッタに焦点があたる回の担当」カレイドスターを1度だけ観た人間にはそう認識されているのかもしれない。

 

だが、OVA(”52話”)ならいざ知らず、

ロゼッタに焦点があたった回」なおかつ「和田高明が主な制作を”ほぼ”取り仕切った、とみなすことができる(かもしれない)回」

は、

  •  7話:「笑わない すごい 少女」
  • 33話:「汗と涙の すごい ロゼッタ

ぐらいしか確認できない。

 

そして、作画面で大きく取り上げられることの多い41話「再出発の すごい 決意」、これはたしかに和田高明が主な制作を”ほぼ”取り仕切った、とみなすことができる(かもしれない)回」ではある。

しかしながら、41話はロゼッタに焦点があたった回とはいえない

 

ロゼッタに焦点があたった回」なおかつ「和田高明が主な制作を”ほぼ”取り仕切った、とみなすことができる(かもしれない)回」は、TVシリーズでは、たったの2回

にもかかわらず、和田高明は、カレイドスター放映時そして放映後しばらくはロゼッタマスターの異名で取り上げられることが多かった。

 

これは、どういうことなのだろうか? ここまで書いてきて、見当がつかなくなってきた。

 

 

 

『true tears』の後番組は?

 

true tears Blu-ray Box

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乱太郎 さん が ログインしました

 

 

乱太郎:true tearsって本放映時どの枠だったんですか

管理人:そりゃーきみ、住んでる地方によって違うよw

乱太郎:当たり前だろ!💢 あんたはその頃上京していたとかなんとか

管理人:あのね

乱太郎:はぁ

管理人:最初true tears知ったのはニコニコ動画なの

乱太郎:え

 

管理人:その頃は違法アップロードが規制されてなくてねえ

乱太郎:じゃあなんだよ、もしかしたらニコニコにうpされていた違法動画で観たのかよ

管理人:いんや

乱太郎:( ゚Д゚)ハァ?

管理人:なんか比呂美が「わたしが好きなのは蛍川の◯番」っつって、眞一郎がΣ(゚д゚lll)ガーン ってなる所まではニコニコで追ってた

乱太郎:何話ですかそれ

乱太郎:初期の話でしょそれ、「蛍川の◯番」って乃絵の兄貴のことでしょ

管理人:(´ε` )ウーン

管理人:何話だったっけ♥

乱太郎:○(#゚Д゚)=(  #)≡○)Д`)・∴'.

 

 

~~~~~~~~~~

 

乱太郎:ーーつまりなんだ、比呂美が「蛍川の◯番」って言った回を最後に、あんたはtrue tearsを放置していたのかよ

管理人:でもねえ、tvkテレビ神奈川)の録画は残ってたのよ

管理人:褒めてね

乱太郎:やだ

管理人:ぷぅー

乱太郎:ああんもう

乱太郎:そのtvkの録画は何話まで残ってたの

管理人:んーっと

管理人:いまHDDに存在してるのは翌年(2009年)のAT-X放映分なんだけど

管理人:tvkの録画は、たしか5話辺りから最終話まで残ってたと思う

乱太郎:5話「あたり」って……_| ̄|○

乱太郎:でもいちおう最終話まで観たわけだ

乱太郎:いつ?

管理人:たぶん2009年の年頭

乱太郎:( ゚Д゚)ハァ? 年越してるじゃねーか!!

管理人:うん、世間が『クラナドアフター』やら『とらドラ!』やらであーだーこーだ言ってる頃だよw

乱太郎:また複数の方面に敵を……

乱太郎:『クラナドアフター』は途中で切ったのね?

管理人:うん

乱太郎:まさかクラナドからtt(true tearsの略称)に乗り換えた、とか

管理人:そんなわけじゃあないよ

 

管理人:ただ、Key=京アニの路線は、なんか違うなあ、と

乱太郎:なんかあんたは未だにそういうスタンスを取ってそうだ

管理人:うん、半分正解ww

乱太郎:(💢 ゚∀゚)・∵. グホォッ!!

 

乱太郎:ツイッターのフォロワーがもっと減りそうだね

乱太郎:で、京アニやkey云々はもういいとして

乱太郎:あんたは変則的なかたち

乱太郎:つまり、<HDDにたまたま残っていた録画>を観て、true tearsのどツボにはまったらしいですな

乱太郎:推し量れば

管理人:そうね

管理人:これね、tvkでは、毎週土曜25時00分(深夜1時00分)からの30分枠

乱太郎:関西地方では関テレ(関西テレビ)での放映だったようですが

管理人:でも、おれのからだが2つあるわけじゃあないじゃん、首都圏と関西に同時に居るとか、もちろん不可能でしょ?

乱太郎:じゃあ「そもそも、場所によって放映枠は違う」っていう、あなたの放映枠理論とやらの最大のウィークポイントに関しては、どう応答するんですか

管理人:あのね

管理人:東京と大阪で、アニメ史は違うんだよ

乱太郎:( ゚Д゚)ハァ?

乱太郎:わけがわからねぇよ

管理人:だから、

管理人:少なくとも2つのテレビアニメ史があるの

管理人:東京大阪

 

乱太郎:( ゚д゚)ポカーン

乱太郎:( ゚д゚ )ポカーン

管理人:えーと

管理人:tvkでの『true tears』の後番組がわかりました

管理人:どうやら『狂乱家族日』だったようです

管理人:詳しくは「しょぼいカレンダー」さんをめくってみてください

乱太郎:( ゚д゚ )

管理人:ちなみに(true tearstvkでの)前番組は存在しないようです

乱太郎:ちょちょっと!! ちょっとマテ茶

管理人:なに

管理人:しょぼいカレンダーで空欄になってたし

乱太郎:だからといって裏を取ったとは言わない

乱太郎:当時の朝日新聞とかの「縮刷版」で確かめないことには

管理人:乱太郎くんよ

乱太郎:なんだ

管理人:ぼく……いま、どこに住んでると思う?(;´∀`)

乱太郎:甘えるな!!(# ゚Д゚)

 

 

 

 

『バブゥ~』by管理人

2001年放映開始のテレビアニメについて(WOWOW抜き)『ZOIDS新世紀Ø(スラッシュゼロ)』

ZOIDS新世紀Ø(スラッシュゼロ)(加戸誉夫

ZOIDSの後番組かつウルトラマンコスモスの前番組 

 

ぼくはこのアニメが非常に気に入らなかった

いま振り返ってみれば 前作の『ZOIDS』にあった 「情念」が なかった-- それはつまり 「戦争の情念」 「生きるか死ぬかの情念」 硬質さ おもちゃの販促アニメしかもおもちゃのリバイバルアニメなのに 『機動戦士ガンダムSEED』よりも戦場のリアル・シリアスが立ち向かってきたのが『ZOIDS』だった これはただのジャリボーイ向けアニメとは違うと思った 自分でも『ZOIDS』を褒め過ぎだと思うが 『ZOIDS新世紀スラッシュゼロ』があまりにも好かんから 前番組の懐古な余韻に浸る

 

主人公のビットと ヒロインのリノンは 完全に「ともだち」の関係で 痴情もくそもない 情念もくそももちろんない 『デジモンアドベンチャー02』における(ファンと作り手両方を巻き込んでの)「痴情のもつれ」で痛い思いをした そのあとだったので 真剣にビットとリノンが結ばれればいいや~ とか すごく適当なことを思っていた

 

といっても ZOIDS初期2作を リアルタイムで観たわけではない 何度か強調してきた 放映枠が土曜の夕方6時であり スイミングの練習とバッティングしていたのだ スイミングを辞め 町にケーブルテレビが通り キッズステーションを観られるようになった それからだ

 

ぼくにとってのZOIDS初期2作視聴体験

当時のキッズステーションは どえらい編成をやっていて 『らんま1/2』を 平日ベルト編成(日替り編成)したうえで なんと週末の昼間に一挙4話分 放映していた キッズステーションはTBS系列と結び付きが強く MBSアニメの『ZOIDS』『ZOIDS新世紀スラッシュゼロ』を 『機動戦士ガンダムSEED』を平日ベルト編成する前に 平日ベルト編成で放映した

 

その キッズステーションの『ZOIDS』『ZOIDS新世紀~』ベルト放送を ぼくは毎日観ていたんだと思う キレてスイミング脱会 保健室登校 入っていた部活はバックレ 暇は有り余るほど 家に帰ると 夕方 ケーブルテレビ キッズステーション ベルト放送の『ZOIDS』が余裕で観られる

 

オープニングテーマの『Wild Flowers』 好きだった 好きで 中学の教室で思わず口ずさんだりとか(そのときにはもう保健室登校は終わっていた) で エンディングテーマの『Song for...』も 好きだった 

 

アーバイン藤原啓治 ムンベイを渡辺久美子が演じていた 約20年も前のアニメだ 不思議ではない 

ZOIDS』の番宣 『Wild Flowers』がバックに流れ アーバインの眼帯が回転し ムンベイをとらえるカメラがPANしていく--そんな番宣だったはずだ もしかしたら間違っているかもしれない

大事なことは 後半にバンは成長し 少年でなくなる もはや青年である フィーネは第二次性徴を迎え 大人の女性の身体になっている そんな バンとフィーネの変化が ぼくのことばで言えば 「硬質」だった 乾いていた

 

そして 間髪入れずに 『ZOIDS新世紀スラッシュゼロ』のベルト放送が始まった 律儀に観た しかしアニメ作品としてのテンションは 三段階ぐらい落ちている ように思えた つまらなかった がっかりした-- しかし 『スラッシュゼロ』のような体裁・形式を 好んでいる 要するに後番組『スラッシュゼロ』もまとめて好きだった人間が たくさんいるのも知ってる 評価すべき点 リノンが可愛かった OP映像を今観ると 『超速スピナー』のOPに続き 「加戸誉夫風演出」の様式美を 見いだせる そうだあれだ 止め画で 見得を切るキャラクターを 次々とPANしていくスタイル そうはいっても 『超速スピナー』『ZOIDS新世紀スラッシュゼロ』に加え 『Over Drive』のOP映像も実際に観てみないと なにを云わんとしているかわからないだろうが

2000年放映開始のテレビアニメについて(WOWOW抜き)(アルジェントソーマ~学校の怪談)

 

アルジェントソーマ(片山一良)

 テレ東深夜枠復活 ノワールの前番組

 

この年は異様に深夜アニメの量が少なかったと思う そのかわり夕飯時の「WOWOWノンスクランブル枠」が乱立 ただ 敢えてWOWOWアニメには触れず なぜなら 当時 当時のWOWOWアニメの作品群の存在をまったく知らなかったからだ

 

それはそうとアルジェントソーマ 1話は観た 保志総一朗桑島法子のアベックが出てきた と思ったら 桑島法子が死んだ そこで止まっている

 

勝負師(ギャンブラー)伝説 哲也(西沢信孝)

テレ朝深夜 マシュランボーの実質的な後継枠

 

どのような事情があったのかわからないが 『マシュランボー』が中途半端な話数で終わり テレ朝の土曜夕方に東映が持っていた枠自体が消えてなくなった と思ったら 深夜枠でこんな少年漫画をアニメ化していたのである

 

原作は「週刊少年マガジン」に連載されていたれっきとした麻雀漫画 これで麻雀に興味を持った人も多いはずだ そういえば同時期に チャンピオンで『麻雀鬼ウキョウ』っていう麻雀漫画もやってたっけ 

 

ちなみにこのアニメのOPは和田アキ子が歌っている

 

真・女神転生デビチル竹内啓雄

CBC遅刻枠 星のカービィの前番組

 

ボンボンの漫画版は一度も読んだことがない だからボンボンの漫画版から描写がどの程度マイルドになっているかがわからないが いまだ読んだことがないボンボンの漫画版のグロテスクさを妄想しながら アニメとの落差を考えていた

 

ぼくはこのアニメをリアルタイムで多分一度も観ていない キッズステーションだ 2000年代前半に後追いで放映している そのキッズステーションの後追い放映を後追いで観たのだ

とはいっても どのような終わり方をしたのか まったく覚えていないし 終盤を観た記憶もないのだが

 

ぼくがこのアニメをキッズステーションで観た当時は 『真・女神転生Dチルドレン ライト&ダーク』がすでに終わっている状態だったと思う こちらのデビチルについては のちに触れるはずだ

それはいいとして いまぼくが説明しているデビチルのほうは 割りにあっさりしたアニメだった 同時期のキッズアニメに脂っこいのがかなり多かったため そしてぼく自身が"男児"ではなかったため かなりふにゃけたアニメに映ったが 悪い印象はなかった

 

このアニメの主演は森久保祥太郎とゆかな*1である

ゆかなは別として 森久保祥太郎が男子小学生の声(甲斐セツナ)を担当していたのが にわかには信じがたい と書くと語弊があるが ぼくは確かにこのアニメを観て 森久保の演技も耳にしている はずなのに 甲斐セツナの風体と森久保祥太郎の声が いま どうしても結びつかない ただ 森久保祥太郎は メガテンシリーズに縁があり 『ペルソナ4』にも中核メンバーとして出演している そちらの森久保の演技は 頭の中で再生できているのに

 

無敵王トライゼノン(渡部高志)

逮捕しちゃうぞ2期の前番組 

 

例によって キッズステーションに「下がってくる」のを待つかたちになった 主題歌が林原めぐみ 主演が福山潤だったはずだ 『無敵超人ザンボット3』をパロった合体ロボアニメ だったはずだ が 正直言って 「これはないだろう」 とキッズステーションに愚痴りながら観ていた

どういう意味で「これはないだろう」 なのかというと 一言で言えば すべてが空回りしていた印象のアニメだったのである どういう終わり方をしたのか一ミリも記憶していないし たぶん1クール目までしか観なかったんじゃないだろうか 他人にも視聴を推奨することははばかられるのだ

 

ただ

  • 福山潤が主演で頭角を現したこと
  • TBS管轄のアニメにしては珍しくパンチラがあること

という特記事項は ある といっても2つだ 2つだけだ しかもヒロイン(雨竜華菜。CV林原めぐみ)のパンチラがある とか最早「特記事項」の域に達してない このアニメで林原めぐみ福山潤の資質を見出したらしい 彼女も30代中盤に差し掛かろうとしていた

 

犬夜叉(池田成→青木康直

金田一少年の事件簿の後番組かつブラック・ジャックの前番組

 

2000年の秋改編で始まり 2004年の秋改編で打ち切られた しかしながら 2009年の秋改編で同系列の深夜枠で復活(『犬夜叉 完結編』) 2クール放映して完結した アニメ犬夜叉の存在は2000年代をまたいでいるのだ

 

さて なにから語ればいいのだろうか とりあえずぼくは 末期の『金田一少年の事件簿』は全然観ていない ただ このアニメの第一話はリアルタイムで観たはずだ 犬夜叉山口勝平 つまり30分後のアニメ番組の展開によっては 月曜19時台が山口勝平アワーになってしまうこともあったはずだ

 

日暮かごめ雪乃五月*2 ただし放映開始当時 ぼくはこの声優の存在をまったく知らなかった 無理もないか 小学生だったもの のちに『中華一番!』(リアルタイムで観ていた・・・)のヒロイン役であったことを知った アニメ犬夜叉は2000年代をまたいだ そして雪乃五月雪野五月も2000年代をまたいだのだ

 

そしてレギュラーに桑島法子もいる(珊瑚) 山口勝平雪乃五月辻谷耕史(弥勒)・桑島法子渡辺久美子(七宝) が基本メンバーだったはずだ せっかく雪乃五月桑島法子がいるので ここに折笠富美子も加われば完璧だったのになあとか思う 誤解がないように言うならば 折笠富美子もアニメ犬夜叉に出ている のだが 中核メンバーではない とにかく 「若手時代の○○が重要な役で~」とか キャスト的な話題には事欠かない

 

どうしても書きたいこと 初期の放映回で かごめの入浴シーンが描写されたことがある 全裸のかごめが出てくる ぼくは即座にテレビのチャンネルを変えた 月曜の19時00分からはじまるアニメである テレ東だったらあり得ないことが よみうりテレビには出来たのである その後お色気シーン(?)の処理はどうなったのか知らないが 当然今の御時世でこんなことやったらツイッターから燃え上がるだろう

 

学校の怪談阿部記之

欠番回があるため20回未満で終了 GTOの後番組かつワンピースの「受け入れ先」 

 

なんといってもこのアニメで思い出すのは 第3話が放映中止になったことであろう

 

こち亀』が終わった後で なにか見慣れぬアニメが始まった と思ったら 画面の上のテロップで「内容を変更してお送りします…」と告知しているではないか なるほど内容は総集編である ぼくが第3話放映中止の裏事情を知ったのは 2ちゃんねるを閲覧するようになってからだ ちなみにこのアニメは 2ちゃんねるのアニメ板で初めてスレッド数が100を超えたアニメである

 

セーラー服を着た少女(恋ヶ窪 桃子)がレギュラーだが れっきとした小学校6年生・・・なことも ずいぶん後年になって知った事実 視聴率は 当時の基準からいけば水準だが いまのほとんどのテレビアニメよりも数値は高い 同世代で観た人間も多い 「共通体験」と化している・・・から ぼくは疎外感を感じる ゴールデンタイム放映だったのがいけなかったのだ(←おいおい)

私的声優名鑑 「日笠陽子」その6

薬島誠「前回も、あなたとの話が大きく横道に逸れた結果、日笠陽子について何も語ることができませんでした。

 ほんとうに、このままでいいんですか!?」

管理人「早くロウきゅーぶ! のはなしがしたい」

誠「○(#゚Д゚)=(  #)≡○)Д`)・∴'.」

 

誠「そんなんだから30歳になっても就職できないんだよ💢💢」

管理人「いやおれまだ20代だから」

誠「ほとんど三十路みたいなもんだろ💢💢💢」

 

管理人「真面目な話する?」

誠「どんな?」

管理人「声優についての真面目な話」

誠「具体的には」

管理人「えーっと、"技術"♥」

誠「あなたが声優の演技について、テクニカルな面から分析できるとは、到底考えられませんが」

管理人「それは誠くん、きみもだろ」

誠「うぅ……」

 

管理人「あのね、ぼく、高校時代、放送部に入ってたんよ」

誠「あんたが!? 信じられん」

管理人「それで、アナウンスとか朗読の大会に出たの」

誠「嘘でしょ? あんた滑舌死ぬほど悪いだろ」

管理人「3年の夏にね」

誠「はい」

管理人「朗読で地区予選に出て」

誠「出て?」

管理人「ひとりだけ落とされたOTL

誠「あ、そーですか(-_-;)」

 

管理人「もっと哀れんでくれよ!!」

誠「残念ながら当然だろうが(#゚Д゚)」

管理人「カネはいらないから同情してくれよ!!」

誠「なにわけのわからないこと言ってるの!?」

 

管理人「でも誠くんは放送部だったわけではないだろう?」

誠「それがなにか」

管理人「声に出してみないとわからないことってあるじゃん」

誠「どういうことですか」

管理人「つーまーりー!!」

誠「あんまり唾を飛ばさないでくれよ!!💢」

管理人「アフレコでしゃべることがどれだけ難しいか、ってのもさぁ」

誠「はぁ」

管理人「例えばNコン*1の地区予選だったり、総文祭*2の地区予選だったり、そういった場で、大勢の人間を眼の前にして、話す。

 そういう体験を経て、初めて声優さんの苦労が身にしみるってもんよ」

誠「まったく説得力がないですね……(-_-;)」

 

 

 

 

 

後日

 

大野生奈「たしかに説得力はないけど、管理人さん、アクセントとかブレス(息継ぎ)とか、そういった技術面にはわりと詳しいような顔をしてたよ」

誠「せめて役者として芝居に出てから発言してくれよ……

(´;ω;`)ブワッ」

 

生奈「まぁ、でも、まったくなんにも知らないよりはいいんじゃあないかな?」

誠「中途半端な知識は管理人さんの身を滅ぼすよ」

生奈「おおげさなw」

誠「地獄から蜷川幸雄を召喚して、管理人さんの顔に灰皿を投げつけて欲しい」

生奈「地獄って、酷いねえ」

 

 

 

そのまた後日

 

生奈「あんた、どうしたの、その眼の怪我!? ( ゚д゚)」

誠「シクシクシク……」

 

誠「地獄から蜷川幸雄を召喚したんよ」

生奈「ウッソでしょお」

誠「うん、ウッソだよ。そのかわり、そこらへんのオッサンに蜷川幸雄のコスプレしてもらって、管理人さんのところに灰皿を投げつけに行ったんよ」

生奈「いろいろとおまわりさんが黙っちゃいないような……」

 

誠「シクシクシク……でも、管理人の野郎、蜷川幸雄(役のひと)が投げた灰皿を野球グローブでキャッチして、大谷翔平も真っ青の豪速球で、こっちに灰皿、投げ返してきたんよ……シクシクシク」

生奈「( ゚д゚)ポカーン」

 

 

× × × × ×

 

ナマナ さんが ログインしました

 

ナマナ:あのー

管理人:ほいほい

ナマナ:ポイズン君が顔に包帯巻いてました

管理人:(ノ∀`)アチャー

ナマナ:あんまり警察沙汰になるようなことはやめてくださいね

管理人:今度の舞台は法廷かな

ナマナ:「何の」舞台ですか……(-_-;)

 

 

次回はようやくこのアニメの話になる予定だよ by管理人

 

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私的声優名鑑 「日笠陽子」その5

管理人「『これはゾンビですか?』って、2011年のどのクールだったっけ」

薬島誠「ちょっと待ってください、調べてみます……」

 

誠「2011年の1月期(冬アニメ)ですね」

管理人「IS(『インフィニット・ストラトス』)と同じ節(せつ)かあ」

誠「『セツ』!? 『セツ』って、なんですか」

管理人「あー、いや、その」

誠「????????」

 

管理人「あのね、ボートレース好きじゃん、ぼく」

誠「ボートレースについて何も知りませんが、あなたがギャンブル狂いなのは有名ですよねぇ」

管理人「なんでギャンブル!? ボートは観てるだけで楽しいのに

 。・゚・(ノД`)・゚・。」

誠「( ゚Д゚)ハァ?

 

管理人「それでね、ボートレースのね、ひとつの開催の単位を、俗に『節(せつ)』っていうのね」

誠「えーと? つまり、『ひとクール』の単位のことをあなたは『節(せつ)』って言ってるわけですか」

管理人「そう! さすが都内有名大学!! 飲み込みが速い」

 

例:

・『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』は、『魔法少女まどか☆マギカ』の前の「節(せつ)」のアニメ。

 

・『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』は、『魔法少女まどか☆マギカ』の後の「節(せつ)」のアニメ。

 

誠「o(`ω´*)oプンスカプンスカ!!」

管理人「なんできみおこってるの」

誠「うそ・大袈裟・紛らわしい言い方は、自己満足の場で使ってください」

管理人「究極の自己満足を目指そうよ

誠「お断りします!!!!!!!💢💢」

 

 

これはゾンビですか?第3巻 [Blu-ray]

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管理人「……で、↑の娘が日笠陽子だったんだけど、名前、憶えてる??」

誠「『セラ』……でしたっけ?」

管理人「正解!!(゚∀゚) さすが私立文系!! 暗記が大得意!!!」

誠「○(#゚Д゚)=(  #)≡○)Д`)・∴'.」

オリジナルアニメとは何ぞや?

1970年代後半に始まったオリジナル要素が主体のテレビアニメについて

1975年

 

ふぇぶらり さんが ログインしました

 

ふぇぶらり:雑じゃないですか?

管理人:なにが

ふぇぶらり:「オリジナル要素が主体」っていう曖昧な表現とか

管理人:いや~僕も悩んだんだよ、とりあえず、「文学や漫画が原作になっているテレビアニメ」は除外してあるんだが

ふぇぶらり:でも「文学や漫画が原作になっているテレビアニメ」だって「脚色」してあるでしょう

管理人:うん、悩んだ悩んだ

ふぇぶらり:じゃあタイトルを変えましょう

管理人:どういうのに

ふぇぶらり:「原作に依拠しない」とか

管理人:『鋼鉄ジーグ』と『グレンダイザー』どうすんの

ふぇぶらり:ふええ……

管理人:∩(・∀・)∩ モウ オテアゲダネ

ふぇぶらり:いや、もうちょっと粘りましょうよ

管理人:お餅じゃないんだからw

ふぇぶらり:(-_-;)

 

 

おやつタイム

 

フジテレビアニメ/テレビ朝日系アニメ

※2011年の夏に書いた文章です。

笑ってやってください。 

 

フジテレビ

 

 言うまでもなくフジテレビは『鉄腕アトム』を最初に放送したテレビ局である。
 以後、虫プロダクションタツノコプロの作品を中心に放送していくのだが、東映動画の『ゲゲゲの鬼太郎』・エイケンの『サザエさん』といった長期シリーズも生まれた。
 そして1969年の『どろろ』『ムーミン』を皮切りにカルピスまんが劇場が生まれた。やがてカルピスまんが劇場はこども劇場、ファミリー劇場世界名作劇場と題名を変えていく。『アルプスの少女ハイジ』を発端とし『フランダースの犬』にはじまる名作シリーズは放送局の良心を担保した。


 1972年に放送開始された『マジンガーZ』は巨大ロボットアニメの端緒だった。以後東映動画のロボットアニメは『ゲッターロボ』『グレートマジンガー』『ゲッターロボG』『UFOロボ グレンタイザー』『大空魔竜ガイキング』『惑星ロボダンガードA』と次々に放送されていくが、それがひと段落したころに『Dr.スランプ』のアニメ版を制作することになる。以後、フジテレビ―東映週刊少年ジャンプの強力なラインが今に続いている。
 

 タツノコプロタイムボカンシリーズも人気を博していたが、1983年にあえなく打ち切られる。やがてタツノコプロとフジテレビは交渉しなくなった。かわってタツノコプロ直系のスタジオぴえろが台頭。高橋留美子の『うる星やつら』を制作し評価を高めていく。以後もスタジオぴえろはフジテレビで大量にアニメを作ったが、やはり代表作は『幽☆遊☆白書』であろう。
うる星やつら』の後期を担当したスタジオディーンが『めぞん一刻』『らんま1/2』と引き続き高橋留美子の漫画をアニメ化する一方、あだち充の『タッチ』をグループ・タックがアニメ化、高視聴率番組となった。


 90年代に入ると『ドラゴンボールZ』『ちびまる子ちゃん』『キテレツ大百科』が気を吐くのを尻目に、ゴールデンタイムのアニメがどんどん縮小していく。1997年に世界名作劇場が終了。同年に孫悟空も視聴者に別れを告げ、花菱烈火や緋村剣心も苦闘を続けていた。
 

 90年代後半には主戦場がはっきりと日曜朝に移る。その象徴がデジモンシリーズだ。とくに第一作『デジモンアドベンチャー』は脚本、演出が出色の出来で、いまだに同世代間では主題歌を歌えば、通じる(個人的には、デジモンアドベンチャーが90年代のガンダムだと思っている)。


 2006年にはずっとゴールデンで気を吐いていた『ワンピース』が日曜朝に引っ越すという大事件が起こる。これを持って19時台のアニメ枠が全廃される。


 深夜アニメはどうだったか? 『ヘルシング』に端を発する2000年代前半の深夜枠はフジテレビにとって忘れたい過去だろう。あのころのフジ深夜でいま観返す価値があるものといえば『灰羽連盟』くらいではないだろうか*1 。わたしはあのころのアニメをすべて見たわけではないが、『ラーゼフォン』の迷走ぶりがすべてを代弁しているように思う。
 

 

 こうやってフジテレビ系アニメの流れをつらつらと書いていってわたしは何が言いたいのか?
 それは名作と呼ばれるアニメの大半が昭和に放送されているということだ。サザエさんは昭和からやっているし、ちびまる子ちゃんも昭和が舞台である。昭和というのがフジテレビ系アニメのキーワードだ。フジテレビのアニメは昭和のアニメだ。
「平成になってからのフジテレビアニメで本当に面白かったのは『デジモンアドベンチャー』と『灰羽連盟』だけだ」そう極論したくなるほど、わたしは近年のフジテレビアニメにピンと来ない*2


うる星やつら』のアヴァンギャルド性はいま見ても凄いし、『めぞん一刻』と『タッチ』は長く愛される作品だろう。もちろん『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』『赤毛のアン』などの名作シリーズ黄金期の作品が普遍的なのは言うまでもない。タツノコプロのキャラクターも長く愛されている。しかし、それらはすべて昭和のアニメなのだ。

 

 

 

テレビ朝日

 

 テレビ朝日はかつて『日本教育テレビ(NET)』という社名であり、教育局として出発した。その背景が、子供向け番組を大量に制作させた。
 

 テレ朝(旧NET)を語る上で避けて通れないのが東映アニメーション(旧東映動画)との関係。まさにテレ朝(NET)と東映は一蓮托生だったのだ。
 

 NETの国産アニメ第一作も東映作品だった。『狼少年ケン』。天才アニメーター・月岡貞夫が毎週の放送を劇場クオリティで作ろうとしたが、あえなく破たんした番組だ。東映は『ケン』制作の代償として月岡を失う。
 以後東映はNETで『宇宙パトロールホッパ』『ハッスルパンチ』などオリジナル作品を中心に発表。そして1966年にエポックメイキングな番組が開始する。そう、『魔法使いサリー』だ。世界初の少女向けアニメ。魔法少女アニメの端緒である。『サリー』の後番組が『ひみつのアッコちゃん』。変身美少女ものの古典だ。以後東映魔法少女アニメは『魔法のマコちゃん』『さるとびエッちゃん』『魔法使いチャッピー』『ミラクル少女リミットちゃん』『魔女っ子メグちゃん』と続いていく。
 1974年の『破裏拳ポリマー』(タツノコプロ)以前は東映動画作品がNET制作のすべてだった。つまり寡占である。その間に『デビルマン』『バビル2世』『キューティーハニー』といった名作も生まれた。


 1975年の『勇者ライディーン』は当初あの富野喜幸が監督だったが、途中で更迭され「東京ムービー天皇長浜忠夫にスイッチ。長浜はNET→ANBで『コン・バトラーV』『ボルテスV』『闘将ダイモス』といった若者をも視野に入れた巨大ロボットアニメを制作。今日に至るまで『長浜ロマンロボ』という呼称が定着しているシリーズだ。
 

 また系列局・名古屋テレビの動向も見逃せない。1977年に今度こそ富野を監督に据えて『無敵超人ザンボット3』を放映。人間爆弾、特攻など極めてシリアスなテーマを扱った本作は『機動戦士ガンダム』につながっていく。
 

 そして『ガンダム』の1979年にはテレ朝とシンエイ動画藤子不二雄の結びつきも生まれる。そう、『ドラえもん』だ。1973年に日本テレビで放映された旧シリーズは失敗だったが、今作は2011年の今日に至るまでスタッフ・キャストを変えつつ続いている。1979年はロボットの年だった。


 80年代には『パーマン』『怪物くん』『オバケのQ太郎』がリメイク、『忍者ハットリくん』が待望のアニメ化。そのほかにも『プロゴルファー猿』『エスパー魔美』などなど、藤子作品がつねに複数放映されていた。その象徴が『藤子不二雄ワイド』だ。藤子作品はテレ朝の看板番組だった。80年代が藤子アニメの全盛期だった。
 

 80年代のもうひとつの流れが名古屋テレビのロボットアニメだ。1982年の『戦闘メカザブングル』から五年連続で富野由悠季の戦場ロボットアニメが放映。中高生も見れるテレビアニメだった。しかし1985年の『機動戦士Zガンダム』が波紋を呼び、翌86年の『機動戦士ガンダムZZ』において富野の戦場アニメの求心力は決定的に低下する。
 

 いっぽう東映動画といえば、1986年の『聖闘士星矢』が後続作品に多大な影響を与え、『少年ジャンプ』との結びつきも決定的なものとなる。東映・ジャンプ・テレ朝と三拍子そろった最大のヒット作が1993年の『スラムダンク』だった。また1984年には日曜朝のアニメ枠を開拓。現在まで続く東映朝日放送の結託の始まりである。ただ、テレ朝系の東映作品は、フジ系の東映作品とくらべ傍流の印象が拭えなかった。


 1991年の『きんぎょ注意報!』を直接の契機として、東映の敏腕演出家・佐藤順一をリーダーとして『美少女戦士セーラームーン』プロジェクトがスタート。東映動画最大のヒット作であり、最後の社会現象アニメでもあった*3
 シンエイ動画も新たな局面を迎える。藤子アニメ21エモン』の後番組に選ばれたのは無名の臼井儀人原作の青年漫画・『クレヨンしんちゃん』であった。有識者にくそみそに叩かれるが今日に至るまで続く国民的番組に成長したことは言うまでもない。なお現在『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』は金曜19時台に同居している。


 サンライズ名古屋テレビも方針を転換する。1990年に『勇者エクスカイザー』をスタートさせ、番組の対象年齢を一挙に低下させる。勇者シリーズは8年間続き、90年代前半~中盤の「キッズ・ファミリー向けアニメの時代」の象徴の一角だったといえる。
 サンライズはまた『機動戦士Vガンダム』においてガンダムを復活させようとするが、1996年に『機動新世紀ガンダムX』が早朝枠に左遷され、話数短縮のうえで終了させられるというショッキングな出来事が起こる。
 1998年をもって『勇者シリーズ』が終了。その前年には東映のドル箱アニメ『セーラームーン』も打ち切られ、夕方・ゴールデンタイムの立場が危うくなっていく。


 一方日曜朝枠は、1990年代中盤に『ママレード・ボーイ』『ご近所物語』『花より男子』の3作品で急激にトレンディドラマ化するものの、「揺り戻し」として1997年に東映が誇る敏腕演出家・佐藤順一を擁し『夢のクレヨン王国』を始動。一挙に対象年齢が下がり、以後今日に至るまで幼女向けアニメ枠として現存する。『クレヨン王国』の後番組『おジャ魔女どれみ』は世紀末の気分を反映した作品だった。
 2003年の『明日のナージャ』の大失敗を踏まえ始動したのが『ふたりはプリキュア』プロジェクトだった。以後基本フォーマットを維持しつつマイナーチェンジしながら今日に至る。プリキュアは間違いなく2000年代を代表するアニメだ。
 

 最後に深夜アニメの話。2004年に、フジテレビの枠がスライドした形でテレ朝の深夜アニメが激増した。しかし、その深夜バブルも3年ではじけることとなる。魅力的な作品が少なかったこと、放送時間が遅かったことが要因だろう。

 


 総括すると、テレビ朝日系アニメは東映動画を端緒とし、シンエイ動画サンライズをも支柱として今日に至る。プリキュアドラえもんクレヨンしんちゃんは元気だが、次の弾がそろそろ待ち望まれている(特にサンライズ)。
 東映動画はなかなかフジテレビの同社の作品と比べ大爆発がなかったが、『セーラームーン』『おジャ魔女どれみ』『プリキュア』の少女アニメで息を吹き返した感がある。
 サンライズは、名古屋テレビとの結びつきが強く、『ガンダム』『勇者シリーズ』とロボットアニメに大きな強みがあったが、近年は早朝枠での放映を余儀なくされており影が薄い*4。新作の少年向けロボットアニメを望むところだ。
 シンエイ動画は、やはり藤子作品を大量に放送した80年代が栄華だった。『ドラ』『クレしん』は偉大なるマンネリとなっているが、藤子・F・不二雄記念館のオープンでもしかしたら過去の藤子作品のリメークがあるかもしれない!?

*1:当時はそう思っていました

*2:当時はそう思っていました

*3:大言壮語です

*4:2017年をもって廃枠。

私的声優名鑑 「日笠陽子」その4

www.tbs.co.jp

 

 

 

 

 篠ノ之箒(CV:日笠陽子

 

六年ぶりに再会した一夏のファースト幼なじみ。
長いポニーテールが特徴。
剣の道を志し、頑固な性格のため、一夏に対して全く素直になれない。

専用IS無し

 

(TBS公式サイト 「キャラクター紹介」より引用。2018年2月24日閲覧。下線部引用者。)

 

管理人「あんなアニメだから、スリーサイズでも書いてあるのかと思ったら、いたって簡素だったね。

 箒は、胸が大きいっていう設定だったはずだけど」

薬島誠「箒って、身長どのくらいなんですか」

管理人「150センチ台後半じゃなかった?」

誠「エーーーーッ!! そんな低いんですか」

管理人「たしかに、体高の低さに比べて、胸が出っ張りすぎているように見える」

誠「秋山澪のほうがスタイルいいですか」

管理人「いいんだよ」

 

管理人「スタイルのいいのは、何と言っても千冬姉(織斑一夏の姉ちゃん)だよ」

誠「豊口めぐみの話は禁句って前回言った気がしますが」

管理人「身長がたしか166センチなんだよ」

誠「身長の一の位まで覚えてるのキモい……」

 

第1話「クラスメイトは全員女」

管理人「一夏が箒に向って『おまえブラジャー付けるようになったんだなぁ~w』っていうセリフが印象的でした」

誠「(-_-;)」

 

最終話「ゲット・レディ」

管理人「最後の最後で、箒がビキニの水着姿で一夏とランデヴーするんだったなぁ。あの水着姿を思い返すと、やっぱり箒は巨乳だったんだなって思うよ」

誠「(-_-;)(-_-;)」

 

 

誠「ていうか、解説が、初回と最終回だけって……」

管理人「各話解説を目的としていないから」

 

管理人「一夏と箒って、最初ルームメイトだったよね?」

誠「そうだったと思いますよ」

管理人「着替えシーンで箒のブラジャーが垣間見れたから、よく覚えてる。たしか、肌色かピンクだった」

誠「どこまでもおっぱい論壇かよ!!

私的声優名鑑 「日笠陽子」その3

 

 

管理人「↑の青いほうが、日笠陽子だったよね?」

薬島誠「はいはい、赤いほうが豊崎愛生です。あざといキャスティングでしたね」

管理人「緑は悠木碧

誠「はぁ……(-_-;)」

 

管理人「日笠陽子はさ、『けいおん!!』が終わったあとに、ドーッと来た感があるよね」

誠「正確には『けいおん!!』がやってる最中ですね。2010年7月期」

管理人「『(世紀末)オカルト学院』」

誠「『生徒会役員共』」

管理人「『もしドラ』っていつだ!?」

誠「年が違いますよ。2011年の春ですから」

管理人「あ、記憶違いだてへぺろ

 

 

 

・↑の表紙に描かれている娘の声優が日笠陽子さんです

 

誠「……まぁ、篠ノ之箒っていう代表キャラも回ってきましたし、2011年前後が、全盛期というか……」

管理人「人間はいつでも全盛期だよ

誠「( ゚Д゚)ハァ?」

 

誠「ともかく、『IS(インフィニット・ストラトス)』にしても、『もしドラ』にしても、2011年のアニメじゃないですか。ってことは、彼女(日笠陽子)が20代中盤で……」

管理人「”女の盛り”、ってこと?」

誠「まぁ、そういうことだと思います……」

管理人「”女の盛り”ってフレーズ、あまりよろしくないと思うんだ」

誠「アンタが言えたタチか💢」

 

管理人「あのさ」

誠「なに」

管理人「『ロウきゅーぶ!』や『カンピオーネ!』の話する前にさ」

誠「する前に?」

管理人「『インフィニット・ストラトス』の話、たっぷりしよう♥」

誠「豊口めぐみの名前を一切出さなかったら許容します!!

 

私的声優名鑑 「日笠陽子」その2

 

 

管理人「まぁ、このアニメで、おれもそうだが、大半のヲタが、日笠陽子の名前を知ったわけだ」

薬島誠「まあ、そうですね……僕も」

管理人「小学生は、『けいおん』観てたのかね」

誠「クラナドアフターの後番組でしたよね?」

管理人「--2009年4月の新番組だから、当時小学生だった子は、2002年度~1997年度生まれ、ということになるね」

誠「えっ!? 放映枠の話はスルー!?(;´Д`)

 

管理人「小学6年の男子とかは、秋山澪で精通したりするものかね」

誠「藪から棒に。今何時だと思ってるんですか」

管理人「昼の1時」

誠「白昼堂々『秋山澪で精通』とか言わないでくださいよ!(#゚Д゚)

 

管理人「ヘーキヘーキ、どうせうpするのは夜だから」

誠「それまでに文字起こしするんですか」

管理人「するよ」

誠「あなたにできるんですか」

管理人「( ゚∀゚)・∵. グハッ!! 古傷が」

誠「また意味不明瞭な……(-_-;)」

 

管理人「でも、4人のなかでは、澪がいちばん人気あったよね」

誠「5人だと微妙じゃないですか」

管理人「憂っていう選択肢もあるよ」

誠「そんなこと言ったらほかにもいるでしょう……(-_-;)」

管理人「ちなみに僕は唯派」

誠「誰も訊いてねぇよ!!

 

管理人「誠くんは誰派?」

誠「律ちゃんですね」

管理人「へえ、意外」

誠「声優は現場が勝負なので」

管理人「えっどういうこと」

 

誠「いくらラジオ番組でキャラが立っていても、アニメやゲームや吹き替えで実力を示さないと評価できないってことです」

管理人「これはこれは、まことにシビアだね」

誠「彼女(佐藤聡美田井中律の声優)が演技派であることは、(『けいおん』の)2期が始まる頃にはもうわかっていたんで」

管理人「なるほどね。確かに、千反田える宇治松千夜系統の声と比較すると、すごいギャップだよね」

誠「そのふたつは『けいおん』のあとのアニメでしょうが」

 

管理人「でも寺島拓篤と結婚しちゃったよね」

誠「すぐさま、『古典部シリーズ』の文庫本と『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』を全巻売り払いました……(´;ω;`)」

管理人「でも、氷菓も俺妹も、けいおんのあとのアニメだよね?」

 

誠「そもそも、日笠陽子について語るのが目的だったんじゃないですか?」

管理人「あ」

 

私的声優名鑑 「日笠陽子」その1

 

 

薬島誠「ずいぶん偉そうな態度じゃないですか。しかもなんですか、名前欄が『天丼』って(-_-;)」

管理人「てへぺろ

 

 

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管理人「このアニメが、日笠陽子の実質的なデビュー作だよ」

誠「Σ(゚д゚) エッ!?  どこに出てきたんですか」

管理人「1話でもう出てるよ。しかも妹役」

誠「だれの?」

管理人「下野紘の妹役」

 

誠「すみません、アニメ版スケッチブックを観たのが12歳とかの頃だったので、花澤香菜が主演だったことしか記憶にありません」

管理人「花澤香菜の弟役が大原さやかだよ」

誠「Σ(゚д゚) エッ!?  少年役」

 

誠「すみません、キャスト名を見ても、よくわかりません。しかも、ずいぶん配役がカオスな気がします」

管理人「甘いね( ̄ー ̄)ニヤリ」

誠「うぐっ」

管理人「『スケッチブック』のレギュラー声優と、演じたキャラ名が一致しないうちは、声ヲタとは言えない気がするね!!」

誠「あなたは出来るんですか?」

管理人「できないね」

誠「( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン」

 

 

 

アニメ×『闇レート』×「普遍の法則」

アニメ裏社会……。

そこでは独自の基準がまかり通っている。

そう、非公式のレーティング、通称『闇レート』

アニメの円盤の売り上げ数値と、ときに激しく異なる、この評価軸。

『闇レート』を作り上げるのは誰なのか、何なのか、答えはまだ、わからない……!!

 

◯2011年の初夏

 

 震災の影響で、ちょっと遅い『新入り』になったけれど、今のところ、仕事で不都合を感じることもない。

 ぼくの新人教育を担当している"先輩"が、ほんとうに頼もしいのだ。「理想の上司」アンケートがあったら、イチローではなく絶対"先輩"に投票している。

 決して誇張じゃない。褒めかたも、たしなめ方も、アドバイスのしかたも、ほんとうにぼくの負荷にならない。もちろん仕事もデキるのであって、こんな「理想の上司」、フィクションでもそうそう創れないだろう。

 

 ぼくと"先輩"は、蕎麦屋の4Fにある、何故かいつもひっそりとしている喫茶店で打ち合わせをしていた。

 

「この資料を見てどう思う?」

 

 飲み終わりの珈琲が下げられ、代わりにお菓子と日本茶が置かれたテーブルに、先輩は資料を置いた。

 一番上に『魔法少女まどか☆マギカ』と書かれているので、アニメのブルーレイの売り上げに関する資料なのかと、最初は思った。

 ただ、まどマギのタイトル欄の横に「59」という数字が記されている……この数字は、いったいなんなんだろう?

 

「疑問点がふたつあります。1つめは、まどマギの売り上げ枚数がどうやら記されていないこと。2つめは、『59』という数字です」

「まず、これはブルーレイの売り上げの表ではない。まどマギの下につける作品名を見ればわかるはずだ」

ジュエルペットてぃんくる☆』、『四畳半神話大系』、『ハートキャッチプリキュア!』、『夢色パティシエール』……!?

「『59』という数字は、非公認のレーティングだ。『売り上げにかかわらない客観的な評価軸』を求め、複数の審議官の合議で決められている。

 いちおう最高は『60』ということになっているようだが、過去に『61』を記録した作品もある。なぜ最高水準が『60』なのかは判明していない。そして審議官の名前も公表されていない」

「でも……『売り上げにかかわらない客観的な評価軸』なんて、いくら合議でも、割り出せるものでもないような気がするのですが」

「だから、俺たち『監査法人』がいるんだ」

 

 このとき--、

 ぼくは、この『監査法人』の正体を知った。

 

 それは、2010年度の地上波放映テレビアニメの非公認レーティング、通称『闇レート』だったのだ。

 例えば、BD&DVD合算で初動が3万枚を超えた『けいおん!!』は「55」で8位タイ、同じく合算初動が3万枚を超えた『Angel Beats!』に至っては「53」にすぎない。

 つまり、先輩の説明の通り、円盤の売り上げとレーティングが一致していない作品もある。

 しかしながら、期間内の作品でいちばん売れた『まどマギ』が「59」で1位だから、「売り上げと作品の客観的な評価が限りなく合致している」と、『闇レート』を作っている人たちは判断したのだろう。

 それでも、なんだか、胸からモヤモヤしたものが抜けていかない。

 

 それより、ぼくが唖然としたのは、『ジュエルペットてぃんくる☆』が、「58」で、『闇レート』においては、最もまどマギに迫る2位だったことだ。

 ぼくは土曜朝放映のこのアニメを、観なかった。

 しかし……、

 

「『ジュエルペットてぃんくる☆』『ハートキャッチプリキュア!』『夢色パティシエール』。なんで、土日の朝に放映されている、幼女が観るようなアニメが、『まどマギ』や『四畳半神話大系』のなかに紛れ込んでいるんですか!?」

 

1位:魔法少女まどか☆マギカ

2位:ジュエルペットてぃんくる

3位:四畳半神話大系

4位:ハートキャッチプリキュア!

5位:夢色パティシエール 

 

ウフフ……甘いな

 とつぜん先輩はニヤリとして言った。なぜだが、背筋が凍るかと思うような笑みだった。

 そして窓の外の景色を見ながら、

「そうだな、『栗鼠(りす)』と出会ったころ--世紀の変わり目のころは、俺も青二才だったから、なんで女児向けアニメのレートが高騰するのかと思っていたよ」

 そうひとりごち、

「それが、『普遍の法則』になる、って悟ったのは、『ジュエルペットてぃんくる☆』が終わった土曜の朝……つまり、つい最近のことさ」

 という衝撃的な発言とともに、目を細めた。