死ぬまでオタク

(基本的に)テレビとアニメしか観ません

2001年放映開始のテレビアニメについて(WOWOW抜き)『ZOIDS新世紀Ø(スラッシュゼロ)』

ZOIDS新世紀Ø(スラッシュゼロ)(加戸誉夫

ZOIDSの後番組かつウルトラマンコスモスの前番組 

 

ぼくはこのアニメが非常に気に入らなかった

いま振り返ってみれば 前作の『ZOIDS』にあった 「情念」が なかった-- それはつまり 「戦争の情念」 「生きるか死ぬかの情念」 硬質さ おもちゃの販促アニメしかもおもちゃのリバイバルアニメなのに 『機動戦士ガンダムSEED』よりも戦場のリアル・シリアスが立ち向かってきたのが『ZOIDS』だった これはただのジャリボーイ向けアニメとは違うと思った 自分でも『ZOIDS』を褒め過ぎだと思うが 『ZOIDS新世紀スラッシュゼロ』があまりにも好かんから 前番組の懐古な余韻に浸る

 

主人公のビットと ヒロインのリノンは 完全に「ともだち」の関係で 痴情もくそもない 情念もくそももちろんない 『デジモンアドベンチャー02』における(ファンと作り手両方を巻き込んでの)「痴情のもつれ」で痛い思いをした そのあとだったので 真剣にビットとリノンが結ばれればいいや~ とか すごく適当なことを思っていた

 

といっても ZOIDS初期2作を リアルタイムで観たわけではない 何度か強調してきた 放映枠が土曜の夕方6時であり スイミングの練習とバッティングしていたのだ スイミングを辞め 町にケーブルテレビが通り キッズステーションを観られるようになった それからだ

 

ぼくにとってのZOIDS初期2作視聴体験

当時のキッズステーションは どえらい編成をやっていて 『らんま1/2』を 平日ベルト編成(日替り編成)したうえで なんと週末の昼間に一挙4話分 放映していた キッズステーションはTBS系列と結び付きが強く MBSアニメの『ZOIDS』『ZOIDS新世紀スラッシュゼロ』を 『機動戦士ガンダムSEED』を平日ベルト編成する前に 平日ベルト編成で放映した

 

その キッズステーションの『ZOIDS』『ZOIDS新世紀~』ベルト放送を ぼくは毎日観ていたんだと思う キレてスイミング脱会 保健室登校 入っていた部活はバックレ 暇は有り余るほど 家に帰ると 夕方 ケーブルテレビ キッズステーション ベルト放送の『ZOIDS』が余裕で観られる

 

オープニングテーマの『Wild Flowers』 好きだった 好きで 中学の教室で思わず口ずさんだりとか(そのときにはもう保健室登校は終わっていた) で エンディングテーマの『Song for...』も 好きだった 

 

アーバイン藤原啓治 ムンベイを渡辺久美子が演じていた 約20年も前のアニメだ 不思議ではない 

ZOIDS』の番宣 『Wild Flowers』がバックに流れ アーバインの眼帯が回転し ムンベイをとらえるカメラがPANしていく--そんな番宣だったはずだ もしかしたら間違っているかもしれない

大事なことは 後半にバンは成長し 少年でなくなる もはや青年である フィーネは第二次性徴を迎え 大人の女性の身体になっている そんな バンとフィーネの変化が ぼくのことばで言えば 「硬質」だった 乾いていた

 

そして 間髪入れずに 『ZOIDS新世紀スラッシュゼロ』のベルト放送が始まった 律儀に観た しかしアニメ作品としてのテンションは 三段階ぐらい落ちている ように思えた つまらなかった がっかりした-- しかし 『スラッシュゼロ』のような体裁・形式を 好んでいる 要するに後番組『スラッシュゼロ』もまとめて好きだった人間が たくさんいるのも知ってる 評価すべき点 リノンが可愛かった OP映像を今観ると 『超速スピナー』のOPに続き 「加戸誉夫風演出」の様式美を 見いだせる そうだあれだ 止め画で 見得を切るキャラクターを 次々とPANしていくスタイル そうはいっても 『超速スピナー』『ZOIDS新世紀スラッシュゼロ』に加え 『Over Drive』のOP映像も実際に観てみないと なにを云わんとしているかわからないだろうが