大豆生田はるかの「動機」
宇野如月会長「はるかちゃんと乱平くんは、高校の同級生だったのね」
大豆生田はるか「はい」
桐生乱平「そうっすよ」
如月「乱平くんはわかるんだけど……。
はるかちゃんは、どうしてこんなところ来ようと思ったの?」
大豆生田「『こんなところ』というのは、この『アニメを考える会』のことですか?」
如月「そう」
大豆生田「あの、わたし、アニメについて全く知らないんです」
如月「じゃ、どうして」
大豆生田「『見識を深めたかった』……じゃ、だめですかね?
(^_^;)」
如月「それは……珍しいね(;´Д`)」
大豆生田「アニメについて全く知らなかったから、新しいことに挑戦しようと思って」
乱平「10年前だったらありえない動機ですね」
如月「そうよね(;´Д`)」
乱平「なぜ『臭いオタクの群れ』にこんな子が自ら突き進んでいかにゃならんのか。
まぁ幸いここは少人数サークルなので『臭いオタクの群れ』にはなっていませんけど」
広島剛「そうだね(^^)」
薬島誠「そうだね(^^)」
大豆生田「? (´ー`)」
如月「はるかちゃんと乱平くんは98年度生まれよね?」
大豆生田・乱平「はい」
如月「はるかちゃんが最後に観たTVアニメって、なに?」
大豆生田「『ふたりはプリキュア』です」
如月「( ゚д゚)ポカーン」
乱平「( ゚д゚)ポカーン」
如月「えーっと、『MaxHeart』も観たのよね?」
大豆生田「いいえ、幼稚園のときやってた、いちばん最初のプリキュアです!!」
如月「( ゚д゚)マジデ」
大豆生田「えっ」
乱平「会長」
如月「……」
乱平「僕らはどうやらとんだマイノリティのようです」
大野生奈「覚悟していたことね」
剛「仕方ない」
誠「仕方ないね」
大豆生田「でも、アニメって、幼稚園で卒業するものじゃないんですか?」
如月「特に女の子にとっては、それがマジョリティであることが、いま、よ~くわかりました」
生奈「うんうん」
如月「わたしや生奈は、マイノリティだったと」
大豆生田「えーっと、変な理屈かもしれないけど、幼稚園でアニメをいったん卒業したから、もう一度アニメに復帰したかったんです」
乱平「大豆生田よ」
大豆生田「はい、なんでしょう」
乱平「『アニメはオタクのものだ』と思ったこと、これまでの人生で一回でもあったか?」
大豆生田「いいえ」
乱平「Σ(゚◇゚;)マジカ」
如月「まあ、2000年代生まれの子が『けものフレンズ』を観ているような情勢ーーが、関係あるかわからないんだけど、アニメが子供のものだけでも、オタクのものだけでも、なくなっているのかもしれないわね」
乱平「会長は、95年度でしたっけ」
如月「そうよ」
乱平「じゃあ、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の高坂桐乃と、ほぼ同世代ですか」
如月「アニメ版に限ったら、そうなるかな」
乱平「2010年の時点で、『俺妹』という作品において、新垣あやせや来栖加奈子、つまり高坂桐乃のリアル友達が、オタクやオタク文化--『オタク文化』って言い方、あんまり好きじゃないんですけど--ともかく、そういったものを、とても毛嫌いしていましたよね」
如月「そうね。あやせは桐乃がオタクであることがバレた途端に絶交してしまうほどだったし、加奈子は同級生のオタクの男子を見て『ウザい』と言っていたような記憶がある」
乱平「でも、大豆生田は、桐乃でもあやせでも加奈子でもなかったんですよ、素晴らしいことじゃありませんか!」
大豆生田「???(´ー`)」
如月「(指を振りながら)ナ・イ・ショ」
大豆生田「えーっ、会長、ずるいですよ」
剛「広島勝ったーー!! (゚∀゚)アヒャ」
生奈「ホークスは劣勢みたいね……(-_-;)」
誠「なんだよやぶから棒に、野球の話なんかして。
上映会やろうぜ、せっかくみんなが揃ってるんだから」
生奈「なに観るの?
今期も新番組、腐るほどあるけど」
誠「おれと剛と生奈でジャンケンしようよ、勝ったやつが好きなの選べるの」
A:『クジラの子らは砂上に歌う』第1回
B:『ブレンド・S』第2回
C:『ガブリールドロップアウト』第11回&第12回(最終回)
D:『新機動戦記ガンダムW』第15回(Amazonプライムビデオ)
E:『キノの旅(2003年版)』第9回(Amazonプライムビデオ)
生奈「えっ、何、この恣意的なチョイスは……(゜o゜;」
剛「適当だな」
生奈「適当すぎ!!」
誠「ヽ(`Д´)ノウルサイナァ! たしかに俺が観たいやつだけど」
剛「さっさと片付けてしまいたいやつが多いだろ💢💢
特に、CとかDとかEとか💢」
誠「それは否定しないから……( ^ω^)
とりあえずジャンケンしよう♪」
剛「あーもう、俺が選択肢用意するなら、もっと別なの選ぶのに。
。・゚・(ノ∀`)・゚・。」