死ぬまでオタク

(基本的に)テレビとアニメしか観ません

2001年放映開始のテレビアニメについて(WOWOW抜き)『地球少女アルジュナ』

 

EMOTION the Best 地球少女アルジュナ Director's Edition DVD-BOX

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 地球少女アルジュナ河森正治

魔法陣グルグル(新)の後番組かつジャングルはいつもハレのちグゥの前番組

 

放映開始順からいけば 『爆転シュート ベイブレード』に触れるのが先なのだが 順番を入れ替える

前提として ぼくはこのアニメを観ていない それでも 断片的な情報は伝わってくる 「ハンバーガーを食えなくなるアニメだ」とか

 

物語は、放射性廃棄物問題・環境問題・遺伝子組換えなど、現代社会の抱えている問題を取り扱ったため、一部の自然保護団体が上映会を開催するなどした。

Wikipedia地球少女アルジュナ」の項目 2018年3月29日閲覧)

 

しかし このアニメは 「間違った情報」も伝えていたことが かつてのWikipediaの記事には 大々的に書かれていた記憶がある その 河森正治の誤謬は それとなく 現在のWikipediaにも盛り込まれているが かつて 知り合いだったブロガーのかたから 

 

「今アルジュナは放送できないだろう、放送してしまったら大騒ぎになってしまうだろう」

 

というふうなことを聞かされたことがある 彼はアルジュナからアニメに入った 彼にとってアルジュナは決定的なアニメであった それと同時に 「現代にそぐわない」 という 作品がはらむ宿命に対する 認識も 2010年代になっても 忘れてはいなかった

 

それはそうと 情報の経年劣化 これをあげつらいたいわけではないのだ 

繰り返す通り ぼくはこのアニメを一度も観ていない しかし 聞き知るに つまり 「耳学問」で仕入れた知識から判定するならば これが教育番組の要素を色濃くそなえていること これはどうも疑いようがない

 

教育番組になるという宿命

かつての Wikipediaの 『デジモンアドベンチャー』の項目では 『デジモンアドベンチャー』を 教育番組だと みなしていた 

「教養」ではない 「教育」だ この違いは大きい 自分がかつて好きだったアニメが 「教育番組」に分類されていて 一昔前のWikipediaの当該記事を見たぼくは 眼を丸くした

 

デジモンアドベンチャー』が どこまで教育番組だったか? は 定かではない しかし 今まで観てきたアニメ作品を振り返ってみれば 多かれ少なかれ どのアニメも教育番組だった というと 若干の語弊はあるけれども たとえば 「深夜アニメに教育番組的な要素などあるわけがない」 ーーこれも極端な物言いではあるけれども 深夜アニメ=教育番組 なんていう等式は どうも違和感がある それは 正常な違和感でもある 

ただ ぼくは その違和感を認めながらも やはり深夜アニメにも 教育番組的なコンセプトはあてはまる という想いを捨てない この想い どういうふうに証明すべきか この2000年代アニメの振り返りで どの程度まで 「アニメ=教育番組」論 を 差し挟むべきなのか?

 

2016年夏『タイムトラベル少女〜マリ・ワカと8人の科学者たち〜というアニメが 土曜の朝に放映されていた ぼくは このアニメがけっこう好きで 初回から最終回まで欠かさず観ていた タイトルからある程度推し量られる通り 7割がた教育番組といってもいいであろう そんなテレビアニメであった

 

ここまで「教育アニメ」と割り切ってしまえば 楽だろう しかしながら たとえば2020年代後半になって 『マリ・ワカ』を振り返ってみようと思う時 ぼくは 教育アニメとしては 『マリ・ワカ』を振り返らないだろう 教育アニメだからだ 教育アニメだから 『マリ・ワカ』がはらむ 教育アニメ以外の要素を ほじくってやるだろう

 

むしろ ここ20年ほど「深夜アニメ」と呼ばれてきた 教育番組のような要素など一切感じられないような たとえば一介の萌えアニメ そんな泡沫みたいな1クール速攻系アニメに対しても 「教育番組」の”潜(ひそ)み”を 疑ってみたい 言葉を変えれば 不道徳なアニメの道徳性といったものを-- そういえば 山田尚子が 『けいおん』の2期が始まるときに 言っていた気がする 「けいおんを観てコミュニケーションの仕方を学んでほしい」 だいぶ歪曲されたニュアンスではあるが