『コレクター・ユイ』をはじめて観たときの衝撃

カードキャプターさくら』というアニメがある。原作はCLAMPの漫画で、「なかよし」に連載されていた。『魔法騎士レイアース2』の次の連載だったはずだ。原作はKCなかよし全12巻、前半が「クロウカード編」、後半が「さくらカード編」である。「クロウカード編」のほうの記憶が、より色濃い。

 アニメ版は、日本文化に少なからず影響を及ぼした作品である。しかしながら、ぼくは、アニメ版の『カードキャプターさくら』本編を、10%ぐらいしか観ていない。その代わり、妹といっしょに、原作のKCなかよし全12巻を、読んだ。去年だったか一昨年だったか、バンダイチャンネルで、アニメ版の(全体の)最終回を観た。ぼくの記憶にある原作最終話とかけ離れおり、愕然とした。アニメが、原作者の意向で漫画と大きく異なっているという情報は、知っていた(というか、シリーズ構成がCLAMPの一員である大川七瀬である時点で、原作者が深くアニメに介入しているのは公然としていた)。

 

コレクター・ユイ(1期)』の放映期間は、1999年4月9日 - 10月15日であるという。アニメ版『カードキャプターさくら』の、クロウカード編の最後の三ヶ月と、さくらカード編の最初の六週間と、ダブっている。

 『カードキャプターさくら』が、今はなきNHKBS2で本放送されていた期間には、中断期間が挟まれている。1999年1月から3月と、1999年6月最終週から8月最終週が、カードキャプターさくらの中断期間だ。実は、「1999年6月最終週から8月最終週」というのは、正しくない。Wikipediaに依拠するならば、1999年6月29日・7月6日・7月13日に、総集編のようなものが組まれている。

カードキャプターさくら』が衛星アニメ劇場に不在の期間、NHK教育テレビにおいて、『コレクター・ユイ』は通算6回放映されている。

 

 

 やっと『コレクター・ユイ』の話になる。放映枠は、NHK教育の金曜夕方だった。Wikipediaによれば、テレビ東京における裏番組は、最初の3ヶ月が『超発明BOYカニパン』、1期の放映終了までが『メダロット』だった。アニメ版『メダロット』にポジティブな意味で衝撃を受けた都会っ子は、少なくなかったのだろう。しかしながら、田舎民のおれたちには知ったこっちゃない。ほるまりん先生がボンボンに描いていた漫画と、ゲームボーイのゲームが全てだった。

 選択肢が存在しない田舎民のほうが、オタクになる確率は高い。『コレクター・ユイ』を観るしかなかった。アニメのほうの『カードキャプターさくら』に熱心でなかったぼくは、『コレクター・ユイ』を目の当たりにして、「NHKのひとは何を考えているんだろう」と思った。天下のNHK教育美少女アニメがやっているのが衝撃的だったのである。

 

www6.nhk.or.jp

 

西暦20XX年。
世界は「コムネット」と呼ばれるコンピューター網で、完全に結ばれていた。そのコムネットは「グロッサー」という、巨大なホストコンピューターによって管理されていたのである。
ある日、グロッサーは人間たちをも管理して、世界を支配しようと思い始めた。ただ一人その野望に気が付いたのは、グロッサーの生みの親、犬養博士だけ。
博士はグロッサーの制御プログラム「コレクター」を開発したが、完成と同時にグロッサーに襲われてしまう。しかし博士は襲われる直前に、コレクターを八つのソフトに分解。無作為にコムネット上に送り出し、なんとかグロッサーの野望を阻止しようとした。
コンピューターが苦手な中学2年生・春日結(ユイ)は、ふとしたことからパソコンに吸い込まれ、そのソフトの一つ「IR(アイアール)」と出会う。
ユイは人類を守るためグロッサーを矯正するソフト「コレクター」を探す電脳世界の旅に出ることになった。

NHK公式「あらすじ」より引用、強調は引用者)

 

ごみばこポイポイのポイよ!」は、番組を象徴するセリフであり、大本眞基子を象徴するセリフになった。

 また、『デリート(Delete)』というPC用語の意味を、ぼくはこの番組で初めて知った。

 そして、OPテーマを歌っている人の性別が、わからなかった。クレジットから類推できる通り、女性である。たしか、1度うたえモンに出ていたと思う。