もしぼくが今中学3年生だったら
「ぼくが中学生の時はね、堀江由衣は二十代のピチピチの姉ちゃんだったんだよ」とか、つい言いたくなってしまう。しかしこれは単なる自分語りにすぎない。年少の世代にとっては鬱陶しいことこの上ないだろう。
また、「林原めぐみが『Tokyo Boogie Night』で妊娠報告したのを遠距離受信で聴いた」という『武勇伝』も、若い世代にとっては通用しないだろう。そもそも、「林原めぐみって誰ですか?」と言われる危険性が高い。
そうねえ、堀江由衣は、今で言う早見沙織や東山奈央のポジション――いや、雨宮天あたりの立ち位置だったと言ったほうがいいかもしれない。林原めぐみはね、今で言う沢城みゆきみたいな貫禄が出ていたよ。俺が中3のとき、林原めぐみは芸歴18年目とかだったから、現時点での沢城みゆきのキャリアとあんまり変わんなかったんだよね……。
男性声優で一番人気があったのは保志総一朗だったと思う。以下、関智一、櫻井孝宏と続く(こんなことばっかり言ってるから怒られるんだろうな)。福山潤はね、性別が違うから例えが正しくない気がするけど、突然忙しくなり始める前の花澤香菜みたいな――やっぱりちょっと違うか。ぼくが中学生のころ福山潤は仕事量こそ多くとも保志総一朗より一段格下みたいなポジションだったんだよ……!
ずいぶん妄言を吐いてしまった。
声優よりアニメの話がしたい。
さて、ぼくが中学3年生だったのは2003年度である。
ちょうど14年前か。『カレイドスター』を観始めたころだな。
カレイドスターは1話から観始めたわけじゃないよ。
「仮面スター」っていう謎の人物が出始めたころで、オープニングテーマが米倉千尋の「約束の場所へ」で、何度もそのオープニングを観てると、「やべっ……これ、神じゃね!?」とか、そういう意識になっていました。
ちなみにカレイドスターとプラネテスは放映当時から神格化されていた向きがありました。もしかしたら、カレイドスター、1話から神アニメ扱いだったのかもしれない。だってねえ、第1話が放映された時点で、「すごいアニメが出てきた」って言われてたもん。まぁインターネット限定の話だけどさ。
でね、カレイドスターと違って、プラネテスには原作があったんだよ……!!
おっと。
昔話はこれくらいにしよう。
本題。
「もしぼくが今中学3年生(15の年)だったら」
つまり、おれは1988年8月生まれだから、14年足せばいいんだな。そうすると、2002年8月生まれってことになるのか。
今一番流行ってるアニメは、間違いなく『けものフレンズ』でしょう。
ちなみに14年前の今頃(つまり2003年8月)、いちばん流行っていたアニメは『機動戦士ガンダムSEED』でした。
でも、『けものフレンズ』と『機動戦士ガンダムSEED』を比べるのは、無理。
だってねえ、日曜17時の枠*1自体がなくなっちゃったんだもんねえ。
ところで、おれが2002年度生まれだとしたら、初めてリアルタイムで観たガンダムは何になるんだろう?
俺が初めてリアルタイムで観たのはSEED。
でも、ダブルオーも同じ枠=つまり全国放送だったから、おれが2002年度生まれだったとしたら、幼稚園や保育園のとき既にダブルオーでガンダムのTVシリーズリアルタイムガチ勢になっていたかもしれないな。
けっこう陰惨な描写もあったから、お母ちゃんに「(ダブルオーを)観ちゃいけません!」とか言われるかもしれんが。
あの枠、何回BPOに苦情が来たんだっけ?
でも、『(ガンダム)AGE』は観られるよね。だってメディアミックスしたのが『コロコロコミック』とかでしょ、あれ。『イナズマイレブン』からの流れだったもんね、絶対。
となると、『イナズマイレブン』が、(ゆとり世代の)おれたちにとっての『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』みたいなポジションになるわけか。
ところで、『妖怪ウォッチ』って、西暦何年放映開始だっけ?
『2014年1月開始で、同年4月から今の枠ですよー』
そうか。じゃあおれが2002年度生まれだと仮定すると、小学6年のとき妖怪ウォッチのブームを体感したわけか。
おれが小学6年のときいちばんはまってたアニメって『デジモンアドベンチャー02』だったんだけどな。
2014年度のあの枠(フジ系日曜朝9:00)ってなにやってたっけ。
『トリコが終わってドラゴンボール改に戻りました』
そうなのか……。
『デジモンクロスウォーズも残念ながらとっくに終わっていますね』
そっかあ。
あのさあ、俺が小学6年のとき(2000年度)って、キムタク主演ドラマがふたつあったんだよね。
『何と何ですか?』
『ビューティフルライフ』と『HERO』。
『じゃあ、ビューティフルライフが四月は君の嘘、HEROがSHIROBAKO、ってドラマをアニメに置き換えられるんじゃないですか』
君もずいぶん強引な手に出たね。
視聴率という意味だったら、たしかに『HERO』が『SHIROBAKO』に近かったかもねえ*2。
『HERO』にしても『ビューティフルライフ』にしても、視聴率が死ぬほど高かったけど、『ビューティフルライフ』≒『四月は君の嘘』って例えはお上手かもしれない。
おれ、『四月は君の嘘』のこと、2割もしらないけどさ。
『駄目じゃないですか💢』
ほんとにね。