『コレクター・ユイ』をはじめて観たときの衝撃
『カードキャプターさくら』というアニメがある。原作はCLAMPの漫画で、「なかよし」に連載されていた。『魔法騎士レイアース2』の次の連載だったはずだ。原作はKCなかよし全12巻、前半が「クロウカード編」、後半が「さくらカード編」である。「クロウカード編」のほうの記憶が、より色濃い。
アニメ版は、日本文化に少なからず影響を及ぼした作品である。しかしながら、ぼくは、アニメ版の『カードキャプターさくら』本編を、10%ぐらいしか観ていない。その代わり、妹といっしょに、原作のKCなかよし全12巻を、読んだ。去年だったか一昨年だったか、バンダイチャンネルで、アニメ版の(全体の)最終回を観た。ぼくの記憶にある原作最終話とかけ離れおり、愕然とした。アニメが、原作者の意向で漫画と大きく異なっているという情報は、知っていた(というか、シリーズ構成がCLAMPの一員である大川七瀬である時点で、原作者が深くアニメに介入しているのは公然としていた)。
『コレクター・ユイ(1期)』の放映期間は、1999年4月9日 - 10月15日であるという。アニメ版『カードキャプターさくら』の、クロウカード編の最後の三ヶ月と、さくらカード編の最初の六週間と、ダブっている。
『カードキャプターさくら』が、今はなきNHKBS2で本放送されていた期間には、中断期間が挟まれている。1999年1月から3月と、1999年6月最終週から8月最終週が、カードキャプターさくらの中断期間だ。実は、「1999年6月最終週から8月最終週」というのは、正しくない。Wikipediaに依拠するならば、1999年6月29日・7月6日・7月13日に、総集編のようなものが組まれている。
『カードキャプターさくら』が衛星アニメ劇場に不在の期間、NHK教育テレビにおいて、『コレクター・ユイ』は通算6回放映されている。
続きを読む保志総一朗について書こうとすると矛盾が生じる
保志総一朗を初めて認識したのはいつだっただろうか。『機動戦士ガンダムSEED』は、リアルタイムでは見なかった。約1年後、キッズステーションの再放送で観た。
『デジモンセイバーズ』というアニメがあった。ぼくが高校3年生の時の話だ。『金色のガッシュベル!!』の後番組である。デジモンが再開するというので、高校3年にもかかわらず、ある時期まで毎週録画して見ていた。新垣結衣がメインキャラで出演していたアニメとして有名だと思う。主演が保志総一朗で、間違いなく当時一番人気のあった声優が主演していたアニメだった。
ただしデジモンセイバーズ放映開始の半年前まで、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』と言う悪名高き夕方アニメが放映されていて、これは機動戦士ガンダムSEEDの続編であり、保志総一朗が前作で演じたキラ・ヤマトという主人公も引き続き登場するのだが、DESTINY の主人公は鈴村健一演じるシン・アスカであるはずだったのに、最終回間際になって、トップクレジットが「キラ・ヤマト 保志総一朗」になった。
『クラスルーム・クライシス』というアニメが、約2年半前に放映されていて、そのアニメがぼくは好きだったのだが、やはりトップクレジットが森久保祥太郎だったのが途中で内田雄馬に変わった。トップクレジットが逆転したアニメはそれぐらいだと思う。
機動戦士ガンダムSEED DESTINYはぼくも含め1年間番組と付き合ってきた視聴者を愚弄するような結末を迎え、主人公の座を奪い取ったキラ・ヤマトへのヘイトが際限なく高まってきた。もしかしたらその頃に保志総一朗の人気も下り坂に差し掛かったのかもしれない。ただしこれは田舎民の意見である。田舎では深夜アニメは放映されない 。
『機動戦士ガンダムSEED』や『デジモンセイバーズ』が放映されていた頃の深夜アニメの諸事情は、分かりにくい。ここからが調べる作業になる。すなわち、2002年あたりから、ぼくが高校を卒業する2006年度あたりまでだ。
ポイズン さんが ログインしました
ポイズン:おかしいですよこれは
管理人:どこが
ポイズン:どこがって……矛盾してるじゃないですか
管理人:どこが
ポイズン:あなた、第2段落で「『デジモンセイバーズ』放映当時の保志総一朗は一番人気がある声優だった」という趣旨のこと書きましたよね?
管理人:ここのこと?
ポイズン:そうです!!
管理人:ああ、たしかに、第5段落の記述と矛盾しているね
(DESTINYの終わりには)キラ・ヤマトへのヘイトが際限なく高まってきた。もしかしたらその頃に保志総一朗の人気も下り坂に差し掛かったのかもしれない。
ポイズン:自覚してんじゃんか!! (゜o゜;
ポイズン:じゃあなんでわざわざ矛盾した記述を自分から晒すんですか!? 理解できません
ポイズン:DESTINYの最終回は2005年秋、デジモンセイバーズの開始は2006年春だっていうのは厳然たる事実ですよ!? なんで順序が逆になってるんですか!?
管理人:なんの順序が?
ポイズン:だから!
ポイズン:あんたは論の立て方がおかしいんだ
保志総一朗は『デジモンセイバーズ』で主演したとき一番人気がある声優だった(2006年春)
↓
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の終わりには、保志総一朗の人気も下り坂に差し掛かっていたのかもしれない(2005年秋)
ポイズン:おかしいでしょ明らかに!? こんな論の立て方してる文章なんて、古今東西どこにもないですよ!?
管理人:ブログにはあるかもしれないね
ポイズン:たしかに
ポイズン:でも、だとしたら、あなたのブログは3流ブログですよ
ポイズン:書き直してください
管理人:あのね
ポイズン:なに
管理人:実は↑の文章は、Google音声入力(つまり口述筆記)で書いたのね
ポイズン:だからなんだよ
管理人:自分の思うままに話した
ポイズン:その結果脈絡のない代物ができあがった
管理人:でもね、
保志総一朗は『デジモンセイバーズ』で主演したとき一番人気がある声優だった(2006年春)
↓
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の終わりには、保志総一朗の人気も下り坂に差し掛かっていたのかもしれない(2005年秋)
管理人:これはぼくの偽らざる「論理」だよ
ポイズン:何言ってんの!? ( ゚д゚)
ポイズン:そのままこういう「矛盾」を残せ、ってことですか?
管理人:できるならそうしたい
ポイズン さんが ログアウトしました
インターミッション 論理の破綻について
『爆走兄弟レッツ&ゴー!! MAX』の後番組は『小さな巨人 ミクロマン』だったらしい。主人公が入れ替わった『レッツ&ゴー!! MAX』には「コロコロコミック」での連載2回目か3回目のあたりで既に馴染めなかった。それがコロコロを買うのをやめた原因であるかどうかはわからん。アニメは1話たりとも観ていない。『MAX』の後番組『ミクロマン』に至っては、地元で放送すらされなかった。
1997年末に『ポケットモンスター』がやらかして放映停止になった。Wikipediaによればテレ東系での放映再開は1998年4月16日である。たしかテレ東系ではゴールデンタイムに栄転させたうえでの1時間特番だった。しかしそんなことは田舎民には関係ない。ぼくは再開一発目の「ピカチュウのもり」で番組に見切りをつけた、と思っていた。しかしながらタケシが番組を降ろされてオレンジ諸島編が始まったのを比較的鮮明に覚えているし、それこそ『ルギア爆誕』のあたりまでは付き合っていたらしい。
乱太郎 さんが ログインしました
乱太郎:いったい何がいいたいんですか
管理人:なんぞ
乱太郎:とぼけないでください
管理人:え
乱太郎:最初のデジモンアドベンチャーについての文章はまだよかったものの、2回目と3回目の文章は意味がわかりませんよ
管理人:だってもうああいう風な文章しか書けないアタマになってるもんww
乱太郎:やめたらどうですか
管理人:なにを
乱太郎:ネット
管理人:やだ
乱太郎:↑の文章だって、明らかに1段落目と2段落目のつながりが欠落しているじゃないですか。なにがいいたいんですか
管理人:わからない
乱太郎:じゃあなんで書くんだよ💢
管理人:ぼくね、書き出しが決まらないと、文章書けないの
乱太郎:質問に答えてください
管理人:ぼくは今ので答えたつもりだけど
乱太郎:あんた絶対、現代文が苦手科目だっただろ
管理人:うん
乱太郎:「なんで書くのか」という質問には、ふつう「~だから」って答えるもんじゃないの!?
管理人:だから、書き出しが決まったら勝手に書き始めるんだよ
乱太郎:じゃあ「書き出しが決まったらひとりでに筆が進むから」ぐらいの返答でいいでしょ!?
管理人:(m´・ω・`)m ゴメン…
乱太郎:ところで、今の子どもは絶対20年前の『アニポケ(アニメ版ポケモン)』を知りませんよ
管理人:キッズステーションで毎日無印放送してるじゃん
乱太郎:そうなん?
管理人:そうだよ
乱太郎:じゃあ2010年代に生まれた子どももカスミとか知ってるんですか
管理人:じゃないの
乱太郎:そうですか……(-_-;)
『おジャ魔女どれみ』は正体不明のテレビ番組だった
謎のテレビ番組
新聞のテレビ欄に、見慣れぬ番組名が書かれていた。BSSテレビの夕方枠である。『おジャ魔女どれみ』。最初ぼくはこれを、アニメ番組だと思わなかった。アニメでないのなら何なのか。『美少女仮面ポワトリン』のような特撮番組なのか。正直に言わせてもらうと、「なにかいかがわしい番組が始まってしまったのではないか?」と思っていた。しかしながら、BSSの平日夕方枠でいかがわしい番組が放映できるわけがない。
謎のテレビ番組『おジャ魔女どれみ』の正体
ここで再度「うたえモン」に登場してもらう。ぼくは、『おジャ魔女どれみ』がアニメ番組であることを、「うたえモン」で知った。それが流れた瞬間、何事かを悟った。主人公の春風どれみは4等身ぐらいの女子児童で、ピンク色のコスチュームを纏っていた。すぐさま妹に番組関連商品が買い与えられた。やるじゃないかバンダイ。ぼくは、妹に買い与えられた魔法のステッキや変身道具を触ったことがある。ほとばしる、触れた記憶。湧き出す活力。
そういえばクレヨン王国
『おジャ魔女どれみ』の前番組は『夢のクレヨン王国』である。”ほぼ”全編デジタル制作(←この言葉は便利だ)である。なぜ”ほぼ”が付着するのかを知りたい人は、1話のED映像を取り敢えず観てみればよい。
『おジャ魔女どれみ』から2代遡ると『花より男子』になる。『花より男子』と『夢のクレヨン王国』のOP映像を比べてみると、ぎょっとするぐらい、違う。
父帰る
『おジャ魔女どれみ』のシリーズディレクターは佐藤順一と五十嵐卓哉の連名である。『HUGっと!プリキュア』で、佐藤順一がこの枠に帰ってくる。『カードキャプターさくら クリアカード編』の放映枠は朝早くで、ありがたい。過剰な期待をかけると裏切られる。願わくば、『JCさくら』とサトジュンの『プリキュア』で、一週間が回らんことを。
漫画原作アニメ 1999 殴り書き
2002年、ぼくは中学2年で、保健室登校をするようになり、2ちゃんねるに興味を持つようになって、とある固定ハンドルを名乗っていた。2ちゃんに依存するようになる前後だったか、『世紀末リーダー伝たけし!』の作者島袋光年が、買春の罪で逮捕された。思えば、週刊少年漫画板に足繁く通うようになったのも、その事件がきっかけだったかもしれない。で、何が言いたいかというと、その事件で、尾田栄一郎という漫画家の単行本が日本で一番売れていること、そして『ONE PIECE』が「週刊少年ジャンプ」の看板漫画であることを知った。
動かせない事実がある。
アニメ『ONE PIECE』の放映開始は、『神風怪盗ジャンヌ』の放映開始より、だいぶ遅い。つまり、種村有菜の作品のほうが、尾田栄一郎の作品よりも、早く公共の電波に乗ったのである。
一応は99年放映開始のアニメのリストを作った。フィルターを3回ぐらいかけて濾過すると、漫画原作アニメが、驚くほど少ない……わけではなかった。
・『エデンズボゥイ』
・『KAIKANフレーズ』
・『GTO』
・『仙界伝 封神演義』
・『サイボーグクロちゃん』
・『ジバクくん』
・『エクセル・サーガ』
・『HUNTER×HUNTER』
本放送時の『GTO』の状況
地上波で衆目に晒されやすい枠のアニメ。そうだ、『GTO』だ。「週刊少年マガジン」連載の漫画ではあるが、ドラマのほうが先に放映されており、なおかつ視聴率もドラマのほうが20パーセント近く高かったと思う。
制作会社も出版社も同じ、だけど
地上波で衆目に晒されやすい枠のアニメその2は『ONE PIECE』で、鳥山明の地盤だったところに明らかに「次期看板」として収まったのだったけれども、それの約8ヶ月前に、『神風怪盗ジャンヌ』が全国ネット番組で始まったという事実にこだわりたい。
恥知らずの弁明
もっとも、ぼくは『神風怪盗ジャンヌ』を1話も観ていない。いや、正確には、観ることができなかった。ついでに言うならば、ジャンヌの後番組の『マシュランボー』は、瀬戸内海放送が観られるようになったので、観ようと思えば観られた。しかしながら、土曜の夕方は水泳の習い事があったのである(このことでどんな不都合が生じたかは記事の趣旨と違うので書かない)。
(含みを持たせた言明)
たしかに『ONE PIECE』と『神風怪盗ジャンヌ』には、枠の広さ、時間帯の僅かな「ズレ」、といった微妙な差異があった。しかし、白日の下に示されている可能性が高いことは、前番組の『みいファぷー』が放映されていた中途には、既に新番組『神風怪盗ジャンヌ』の企画が動いていたということであり、そのころ水曜19時の所謂「鳥山枠」では、もはや弛緩した、ギャグアニメとはいえないギャグアニメに成り果てていた『Dr.スランプ』が、のうのうと放映を続けていたのである。
2000年代アニメの検討は『デジモンアドベンチャー』からはじめる
2000年代アニメの検討は、1999年からはじめるのが妥当だと思う。なぜか。1999年という年の日本を思い起こせ。聞こえてくるだろう、『ミレニアム』で浮かれていた喧騒が。見えてくるだろう、主張する『ミレニアム』の5文字が。
主観的に語る。1999年、ノストラダムスの予言によれば「地球はこの年に滅亡する」そうな。だが、1999年、地球は滅亡しなかった。1999年の夏を越え、大晦日が近づくに連れ、特にテレビが、『ミレニアム』『ミレニアム』と囃し立てていた。この年は、心なしか、年末特番の分量が、多かった。ぼくは小学5年生で、異様な熱量に化合するよりも、その異様な熱量に戸惑いを覚えていた。2000年12月31日に20世紀が終わることのほうが、はるかに重大なことだと思っていた。
ともあれ、1999年の気分は、2000年代の気分同然であったのも、冷静な主観的事実である。
『デジモンアドベンチャー』の不気味? な画面
アニメの話である。
『デジモンアドベンチャー』というテレビアニメがある。「セル画アニメ」というはなはだ不適切で妥当な形容の画面とはまるで違っていた。その前提を大事にしよう。アニメーターは手描きである。彩色がデジタルになったことが大きい。誇大表現を用いるならば、『デジモンアドベンチャー』の画面は不気味な画面だった。東映は鬼太郎(松岡洋子版)の中途からデジタル彩色に移行したそうな。ただ、裏事情が小市民のぼくにわかるわけがない。それは今後も変わらない。
デジモンアドベンチャーの前番組はなにか
放映枠的な考え方をフルスロットルにすれば、『デジモンアドベンチャー』の前枠なんぞやという話であって、前枠は『ひみつのアッコちゃん(山崎和佳奈版)』である。ただ、このアッコちゃんは、ぼくの根城である山陰地方では放映されなかった。むしろ太田淑子版のアッコちゃんを妹と熱心に観ていた(レンタルビデオ。なお、堀江美都子版は現在に至るまで一切観たことがない)。
うたえモンのデジモンアドベンチャー推し
『快進撃TVうたえモン』というテレビ番組があった。同世代なら覚えている人間も多いだろう。うたえモン末期、『デジモンアドベンチャー』がしきりに人気アニメとして押し出されていた。ただ、その頃は、『デジモンアドベンチャー』は、山陰中央テレビでは放映されていない。
ルギア爆誕 ~卒業~
たまにはアニメ映画の話をしよう。99年夏--まさにノストラダムスの季節--に、『ポケットモンスター』の劇場版第2作『ルギア爆誕』が上映された。良識的な大人と子どもの、この映画に対する評価は、前年の『ミュウツーの逆襲』から、大きく下落した。個人的には『ミュウツーの逆襲』という映画が好かんかったし、かと言って『ルギア爆誕』に何かしらの価値を見出そうとしても、空振り三振。覚えているのは、主題歌が安室奈美恵で、主題歌のプロデューサーが小室哲哉で、脚本の首藤剛志が死ぬ間際にWEBアニメスタイルの連載で小室を激しく叩いていたということだけである。
そしてぼく(あるいは『ぼくら』)は、ポケモンを卒業した。
ぼくの地元ではデジモンアドベンチャーは26話から始まった
フジテレビでの、「輝く翼! ガルダモン」(26話)の放映日をウィキペディアに依存して確かめてみる。9月5日。2学期が始まった。そして、もちろん遅れネットで、『デジモンアドベンチャー』の放映が、満を持して山陰中央テレビで始まったのである。何よりも重要なこと。それは、山陰中央テレビでの『デジモンアドベンチャー』の放映は第26話から始まったこと。
覚えている。よく覚えている。水谷優子だ。武之内空だ。バードラモンがガルダモンに超進化する回だ。武之内母娘の対立と、ヴァンデモンの見参が主要な内容であった。27話。日本行きが失敗。28話。再度日本行きを敢行する太一たち。今村隆寛演出。ついに扉は開かれ、29話から日本編(というよりも東京編)が始まる。以下、ヴァンデモンが撃滅されるまで、平成期のテレビアニメ屈指の充実した脚本が展開される。
そして第4部。フジテレビでは、ホエーモンとメタルシードラモンの死が年内最後の放映(1999/12/26)。実はこの回をぼくは東京のホテルで観ている。両親が旅行好きだったからだ。年が明けて、ピノッキモン・ジュレイモンが登場し、タケルをめぐって太一に嫉妬したヤマトがキレて仲間割れ(45話ぐらい)。しかしもう2000年になっていた。
いろいろな不都合
最終話まで圧倒的な熱量で駆け抜けた脚本(と演出)であった。過剰人気により続編『デジモンアドベンチャー02』の放映が決定・開始。細田守の『ウォーゲーム』が人気に拍車をかける。しかし『02』はどう考えても波乱アニメである。竜頭蛇尾か……しかし、ぼくが、テレビに釘付けになって観ていたのは『02』のほうだ。しかしながら『02』は2000年に始まり、2001年に終わった。
アニメ放映枠講座「『ご近所物語』と『花より男子』」
大豆生田「ところで、『ママレード・ボーイ』の後番組はなんなんですか?」
乱平「はい、次回お答えしましょう(-_-;)」
乱平「大豆生田、『ママレード・ボーイ』の後番組は、『ご近所物語』だよ」
大豆生田「知らない名前の作品だ……」
乱平「『ママレード・ボーイ』も『ご近所物語』も、『りぼん』に連載されていた少女漫画だよ」
乱平「そうですね」
生奈「『NANA』の原作者?」
乱平「世間的なイメージは、そうでしょうね。『Paradise Kiss』も、ノイタミナ枠でアニメ化されてますけどね」
乱平「2003年だったか……『NANA』の実写映画が軽くブームになったことがありました」
生奈「アニメはその後?」
乱平「2006年ですねえ。なんやら変な枠でやっていたような気がしますが。
矢沢あい、『ご近所物語』の前に、『天使なんかじゃない』っていう人気漫画を描いているんですが、テレビアニメ化はされていませんね」
如月会長「息が長いのね」
乱平「そうですね。ただ、アニヲタにとっては、代表作のなかでテレビアニメ化がされていない作品があったり、テレビアニメ化されても中途半端な成果になったり、何よりこの作者の漫画はヲタよりもパンピー寄りな性質が強いんでね」
如月会長「まぁね」
大豆生田「ドラマしか知らない(;´∀`)」
如月会長「マーガレットじゃん」
乱平「別冊じゃない方のマーガレットですね」
如月会長「……(;・∀・)」
乱平「会長、『花より男子』のOPアニメ観てくださいよ。山内重保節……というよりも、キャラが踊りまくっていて、すごいですよ」
剛「あれはすごい」
乱平「『夢喰いメリー』辺りからの山内作品に対するネガティブなレスポンスがひどくて、『花より男子』の神OPが看過されてしまっている」
剛「うん」
大豆生田「(・∀・)?」
ようやく新春放談(ただしチャット)
(管理人 さんがログインしました)
管理人:あけおめーっ
乱太郎:あけおめーっ、じゃないですよ💢 けっきょくあのあと、あんたは復帰できずに、チャットという形式に持ち越し--
管理人:いやーメンゴメンゴ
乱太郎:で、あなたが言いたいことは、けっきょく何なんです?
管理人:自覚がないよね
乱太郎:は!? わけわかんないよ、なんの自覚??
管理人:アニメはねえ、とっくの昔に、オタクが好むカルチャーの中心じゃあないのよ
乱太郎:その「オタクが好むカルチャー」っていう微妙な表現、やめてもらえませんか?
管理人:「オタク文化」なんてことば使いたくないもん
乱太郎:あっそ
管理人:あのね、オタクが好むカルチャーのね、中心はね、とっくにコンピュータ・ゲームなのね
乱太郎:なるほど
管理人:アイドルマスターとかきららファンタジアとかアズールレーンとかFGOとか、そういった話題が速いじゃない
乱太郎:何が速いんですか?
管理人:タイムラインの速度が
乱太郎:あ、そうですか……(-_-;) もう少し日本語を上手に使ってください
管理人:あのね、ゲームを1番人気とするとね、アニメは2番人気なのね
乱太郎:その場合、3DSのゲームも、エロゲーも、「ゲーム」に含まれるんですか
管理人:そうよ
乱太郎:ちなみに3番人気は?
管理人:漫画じゃない? その次がラノベ
乱太郎:はぁ・・・
管理人:それでね、アニメが一番人気ではないっていう自覚を「考える会」の君たちには持ってもらうとして
乱太郎:なんですか
管理人:これは作り手のかたに向けて言わせてもらいたいんですけど
乱太郎:穏便に言ってくださいよ
管理人:ゲーム・アニメ・漫画・ラノベ・特撮・アイドルーー、まあいろいろな業界のかたがおられますが、対立し合うのではなく、横と横でもっと手を取り合ってください。
乱太郎:なるほど。
管理人:最終的には、サブカルって枠を超えるね、これ
乱太郎:文壇とか、映画界や舞台も視野に入れて?
管理人:そう
管理人:そうなのよ、そこでもうミュージカルと漫画が繋がってるじゃない
乱太郎:つまり、「円環」のようなーー
管理人:そうね、お互い睨み合うんじゃなくて、文化は文化同士で輪っかを作ろう、と
乱太郎:文化という響き、もはや「芸術」という分野におさまらないでしょうね
管理人:そうそう、例えば食文化とかーーそうやって、繋がりを取り戻していく。
乱太郎:いまは、切断されているんですか
管理人:仲がいいとは言えないよね
乱太郎:それはそれで、みんながひとつになるっていうのは、気持ち悪くないですか
管理人:いや、オタクとか芸術とかサブカルチャーとかメインカルチャーとかそういう次元を超えたーーというよりも、そんな括りの根っこにあるもの
乱太郎:「基底」というものですか
管理人:そう(゚∀゚)! 根源的なレベルの『文化』をおれは想定する
乱太郎:その層で、ゆるく、繋がり合う、と
管理人:まあそういうことかな、ぜんぜんまとまってはいないけれど
新春放談 の 前フリ
あけましておめでとうございます
今年放映開始50周年のアニメ(一部)
今年放映開始40周年のアニメ(一部)
- 『ペリーヌ物語』
- 『宇宙海賊キャプテンハーロック』
- 『闘将ダイモス』
- 『未来少年コナン』
- 『無敵鋼人ダイターン3』
- 『銀河鉄道999』
- 『宝島』
今年放映開始30周年のアニメ(一部)
今年放映開始20周年のアニメ(一部)
- 『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』
- 『カウボーイビバップ』
- 『ロスト・ユニバース』
- 『アキハバラ電脳組』
- 『カードキャプターさくら』
- 『ブレンパワード』
- 『頭文字D』
- 『serial experiments lain』
- 『彼氏彼女の事情』
- 『おじゃる丸』
宇野如月会長「今年10周年のアニメは?」
桐生乱平(司会)「いろいろありすぎるんですよ。ほら、アレとかアレとかアレとか」
大野生奈「いちいち書き出すのもめんどくさいんだ」
乱平「だって仕方ないでしょう。物量が大きくなっているんだから」
乱平「ただ、20年前(98年)には、兆しがありましたね」
生奈「どんな兆し?」
乱平「作品乱立・粗製乱造・玉石混淆」
如月会長「うーむ」
乱平「こんどカードキャプターさくらの続編がやるじゃないですか」
如月会長「そうね」
乱平「カードキャプターさくらが今に繋がっているんですよ」
如月会長「それは、どういう意味なの」
生奈「そもそも『作品乱立・粗製乱造・玉石混淆』の『兆しがある』っていう乱平の言い方に疑問符」
乱平「うぅ……(;´Д`)」
広島剛「具体的に、98年にどんなことが起こったのよ」
乱平「『LEGEND OF BASARA』が始まりました」
剛「で?」
乱平「こ、この作品は、『UHFアニメ』の先駆けになりまして……
(;´Д`)」
剛「でもさ」
乱平「はい」
剛「『UHFアニメ』ってことば、死語だよね」
乱平「ぐはぁ」
薬島誠「2010年代のはじめにはもうMXに集約されたからなあ」
剛「MXが『第6のキー局』なわけだ」
乱平「ぐほぉぉっ」
乱平「も、もうちょっと、実りのあることを話しませんか……」
生奈「あんたがふっかけたんでしょうが」
乱平「( ;∀;)」
如月会長「じつはこの会談、別の部屋で管理人さんが速記しています」
乱平「Σ(゚◇゚;)マジデッ!?」
如月会長「で、管理人さんから連絡があったんですが、『肩が凝ってきたので、しばらく休憩させて欲しい』と」
生奈「なによそれ💢」
如月会長「とにかく休憩タイムです。再開の時刻は未定です」
剛「おれたちまだそんなに話せてないぞ……」
誠「そうだそうだ」
大豆生田はるか「マァマァ(((ノ´ー`)ノ」
如月会長「えーっとですね」
生奈「なんですか今度は」
如月会長「管理人さんが、『自分の考えていることを書いた文章を届けるので、乱平くんに読んでほしい』、と」
乱平「なんやそれ!? 無茶振りやぞ:(;゙゚'ω゚'):」
如月会長「適任者は乱平くんである、と」
乱平「はぁ……(^_^;)」
乱平「とりあえずしばらく休憩で~す」
生奈「大晦日にテレビつけて驚いたこと」
如月会長「なに」
生奈「『ちびまる子ちゃん』が普通に放送していたこと」
如月会長「あー、たしかに、大晦日は特番で潰れやすいもんね」
アニメ放映枠講座「少年枠からママレード・ボーイへ」
乱平「平成になり、『新ビックリマン』が始まります。畑健二郎先生が、『ハヤテのごとく!』の作中で『名作』といっていたアニメです。スタッフは大半が『ビックリマン』からの引き継ぎです」
誠「久川綾の初レギュラーだっけ?」
乱平「そうらしいですね」
乱平「で、『新ビックリマン』の後番組が『まじかる☆タルるートくん』です。この放映枠で唯一の『週刊少年ジャンプ』連載作品です」
剛「アンチドラえもんっていうコンセプトだったっけ?」
乱平「そうらしいですね。でも、『ドラえもん』も『タルるートくん』と同じくテレ朝系列なんですよね」
剛「仲間じゃないか」
乱平「そうなんですよ。皮肉なもんです」
乱平「それで、『まじかる☆タルるートくん』の後枠で、もう一回ビックリマンシリーズの作品が始まるわけです」
誠「題名は?」
乱平「『スーパービックリマン』です。シリーズディレクターはふたたび貝澤幸男、キャラクターデザインもそれまでのビックリマンと同じく青山充が担当します」
剛「青山充って、頻繁にプリキュア枠で『ひとり原画』やってる人だよな」
乱平「プリキュアのずっと前からそうですよ」
剛「キャラデザもやってたのね」
乱平「やる時はやるでしょう」
剛「うむ」
乱平「ちなみにですね、『スーパービックリマン』の2ヶ月前に『美少女戦士セーラームーン』が始まるんですよ」
如月「『セーラームーン』は知っていても、『スーパービックリマン』は知らなかったな」
乱平「同じ東映作品なんですけどね。『セーラームーン』があまりにも有名になったので、影に隠れてしまった感はありますよね」
乱平「『スーパービックリマン』の後番組が『GS(ゴーストスイーパー)美神』です。『週刊少年サンデー』で、椎名高志が連載していた漫画が原作です」
誠「『絶対可憐チルドレン』の原作者じゃん」
乱平「そうですよ。自身の漫画が次にテレビアニメ化されるのは、『GS美神』の放映が終わった14年後になります。
そういえば、来年は、『絶対可憐チルドレン』放映10周年だな」
誠「観てたなあ」
剛「小学校6年とかだったな」
剛「おまえその頃から声オタだったのかよ」
誠「前番組が『ハヤテのごとく!』だぞ」
剛「なるほど……」
乱平「そうですねw
白石涼子は、『ハヤテのごとく!』では主演だったんですけどね」
誠「いや『絶チル』でも主役だったろ」
乱平「主役のひとりでしょう。そもそもあの作品、主演は中村悠一な気がするんですけど」
誠「たしかに」
乱平「『GS美神』に話を戻しますとね、『おキヌちゃん』ってキャラクターがいるわけですよ」
誠「うん」
乱平「おキヌちゃんの声優は國府田マリ子なんです」
誠「うん」
乱平「ここでは助演なんですけど、後番組で主役を務めるんです」
誠「後番なに」
乱平「『ママレード・ボーイ』です」
誠「マジかよ(゚д゚)!」
生奈「振れ幅大きすぎ!」
乱平「そうですね、『ママレード・ボーイ』から3作品連続で少女漫画枠です。ちなみに少女漫画枠のあとは女児アニメ枠ですがーー」
如月「先を急がないで」
乱平「はいw」
如月「生奈は『ウルトラマニアック』読んでた?」
生奈「や、『りぼん』とか、少女漫画雑誌は読んでなかったですね。ジャンプやサンデーは読んでたんだけど」
如月「実に生奈らしい」
乱平「まぁ、吉住渉先生は、某雑誌でふたたび『ママレード・ボーイ』を書かれてるようですが……」
如月「あのさ」
乱平「はい」
乱平「そうらしいですね」
乱平「一浪して入ったらしいですけどね。彼女はデビューが早くてーー」
如月「漫画家って、勉強ができる人多くない?」
乱平「手塚治虫がそうだったじゃないですか。でも、もちろん雑草育ちもたくさんですよ」
如月「それはそうだけど」
生奈「学歴と『頭がいい』のは違う気がする」
如月「たしかにね」
乱平「学歴は抜きにして、漫画家には賢い人が多いですね。より正確に言うなら、勉強熱心というかーー」
生奈「それこそ手塚治虫だよ」
乱平「そうなんですよね。
まぁでも手塚治虫は医学博士なんですよ。例えば石ノ森章太郎なんか、彼は言っちゃあなんだけど大学に入ってすらいないでしょう?」
剛「大学進学率が低かったんじゃないのかその当時は」
乱平「それに加え、石ノ森先生はデビューが早かったという事情もあります。彼は単身上京するんですが、そうとう苦労したみたいですよ」
剛「生活が?」
乱平「そうです。でも、石ノ森は手塚治虫に負けず劣らず『インテリ』でしたよ、たぶん」
剛「へぇ」
乱平「この本ご存知ですか」
乱平「秋田文庫版の解説が島本和彦です。
で、石ノ森章太郎は、『龍神沼』っていう作品の自作解説をこの本のなかでやっているんですが、無茶苦茶博識ですよ。映画や文学のみならず、『ディズニーの動画(←アニメーション)は全部観ておけ』というようなことも言っているんです」
生奈「『サイボーグ009』の元ネタは『野球』だって聞いたけど」
乱平「そう(゚∀゚)! それそれ!
この本で、『サイボーグ009』は、野球に着想を得たって述懐してますね」
如月「野球は9人だもんね」
乱平「そこなんですよね」
大豆生田「ところで、『ママレード・ボーイ』の後番組はなんなんですか?」
乱平「はい、次回お答えしましょう(-_-;)」
アニメ放映枠講座「プリキュアの放映枠の起源は?」
如月会長「現在プリキュアが放送されている日曜朝8時半の放映枠、『おジャ魔女どれみ』もこの時間にやっていた記憶があるんだけど、この放映枠、いつからあるのかしら?」
乱平「まず、これはテレビ朝日の放映枠ではなく、関西の朝日放送(ABC)の放映枠です」
如月「はい」
乱平「むかしむかし、『とんがり帽子のメモル』というアニメがありました。会長の大好きな佐藤順一の出世作です」
如月「いつのアニメなの」
乱平「1984年のアニメです」
如月「昭和……( ゚д゚)」
乱平「で、84年の秋の番組改編で、『とんがり帽子のメモル』が、土曜のゴールデンタイムから、日曜朝8時半に枠移動されます。これが、現在の『プリキュア枠』の起源です」
如月「30年以上も枠が存続しているのね」
乱平「ただ、この枠は、女児アニメだけを放映してきたのではありません。少年漫画が原作のアニメを複数放映した実績があります」
如月「Σ(゚◇゚;)マジデッ!?」
乱平「『まじかる☆タルるートくん』というジャンプの漫画、ご存知ありませんか?」
如月「ない」
乱平「まぁ、現在は作者のほうが有名になった感がありますが……(遠い目)
それで『まじかる☆タルるートくん』がアニメ化されて、今現在プリキュアがやっている枠で放送されていたんですよ」
如月「いつ」
乱平「1990年から1992年」
如月「わたしたちが生まれる前じゃん」
剛「順を追って説明してくれよ、『とんがり帽子のメモル』の後番組は何だったんだよ」
乱平「『はーいステップジュン』というアニメです」
剛「まったくわからない」
乱平「大島永遠という漫画家をご存知ないですか?」
誠「あ! 『女子高生』の作者?」
乱平「そうです。
そして、大島永遠のお父さんが、『はーいステップジュン』の原作である大島やすいち先生なのです。
ただ、元になった漫画からは、かなり設定が変わっていたようです」
乱平「そしてですね、『はーいステップジュン』の後番組が、『メイプルタウン物語』だったんですよ」
如月「あ! サトジュンさんの初SD(シリーズディレクター)作品!」
乱平「お目が高い。
サトジュンは放映開始当時25歳でした」
誠「マジかよ……(;・∀・)」
乱平「80年代後半になると、若手の演出家が、TVシリーズの監督やシリーズディレクターを任されるようになります」
大豆生田「監督と『シリーズディレクター』はどう違うの?」
乱平「東映アニメーションは、TVアニメでは原則として監督を置かないんだよ。その代わり、監督より少し権限の弱い『シリーズディレクター』が演出をまとめることになっているんだ」
剛「ずいぶんざっくばらんな説明だな」
乱平「便宜上、短く話したまでです」
大豆生田「東映アニメーションには、監督はいないの?」
乱平「いるよ。劇場版アニメだと、肩書きが『監督』になるんだ」
大豆生田「どうして?」
乱平「ま……また今度ね!」
乱平「続編の『新メイプルタウン物語 パームタウン編』では、サトジュンがSDから退き、ベテランの設楽博がSDになりました。
設楽さんは『はーいステップジュン』のSDです。その下に『シリーズディレクター補』という役職があって、それがサトジュンだったのです」
誠「つまりどういうこと」
乱平「上司(設楽博)が部下(サトジュン)の担当した番組の続編を任されたということです」
誠「ふーん」
乱平「で、『新メイプルタウン物語 パームタウン編』放映中に、『ビックリマン』というアニメが始まるんです」
乱平「そうです。お菓子を捨ててシールだけ保管したという」
誠「『新メイプルタウン物語』と『ビックリマン』になんの関係があるんだよ」
乱平「1987年の秋改編で、当枠は今で言う『コンプレックス枠』になります」
誠「???」
乱平「つまり具体的に言うと、『新メイプルタウン物語』は30分から15分に短縮され、そこにやはり15分枠の新番組『ビックリマン』がつながったわけです」
誠「あーなるほど、違うアニメを15分ずつ編成したんだな」
乱平「しかしながら、87年末に『新メイプルタウン物語』が終了すると、88年1月から『ビックリマン』が単独枠に、つまり30分枠になりました。
ちなみに『ビックリマン』のSDは貝澤幸男で、放映開始当時27歳でした」
剛「ひえ~っ」
乱平「ちなみにサトジュンも『ビックリマン』の演出ローテに入っているんですよ」
ーーそして昭和が終わり……
『らんま1/2』勉強会 ~キャラクター編・天道家の6人(もしくは7人)~
桐生乱平「まずは第一話のEDクレジットを見てほしいにょ」
乱 馬 山口勝平
らんま 林原めぐみ
あかね 日高のり子
かすみ 井上喜久子
なびき 高山みなみ
玄 馬 緒方賢一
早 雲 大林隆介
乱平「 次の3枚目のクレジットはモブ勢だけど、今となっては信じられないような超ビッグネーム声優が名を連ねているにょ。もちろん当時は新人同然だけど、即戦力だったのだと思うにょ。
気になる人は映像を観て確かめてみるにょ」
早乙女家と天道家
乱平「まず、『乱 馬』と『らんま』は同一人物にょ。どういうことかというと、『乱 馬』が水をかぶって女になってしまった状態を『らんま』表記にして区別しているにょ。
ちなみに『乱 馬』の本名は『早乙女乱馬』っていうにょ。れっきとした男子高校生にょ」
大豆生田はるか「どういうこと?」
乱平「どういうこと、というのは?」
大豆生田「なんで男子が水かぶると女子になっちゃうの?」
乱平「(キザに)漫画だからだよ……大豆生田」
誠「( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン」
乱平「うううううううぅ」
誠「説明になってないだろ、その決め台詞じゃ!(#゚Д゚)」
乱平「早乙女乱馬くんがこんな特異体質になったのはあるきっかけがあるんだけど、説明が面倒だから割愛するよ」
誠(なにげに語尾が元に戻ってる……)
乱平「で、『玄 馬』は早乙女玄馬といって、早乙女乱馬くんの親父さんなんだよ。
オヤジもやっぱり特異体質で、水をかぶるとパンダに変身しちゃうんだ」
大豆生田「なんでパンダなの?」
乱平「( ゚∀゚)・∵. グハッ!! 鋭いなあ。
早乙女親子が特異体質になった経緯を省くと長くなるので……」
生奈「いや、そこは詰めようよ」
乱平「一言でいうと、乱馬と乱馬のオヤジは中国に行って『こうなった』んです」
大豆生田「ああ、中国だからパンダなのね」
乱平「どうだったっけ(;・∀・)」
乱平「残りは天道家の4人。
『早 雲』は天道家の家長です。天道家は格闘技の道場なのです。早雲の娘さんは、美人三姉妹です」
大豆生田「なんでお母さんいないの?」
乱平「死んじゃったんだよ」
大豆生田「可愛そうに……(´Д⊂ヽ」
乱平「ところで、『僕らはみんな河合荘』の原作が完結するようですね」
誠「( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パパパーン」
乱平「ああん」
誠「関係ねえだろ河合荘は!」
如月会長「いや、微妙に関係があると思うんだけど」
誠「た、たしかに……(;・∀・)」
大豆生田「??」
乱平「長女が『かすみ』。とんでもない美人。個人的には『めぞん一刻』の音無響子さんのセルフパロディ的な美人なのかなと思う。
ただ、かすみさんは天然ボケなのが致命的だ。
次女が『なびき』。ショートカットでサバサバした性格でお金にがめつい。乱馬が通うことになる『風林館高校』の先輩にあたるけれども、乱馬はなびきを呼び捨てにしていた記憶があるな。
ちなみに三女も風林館高校に通っていて、乱馬のクラスメイトになる」
大豆生田「三女は誰なの? o(´∀`)o))ワクワク」
乱平「三女が『あかね』で、タイトルコールと次回予告の担当も彼女だ。乱馬とらんまの次にクレジットされているのが示すとおり、この作品のメインヒロインさ。
青みを帯びた長い髪が可愛いね。でも、性格は男勝りのはねっかえりさ」
如月「質問あるんだけど」
乱平「なんですか?」
如月「あかねちゃんがメインヒロインである理由をもう少し教えて」
乱平「えーと(;・∀・)
諸々の事情で、あかねは乱馬の許嫁になるんだ」
如月「ずいぶん端折ったねw」
乱平「( ゚∀゚)・∵. グハッ!!
でも、乱馬は、天道家に婿入りするために天道の家を訪れたんですよ? それがこの作品のすべての始まりでしょう」
如月「まあねえ」
乱平「あとですね、次回予告が『あかねの一人称』であるとおり、この作品はあかねの視点から描かれていると思うんですよ」
大豆生田「あの~」
乱平「なに」
大豆生田「漫画やアニメにも、小説みたいな『一人称の視点』が存在するんですか?」
乱平「するよ」
大豆生田「(゚д゚)ビックリ!」
乱平「小説で言えばさ、シャーロック・ホームズが出て来る作品は、ホームズの一人称じゃなくてワトソンくんの一人称だろ?
主人公と『話者(わしゃ)』が違うパターンの作品のほうが多いよ、漫画でもアニメでも、それこそ小説でもーー」
『ピンポンパンポーン』
誠「やべえ! 学生会館が閉館するチャイムだ!
漫画やアニメにおける一人称云々の話は、居酒屋で呑みながらやろうな、乱平よ?」
乱平・大豆生田「いや、私たち未成年ですから」
誠「orz」
『らんま1/2』勉強会 ~放映枠編~
桐生乱平「『らんま1/2』は1989年にフジテレビ土曜19:30枠で始まったにょ。不幸なことに裏番組が『おぼっちゃまくん』(テレ朝)だったにょ。小学館の作品同士でカチ合う格好になっちゃったにょ」
大野生奈「それで、カチ合った結果、どうなったの?」
乱平「残念ながら『おぼっちゃまくん』が勝ったにょ。『おぼっちゃまくん』は同じ枠で1992年までしばらく続くにょ」
広島剛「じゃあ『らんま』は打ち切りってことか」
乱平「微妙に違うにょ。大人の事情で土曜19:30枠での放映は終わったけれど、金曜夕方に枠移動するにょ。事実上の左遷にょ。でもその代わり番組は安定して1992年まで継続したにょ」
剛「ははぁ、なるほど、枠移動してから『らんま1/2 熱闘編』になったわけだな」
乱平「察しがいいにょ!! うれしいにょ!! でも『熱闘編』には今回は立ち入らないにょ」
剛「……(;^ω^)」
生奈「(憮然)」
乱平「どうかしたにょ?」
『らんま1/2』勉強会 ~乱平苦闘す~
没レジュメ
このアニメは、きわめて複雑な経緯をたどったアニメである。なにゆえか。それは「放映枠」の問題に帰着される。
原作は、「週刊少年サンデー」誌上で高橋留美子が『うる星やつら』の次回作として連載執筆した漫画作品である。『うる星やつら』が終了した年とこの原作漫画が開始した年は同一年である。最近は、連載終了から次回作連載開始までのスパンが長いことが多い。それとは対極的に、高橋留美子は『らんま』を『うる星やつら』が終了して直ちに立ち上げている。1987年連載開始。
で、肝心のアニメは、1989年に、フジテレビの土曜ゴールデンタイムで放映を開始した。フジテレビは、それまで『うる星やつら』と『めぞん一刻』ーーつまり高橋留美子の80年代の代表的な仕事ーーを同一の枠で6年半に渡り継続して放映した実績があった。
しかしながら勝手が違う枠になった。毎週土曜19時30分、それまで『ハイスクール! 奇面組』が高視聴率を獲得した実績がある枠と言えど、放映開始数ヶ月前に真裏の枠で『おぼっちゃまくん』(テレビ朝日)が始まり、小学館の作品同士が同じ時間帯で競合するという不都合が生じた。
結果的に、『らんま』は『おぼっちゃまくん』との競り合いに負けた。『おぼっちゃまくん』は1992年まで同一の枠で続いた。『美少女戦士セーラームーン』が始まっていてもしばらく続いていた。対して『らんま』は「枠移動」という形で延命・左遷という処置が施された。
「左遷」というと人聞きが悪いかもしれないが、ゴールデンタイムから逃亡したのは事実である。キー局のフジテレビでは金曜夕方、『らんま1/2 熱闘編』という題名でリスタートした。ゴールデンタイムでの放映の打ち切りに関する要因、『スーパー戦隊シリーズ』との放映枠的な絡み、こぼれ話は尽きないが、ここでは『らんま1/2』と『らんま1/2 熱闘編』を別作品として考えたい。
『らんま1/2』は全18回である。未放送回が3回ある。
『熱闘編』を別作品としたのは、体制が違うからだ。枠も違えばスタッフも違う。『熱闘編』がつかない『らんま1/2』は、望月智充がイニシアチブを取ったと言われている。しかしながらWikipedia(2017/11/30閲覧)の望月智充のくだりには明確なソースがない。しかしながら本編映像のスタイルには明らかに望月智充の「匂い」がする。
桐生乱平「だめだ、おれにはまともな文章が書けない」
????『あきらめたらそこで試合終了だにょ』
乱平「あ、あなたは(´゚д゚`)!
勉強会当日
乱平「レジュメ書くの失敗したから口頭でぜんぶ発表するにょ」
如月会長「(;・∀・)なに、その語尾は」
乱平「前提として熱闘編がつかない『らんま1/2』の話だけするにょ」
薬島誠「だからなんだよその語尾は(#゚Д゚)ゴルァ!!」
乱平「<放映枠>と<キャラ>と<キャスティング>という三本柱を立てて話すにょ」
誠「あ!」
如月「だしぬけに何? (;´Д`)」
誠「EDテーマが『デ・ジ・キャラットにょ』と同じだ」
如月「( ゚д゚)ハッ!」
乱平「equalロマンス( ー`дー´)」