死ぬまでオタク

(基本的に)テレビとアニメしか観ません

大野生奈のますらおぶり

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事情聴取

大野生奈

 

桐生乱平「ロボットアニメやSFアニメが多いですね」

大野生奈「男らしいアニメが好きなの」

乱平「女子なのに?」

生奈「それは偏見じゃない? (・へ・)」

乱平「まぁ……」

生奈「『ますらおぶり』と読んでちょうだい」

乱平「はい?」

生奈「高校で習わなかったの? 『益荒男(ますらお)ぶり』『手弱女(たおやめ)ぶり』って」

乱平「そう言えば習ったような気がします。古典の授業でしたっけ」

生奈「わたしは『たおやめぶり』系のアニメより『ますらおぶり』系のアニメのほうが好きなの」

乱平「確かに理解できます。

 それにしても、『おおきく振りかぶって』だけ浮いてるような気がするんですが」

生奈「だって……(;´∀`)」

乱平「はい?」

生奈「『耽美系』ってわかる?」

乱平「おお振りは『耽美系』じゃないでしょう」

生奈「そうだけど。

 女の子はみんな、『耽美系』を頭のなかででっち上げられる、特別な魔法を知ってるの」

乱平「東京ミュウミュウ』の主題歌かよ!! わけわかんねえよ」

生奈「おお振りのキャラでいくらでもカップリング作れるじゃん」

乱平「あ、結局そこですか……(-_-;)」

アニメを考える会 会合 お題「2007年4月期の新番組で何観てた?」

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桐生乱平(以下、乱平)「なんですか、これは?」

大豆生田はるか(以下、大豆生田)「作品名のリストかなんかですか?」

宇野如月(以下、如月)「そうよ、2007年4月期のアニメ」

大豆生田「すごーい!! こんなに日本ってアニメの新番組が同時に始まるんですね!」

如月「いまの反応、ちょっとサーバルちゃんっぽかった」

大豆生田「?? (´ー`)」

如月「ゴホンゴホン(咳払い)」

 

乱平「あの~、ひとついいですか?」

如月「いいよ」

乱平「みんな、著しく偏ってませんか!? とくに誠先輩!!」

薬島誠(以下、誠)「声オタだからね、仕方ないね」

乱平「みんなが観ているアニメを、ことごとく観ていない!!」

大野生奈(以下、生奈)「4作品ぐらい、そういうのがあるねえ(ニヤニヤ)」

誠「うるさいなあ、声オタだから仕方ないだろ?」

生奈「あんたはいつもそればっか」

乱平「あと、如月会長、観てるのが5作品だけって少なすぎませんか!?」

如月「みんなが観てるのはちゃんと観てるじゃない」

乱平「例えば!?」

如月「『精霊の守り人』と『電脳コイル』」

乱平「それだけじゃないですか!!

ひとひら』と『ロミオ×ジュリエット』に、1人だけ○がついている理由は!?」

如月「『ロミオ×ジュリエット』は、限りなく体制が『カレイドスター』に近いし」

乱平「これだからサトジュン信者は!!(゚Д゚)

 で、『ひとひら』を観た理由は?」

如月「演劇アニメで、作風が『カレイドスター』を思わせるものがあったから」

乱平「まぁ、たしかにそうですね……。

ひとひら』は、原作含め隠れ良作だと僕も思っていますけども」

 

乱平「それにしても、誠先輩の視聴スタイルは自由奔放ですね」

誠「ひとつひとつ説明してあげるよ? ( ^ω^)」

乱平「それは次回に回していただけますか?」

誠「(;^ω^)」

 

広島剛(以下、剛)「しっかし、『グレンラガン』とか特に、生奈とは趣味被るなあ」

生奈「あたし、熱いアニメが好きだから」

剛「俺は作画オタク的興味からかなあ」

生奈「ああ、わかる、◎つけた作品の傾向からw」

大豆生田「あの~、☆マークの意味はなんですか?」

剛「ああ、それはね、俺の場合、『ハヤテのごとく!』に☆マークが付いてるでしょ。

 これは、3クールの終わりだったかな、特定の回でいわゆる『作画回』があるからなんだ。

 その点は、もっぱら声オタ的本能からハヤテに◎マークつけてる誠とは、見る眼がまったく異なるよな」

誠「伊澄……伊澄ぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!」

生奈「( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン」

誠「痛い!」

生奈「うるさいよ! 松来さんが成仏できないじゃないの!!」

誠「成仏できないとかなんとか、声優が若くして亡くなってるんやぞ!?」

如月「喧嘩はやめなさい(#^ω^)

誠・生奈「……」

 

大豆生田「桐生くん、今のはなんで喧嘩してたの?」

乱平「ハヤテのごとく! って作品に鷺ノ宮伊澄っていうキャラクターがいたんですよ」

大豆生田「うん」

乱平「松来未祐さんっていう声優が声をあてていたんですよ」

大豆生田「うん」

乱平「でも松来未祐さんは若くして亡くなっちゃったのね(2015年)」

大豆生田「それは悲しい 。゚(゚´Д`゚)゚。」

乱平「でもねえ、死人をコンテンツにするな、とか、色々とデリケートだけどさ。

 伊澄や吉野屋先生やクー子の声は永遠に遺るんだよね」

『交響詩篇エウレカセブン』の裏番組は?

 2005年4月 おれは何を観ていたか

 

機動戦士ガンダムSEED DESTINY』と『交響詩篇エウレカセブン』だ

 

 DESTINYは前年10月開始 3クール目で折り返し地点 物語はどんどん混迷を窮めていく

 

 そして『交響詩篇エウレカセブン』の放映開始が2005年4月 4月17日スタートと 春の改編から少しずれていたようだ

 

 枠は日曜午前7時 実はアニメの裏番組が存在していた 「実は」といっても 98年度から存在する枠である 定着していた 名古屋テレビ(メ~テレ)の日曜朝7時枠 つまりテレ朝系のニチアサ枠のトップバッターだ*1

 

 で 交響詩篇エウレカセブン開始当時の裏番組は 『まじめにふまじめ かいけつゾロリ』だった これは『かいけつゾロリ』の2期である MBS側が 裏の『ゾロリ』が極端に低年齢向けにターゲットが寄っていたことを鑑みて 『ゾロリ』の裏でも大丈夫だ と判断したのだろう

 

 ところで おれの地域では 2000年度からテレビ朝日系列局が観られるようになったのだが 当時日曜朝7時にやっていたのは 『 ニャニがニャンだー ニャンダーかめん』だった 原作やなせたかし 物語構成はアンパンマンとまったく同じ まぁ幼児向けアニメなわけだが おれはまだ小学生 妹と一緒に『ニャンダーかめん』を観て『未来戦隊タイムレンジャー』をお母さんと一緒に観て 『仮面ライダークウガ』……あれ?

 ちなみにおジャ魔女どれみは第2シリーズでした 

 

ニャンダーかめん』は83回放送したのだから大したものだ 後番組は『激闘!クラッシュギアTURBO』(題名長いなあ) ただこの頃はもはや日曜7時に起きる習慣がなかった 後番組が『クラッシュギアNitro』 通算118回放送したのだから大したものだ

 

 エウレカセブンの裏番組だった『かいけつゾロリ』シリーズは 1期・2期合わせて合計149回放送 これも大したものだ いや 149回ということは3年間も放映したのであり 朝夕G帯アニメでも1年かそれ未満で終わるアニメが多いのに 『ゾロリ』の安定ぶりはほんとうに大したものだ

*1:残念ながら、『へボット!』が終わったらこの枠自体が廃枠になってしまうようだ

わたくしは『エレメンタルジェレイド』について何にも知りませんが!!

 高橋美佳子さんがOPを歌った『おねがいマイメロディ』の放映開始は2005年4月3日 その2日後に『エレメンタルジェレイド』が放映開始されたらしい

 

テレビ東京・あにてれ エレメンタル ジェレイド

 

 さすが天下のテレ東! 12年前の番組のページが生きている!!

 

「『エレメンタルジェレイド』も、高橋美佳子さんがなにか関係あるんですか?」

 

 ↑のリンク踏め。キービジュアルでいちばんでっかく描かれてる女の子の声優が高橋美佳子さんだ。

 

「薄紫色の髪の娘ですか?」

 

 薄紫色・・・・・・なのか?

 色指定のことはなんにもわからん。

 とにかくいちばん大きく描かれていて、おでこの辺りがなんか緑っぽく光ってる娘が、「レン」といってだな、声優が高橋美佳子さんなのだ。

 

「メインヒロインじゃないですか!!」

 

 そ、そうらしいな、ただ僕はこの頃のテレ東系アニメに明るくないから・・・・・・(;´Д`)

 

「観てないんですか?」

 

 本編は。

 

「じゃあまたOPだけ知ってるパティーンですかww」

 

 (´・ω・`)

 

「オープニングテーマは有名ですよね」

 

 この前の年に『うた∽かた』というアニメがあってだな……。

 

「Σ(゚д゚) エッ!?  『エレメンタルジェレイド』って、主演が石田彰さんだったんですか!?」

 

 こら! 人の話を聴け!!

 

「こんな快活そうな少年役を石田彰さんが担当してるの、想像つきません!」

 

 いいよもう声優の話は!! サヴィッジ・ジーニアスのベストアルバム聴いて寝るもん!! 。゚(゚´Д`゚)゚。

『おねがいマイメロディ』の主演声優は高橋美佳子さんじゃありません

『そんなこと言う必要なくね?』

『本編観たことないんじゃん、ニワカだなあ』

『夢野歌ちゃんの中の人は片岡あづさだよ、プリティーリズムでみおんスイッチオンしてたじゃんかよ』

 

はい おっしゃる通りです

わたくし 『おねがいマイメロディ』の本編を観ていたなかったので OP映像で夢野歌ちゃんが歌っていたので 騙されました 夢野歌ちゃんは 高橋美佳子さんだと思っていました

高橋美佳子さんは なぜかOPテーマだけ歌って 『エレメンタルジェレイド』とかに出ておられました

 

『これだからニワカは困るんだよ┐(´∀`)┌ヤレヤレ』

 

うあ゙ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゙ぁあぁ゙ああぁぁうあ゙ぁあ゙ぁぁ

鳴り響く『創聖のアクエリオン』から思考は大きく迂回する

 きょう 昼寝から目覚めたとき なぜだか『創聖のアクエリオン』の主題歌『創聖のアクエリオン』が頭に鳴り響いていた

 

弾幕ソングアニメ

 2007年 ニコニコ動画の登場・台頭により 『真赤な誓い』などとともに 『創聖のアクエリオン』は「弾幕ソング」として急激に人気を集めていた

 おれは2005年のTV版も観ないままに 東京の某映画館のすごく小さなシアターで 『劇場版アクエリオン ─創星神話篇─』というアニメ映画を わけもわからないままに観た これは実は『創アクエリオン』というOVAの劇場版である

 

創聖のアクエリオン』放映開始前後

 そもそもニコニコ動画ができる前から 『創聖のアクエリオン』という楽曲は人気があった 2ちゃんねるでは「久しぶりに出てきたロボットアニメの正統派主題歌」とか評されていた 気がするだけ

 

創聖のアクエリオン』は2005年4月に放映を開始した そう 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』が折り返しに入り 『交響詩篇エウレカセブン』が始まったクール

 

 なにもDESTINYやエウレカの主題歌が「ロボットアニメのテーマソングらしくない」といっているわけじゃない 

 

乖離90‘s

 アニソンとアニメの内容の乖離に関して 一言言っておく

キテレツ大百科』の主題歌の本編との乖離を観てご覧なさい これは独自意見だが 『幽☆遊☆白書』の主題歌『微笑みの爆弾』の歌詞ですら 本編と乖離しているように思われる 

 当時のフジテレビのアニメには そういう主題歌が多かったのだ 比べてごらん 『幽☆遊☆白書』の30分後に放映されていた某美少女戦士アニメの主題歌『ムーンライト伝説』の歌詞と!

 

『僕たちの行方』『DAYS』『月光花

 脱線したので 話を元に戻すと DESTINYの3つめのオープニングテーマは高橋瞳の『僕たちの行方』だ たしか高橋瞳のデビュー作だったか 『僕たちの行方』に関しては 高橋瞳に作詞の権限がなかったので DESTINYの内容とどの程度合っていたのか未知数 ただ 『僕たちの行方』というタイトルは 極端に当時のDESTINYの内容と乖離していないことは確かであろう

 

 交響詩篇エウレカセブン オープニングテーマはFLOW すでに週刊少年漫画原作アニメの主題歌を歌っていた実績あり 覚えておられる方は覚えておられるだろう FLOWはもともと海援隊の『贈る言葉』のカバーで世に出たバンドであり 武田鉄矢に「ただ速くすればいいもんじゃない」と言われた噂で有名だった(この噂は今も語り継がれている)

 ただエウレカの主題歌『DAYS』は自作自演楽曲である WikipediaWikipedia記事の引用元のインタビューを信じるならば この『DAYS』という曲は エウレカセブンというアニメの資料を参照して作詞された楽曲だ 

 

 

DAYS (FLOWの曲) - Wikipedia

 

 2017年9月14日閲覧 ほら書いてあるじゃないか「キャッチコピーは、『MBS・TBS系全国ネット「交響詩篇エウレカセブン」オープニングテーマ』」 

 

 あと 半年前の2004年10月 『犬夜叉』の後番組として『ブラック・ジャック』が始まった オープニングテーマはJanne Da Arcの『月光花』 じつは アニメ版における『月光花』の歌詞の一部は 原曲には存在しない いわば 付け足されているのだ アニメの内容を意識したオリジナルな歌詞が

 

 無理やりこの記事をまとめるなら 2000年代中盤あたりから たとえタイアップ楽曲にすぎなくとも タイアップ先の作品内容を意識する意識が高くなったということだ

ナイスボート以降の元永慶太郎監督TVアニメ

 

デジモンアドベンチャー tri. 第1章「再会」 [Blu-ray]
 

 

School Days』最終回から 10年が経とうとしている

 多くの方はご存知のとおり 『School Days』の最終回は 様々な要因によって テレビ神奈川ほか 地上波局では放映されなかった

 しかし おれたちは『School Days』の最終回を観ている どうやって? AT-X(スカパー)なんか入られるわけがない 当時できたばっかりのニコニコ動画は無法地帯 数々のアニメ作品の違法アップロードがまかり通っていた(サンライズだけ異様に違法配信に対して厳しかった記憶がある)

 で School Daysは主にニコニコ動画で流行っていた上に 本放映分の映像をニコニコの違法配信でしか観なかったやつが非常に多かった 白状しよう ぼくもその1人だ テレビ神奈川で船舶旅行の映像が流れてから10年 桂言葉伊藤誠の生首を小舟で抱きしめてから 10年 時効にしてくれないか 誓って言う ぼくは一度も『誠死ね』とコメントしたことはなかった

 

スクイズ終了以降の元永アニメ

 School Daysが終わったあと 元永慶太郎監督はどんな道のりを辿ったか

 TV作品に限定する

 

 注目すべきは 『刀語』でホワイトフォックスとのつながりができたことだ

 以後元永慶太郎ホワイトフォックスで監督したのは 『ヨルムンガンド』『うたわれるもの 偽りの仮面』

 そして僕は 『刀語』『ヨルムンガンド』『うたわれるもの 偽りの仮面』を 一切見ていない

 

あかね色に染まる坂』と『タユタマ』はよく覚えている

 どちらもエロゲーが原作 『あかね色に染まる坂』は声優が信じられないほど豪華で 『タユタマ』はオープニングテーマが好きだった

 

銀河機攻隊マジェスティックプリンス』の監督を任されたのは ロボットアニメの演出経験が豊富だったからだろう 何しろ『機動警察パトレイバー』(1989年)の頃から 演出を担当しているのだから

1977年開始の比較的マイナーだと思われるTVシリーズから6作品ピックアップ

ジェッターマルス

ストーリー - ジェッターマルス - 作品ラインナップ - 東映アニメーション

 

 東映公式には 『鉄腕アトム』のリメイクだと 堂々と書かれてある さらには 『アトム』から借用したエピソードもあるとかなんとかかんとか

 ここで 東映りんたろうのつながりができる ちなみに Wikipediaを信じるならば りんたろうが(名義こそ違えど)『鉄腕アトム』の演出を初めて担当したのは 1963年6月25日放映の第26話「アトラス」

 

合身戦隊メカンダーロボ

 オープニングテーマの「メカンダーロボ」連呼が印象的な 和光プロ制作のロボットアニメ キー局は東京12チャンネル AT-Xで再放送されていたのを観た記憶 演出が安濃高志であった記憶 なおこの作品はスーパーロボット大戦に参戦している

 

『あしたへアタック!』

 タイトルロゴがオープニングの最後に出るのが斬新だと思った

 わりと知名度は高いのだろう おれはフジテレビ721(当時)の再放送で観た記憶があるが 曖昧だ そのほかにもCSやらBSやらで再放送実績があったと思う

 この年からバレーボールワールドカップが恒常的に日本開催(しかもCX独占中継)となったのが 企画の背景にあったのは 明確である

 

超合体魔術ロボ ギンガイザー

 テレビ朝日で放映されたロボットアニメ 日本アニメーション制作だが 全話葦プロダクショングロス請け この形式は前年の『ブロッカー軍団IVマシーンブラスター』とまったく同じ 主演井上和彦 ギンガイザーは4体合体ロボだったようだ 後番組は『若草のシャルロット

 

シートン動物記 くまの子ジャッキー』

 オタクが軽視しがちな名作路線・動物ものアニメ ではあるが この年は『あらいぐまラスカル』が強すぎた ジャッキーの声優は今は亡きつかせのりこ ABC(朝日放送)をキーステーションにテレ朝系列で放映 後年 『シートン動物記 りすのバナー』という作品もできた SHIROBAKOの宮森あおいが好きそうなアニメだ

 

女王陛下のプティアンジェ

 で くまの子ジャッキーの後番組が これなんである 主演潘恵子 キャラデザ高橋資祐 OP映像を目撃した人ならわかる通り これは罪作りなアニメだ なんといってもアンジェの容姿が現代の萌えアニメに極めて近いのが極めて衝撃的であり 本編映像ではどんな顔面になっていたかどうかは知らないが 当時目覚め始めていたロリコンを籠絡させるのは アンジェにお任せだったのである

『ゼーガペイン』カミナギ以降の2000年代が終わるまでの花澤香菜さんについて

 風に吹かれて

  カミナギ・リョーコの声は

   もう戻ってこない--

 

2007年

ぽてまよ ぽてまよ

 何を隠そう 初めて花澤香菜の演技を聴いた作品である

 ぽてまよを飼うのが森山素直くん(喜多村英梨) ぽてまよのライバル的な存在として登場するのがぐちゅ子(辻あゆみ)だったと思う

 

 そうか みんなもう 辻あゆみを知らないのか

 

 釘宮理恵が素っ頓狂な声を出していたり 野中藍甲斐田裕子の母親を演じていたり すげぇ脇役で豊崎愛生が出ていたり いろいろとカオスな面々であった
 

 ぽてまよに関してはセリフも糞もなかったが

 

スケッチブック ~full color's~ 梶原空

 原作は大好き

 ただ……4コマ原作アニメを作っていく過渡期だったのかな? 構成が非常に不満でした 原作と別作品になっちゃってるんだもんなあ

 

 さておき

 このアニメは日笠陽子のデビュー作です

 キャスティングに関しては サトジュン(監修)が大鉈を振るったのか知らんが 異常に斬新であった

 

 日笠陽子は第1話でもう出てきます

 梶原空の演技については 原作の単行本を読んで想像していただければと思います

 にしてもケイトってゴットゥーザだったのかよ……

 

 

 

 

スケッチブック~full color's~ 第1巻 [DVD]

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2008年

狂乱家族日記 乱崎優歌

ToLOVEる 結城美紺

魔法遣いに大切なこと~夏のソラ~ 鈴木ソラ

かんなぎ ざんげちゃん

 

作品としては『夏のソラ』 キャラクターは結城美紺が好きでした

 

 

 

 

 

 

 

2009年

明日のよいち! 斑鳩かごめ

PandoraHearts シャロン

化物語 千石撫子

こばと。 花戸小鳩

DARKER THAN BLACK -流星の双子- 蘇芳・パブリチェンコ

 

かごめちゃんはロリ巨乳

PandoraHeartsシャロンちゃんは中々可愛かったと思います

 

 

PANDORAHEARTS DVD RETRACE:4

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1982年までの東映TVシリーズについて

1960年代

 まったくといっていいほど観ていない(-_-;)

 唯一 かなりの話数を観ていたのが ひみつのアッコちゃん 母がレンタルビデオ屋から妹のために借りてきた のを観た まだテレ朝が「日本教育テレビ」と呼ばれていた頃の作品である

 

 ちなみにその『ひみつのアッコちゃん』の前番組が魔法使いサリーであった レンタルビデオ屋に 初期の『魔法使いサリー』のエピソードが収録されたビデオが置いてあって そこで『魔法使いサリー』が 白黒からカラーへと移行する作品であると知った

 まぁ 最終回は「懐かしのアニメ名場面云々~」で 子供時代に腐るほど観ているし ネタバレもクソもなくなってしまっている 最終回は当然カラー制作である

 おれは 20代なかばになってから 杉並のアニメーションミュージアムで『魔法使いサリー』の1話を観た 当然のことながら白黒であった サリーの正体がバレるとヤバイという設定は第1話から貫かれていた

 

『ハッスルパンチ』

 これも第1話を杉並アニメミュージアムで観た 主演が大山のぶ代で かなり棒読み臭かったのは 幼年視聴者に配慮してのことなのか 一寸わからねえ 1965年なので当然白黒

サイボーグ009

 白黒版です はい

 これまた杉並アニメミュージアムのお世話になった 第2話だったか何話だったか忘れたが 「Xの挑戦」という回だけ観た 原画に大橋学がいて 木が燃えるカットの作画がすごかった記憶がある もうひとつ「太平洋の亡霊」という有名な回があるのだが その回はまだ観ていない

 

タイガーマスク

 これも杉並アニメミュージアムにお世話になった作品 最終話を観た 作画ヤバイ 演出ヤバイ なにがヤバイかって良い意味でヤバイのだ まぁ最終回は70年代初頭なわけだが 鳥肌が立つアニメだった 

 ブシロード新日本プロレスの親会社になったので 何年か前 金曜の夜だったか? MXで再放送されていた 何の事はない 現代劇である ただし昭和40年代の現代劇だ ただこの時代 現代劇アニメはむしろ珍しかったのではないか 梶原一騎の功績である

 

1970年代

 全く観ていない_| ̄|○

 実は(?)70年代東映は 最大のウィークポイントで 幼少期に一休さんの再放送を見せられまくったことぐらいなのだ ちなみに『一休さん』の後枠が『The かぼちゃワイン』 すごくない?

 

 なお70年代後半に 日本教育テレビ全国朝日放送に改名し 通称「テレビ朝日」が誕生した

 

マジンガーZ

 ただし おれぐらいの世代であれば 『マジンガーZ』の最終回を知っているやつは多いはずだ 『魔法使いサリー』の最終回と同じく 「懐かしのアニメ名場面が云々~」的番組で ほぼ100%取り上げられていたからだ どんな最終回って? ネタバレはやめようね

 

 ほかにもゲッターロボはある時期まではスパロボに必ず出てきたし グレートマジンガーにしろゲッターロボGにしろ 本編は知らなくてもキャラは知っているという逆転現象が起こり ほかにもデビルマンキューティーハニーは観てなくても日本人の3/4は認知してるだろうし 要するに大正義ダイナミックプロ

 一番エロいのは魔女っ子メグちゃんかもしれないが(唐突)

 

 そして70年代終盤になって 宇宙海賊キャプテンハーロック 銀河鉄道999』 と 立て続けに始まるわけで 特に『銀河鉄道999』のオチは ある一定の世代まではほとんど知っているものだと思っているが 劇場版とTV版を混同してしまう 鉄郎の顔面で判断しよう

 

1980年~1982年

 なぜ82年で止めるかというと これはおれの持論なのだが (すでに取り潰してしまったが)過去のブログでも書いたように 83年からアニメのOP映像の雰囲気が違ってくる 83年に東京ディズニーランドが開園したのと 正直深い関係があると思う 「新しい波」は タツノコプロなら『未来警察ウラシマン』で サンライズは『銀河漂流バイファム』か? ほかにも『超時空世紀オーガス』(東京ムービー)やら『機甲創世記モスピーダ』(タツノコプロ)やら 東映では『愛してナイト』のOPが鮮烈である

 

 83年の話が不必要に長くなってしまった

 で 毎度のことながら 衛星アニメ劇場パタリロ!を幼少期に観たり ほんとうにそれぐらいである 『Dr.スランプ アラレちゃん』はアニマックスで頻繁に再放送 でも うーん 避けて通っていた?

Dr.スランプ アラレちゃん』 abemaTVの「なつかしアニメch」で配信されていたが 『ドラゴンボールZ』や『ドラゴンボール』よりも こっちのほうが良く出来てるんじゃなかろうかと思った のを ここに記す

『無彩限のファントム・ワールド』について、全話観たはずなのに何も思い出せない

 29歳になった。お年を召されたかたには「何を言ってるんだ」と言われるだろうが、最近ボケが著しい。脳の老化がもう始まっているんだと思う。

 

「全話観たアニメの作品名を思い出せない」という不可解極まる現象が起こり始めた。その作品とは『無彩限のファントム・ワールド』だ。とりわけ『むさいげん』が漢字でどう表記されるかどうか及び『ファントム』と『ワールド』の間に『・』(なかぐろ)がつくかどうかがほんの数分前まで思い出せなかった。

 

「5W1H」なんて略称はもう古臭いのだろうか。「いつ(When)」「どこで(Where)」「だれが(Who)」「なにを(What)」「なぜ(Why)」「どんなふうに(How)」を引っくるめて「5W1H」と呼ぶわけだが、アニメの「5W1H」がどんどん脳から抜け出していっている。特に本放映・本配信されたのが近ければ近いほど、あたまから抜け出していく。

 

 とりわけ致命傷なのが「いつWhen」「だれがWho」の2Wの忘却だ。<問題:『無彩限のファントム・ワールド』はいつが本放映でしたか?>もうどの年のどの季節にどんなアニメがやっていたか総括できない。とりわけ2010年代の作品に関してそういう傾向が強い。

 ちなみに、『無彩限のファントム・ワールド』の本放映は2016年1月から3月である。WikipediaGoogleで検索すれば一発で出てくる。しかしながら、かつてテレビアニメの放映年を覚えていることだけが取り柄だった男が、文明の利器に依存せざるを得ない、つまり自力でテレビアニメの放映時期を思い出せない老醜を晒しているという実態が、悔しくて仕方がない。

 

 いっそのこと、紙にエンピツで『無彩限のファントム・ワールド』『無彩限のファントム・ワールド』『無彩限のファントム・ワールド』『無彩限のファントム・ワールド』『無彩限のファントム・ワールド』……と130回ぐらい書き続けてみようか。それを3ヶ月間毎日続ければ、暗記できるかもしれない。

 

 最大の致命傷が癒えていない。

 それは、「キャラを声優の名前で覚えてしまっている」という醜態だ。つまり、「だれ Who」の部分。

 これはヤバい。声優に意識が向きすぎていることの証拠である。

 

 

 なんと声優名のスラスラ出てくることか。それでいて、何回頭をひねっても、作品上の主要構成員であるキャラクターの名前がまったく出てこない。

 これはおかしい。本末転倒である。キャラはキャラの名前で呼ぶべきで、映像を観ていてキャラの名前が声優で直ちに変換されるのが本当にヤバい。

 

無彩限のファントム・ワールド』主要構成員の名前の答え合わせ

 

 とくに↑の上から3番目から6番目の、中核を担っていた女性キャラ4人の名前をまったく忘れていたのが本当にヤバい。いっそのこと声優のことは一切忘れて、紙にエンピツで名前の読みを発声しながらキャラのフルネームを3ヶ月間毎日延々と書き続けていくしかないのかもしれない。しかも複数の。

*1:ほぼ番組レギュラー。端役を平然とこなしていたのが衝撃だった。

*2:かわかみ まい

*3:いずみ れいな

*4:みなせ こいと

*5:くままくら くるみ

*6:ひめの ありす、晴彦たちの顧問の先生

70年代生まれ 女性声優 (70年代前半編その1)

 

 

 とくに70年代前半生まれの声優さんに関しては「それは誰ですか」と言われるととても辛いものがある

 世代間ギャップを埋めるために1970年度~1974年度生まれの女性声優について紹介したい

 

川上とも子さんに哀悼の意をこめて

ゆきのさつき(旧名・雪野五月

主な担当キャラ:日暮かごめ犬夜叉)、千鳥かなめフルメタル・パニック!)、菫川ねねね(TV版ROD)、タナベ(プラネテス)、春日部咲*1げんしけん)、お妙さん(銀魂)、園崎魅音園崎詩音ひぐらしのなく頃に)、相楽美佐枝CLANNAD

個人的に好きなキャラ:榊美麗(『ひとひら』)

 

木村亜希子

主な担当キャラ:ミトさん(ハンターハンター)、ロックマンロックマンエグゼほか)、バシンのママ*2バトルスピリッツ 少年突破バシン)、高橋先生*3TARI TARI)、カレンのママ(きんいろモザイク

 

永島由子

主な担当キャラ:桐生水守(スクライド)、一条蛍の母さん(のんのんびより

 

長沢美樹

主な担当キャラ:伊吹マヤ新世紀エヴァンゲリオン)、パーラ(機動新世紀ガンダムX)、美夕(吸血鬼美夕)、クリームパンダ(それいけ! アンパンマン

その他の活動:「智一・美樹のラジオビッグバン」司会

 

くまいもとこ

主な担当キャラ:まこと(爆走兄弟レッツ&ゴー)、星渡ゴロ―(YAT安心!宇宙旅行)、ヤマザキ学級王ヤマザキ)、タカシ(アリスSOS)、李小狼カードキャプターさくら)、スカモン(デジモンアドベンチャー)、タカオ(爆転シュート ベイブレード)、チョコラブ(シャーマンキング)、パプワ*4PAPUWA)、ノシシ(かいけつゾロリ)、金田正太郎鉄人28号 今川版)、吾郎(MAJOR*5

 

松岡由貴

主な担当キャラ:あいこ(おジャ魔女どれみ)、大阪(あずまんが大王)、織姫(BLEACH)、鶴屋さん涼宮ハルヒの憂鬱

 

今井由香

主な担当キャラ:小樽(セイバーマリオネットJ)、沖田カイ(爆走兄弟レッツ&ゴー!!)、レナモン(デジモンセイバーズ)、魚谷ありさフルーツバスケット)、渋谷友千香(うたプリ

 

西村ちなみ

主な担当キャラ:ジュン(爆走兄弟レッツ&ゴー!!)、ねこ娘(鬼太郎4)、ジュンサーさん(ポケットモンスター)、花小町ももか*6(だぁ! だぁ! だぁ!)、おじゃる丸*7おじゃる丸)、アリア社長ARIA)、青木れいかキュアビューティスマイルプリキュア!

個人的に好きなキャラ:ミア・ギエム(『カレイドスター』)

 

小桜エツコ(エツ子)

主な担当キャラ:二階堂頼子(逮捕しちゃうぞ)、ピノッキモン(デジモンアドベンチャー)、コクリコ(サクラ大戦3)、ミルモミルモでポン!)、タママケロロ軍曹)、ジバニャン妖怪ウォッチ

 

石川静

主な担当キャラ:葛木カムイ(カードファイト!! ヴァンガード

*1:ただし前任者だ。後任は佐藤利奈

*2:川上とも子の途中降板による後任

*3:1話でお産により休職する和奏たちの担任

*4:初代は田中真弓

*5:小学生編のみ

*6:花小町クリスティーヌの従妹

*7:小西寛子の後任

2002年度生まれに『俺ガイル』はまだ早い!?

お詫び


 前回『ビューティフルライフ』を2000年度のドラマとして紹介しましたが、厳密には1999年度のドラマでした。
 申し訳ありませんでした。

 

 

『いきなり謝罪から始まる。あなたらしくないじゃないですか』

 

 うるさいな。
 ところで、おまえは、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』っていう作品は知っているよね。

 

『はい。1期が2013年4月、2期が2015年4月からでしたね』

 

 となると、いま俺が2002年度生まれであると仮定すると、1期が小学5年生、2期が中学1年生ということになるね。

 

『そうですね。
 小学5年生に俺ガイルは合わない気がしますね。深夜アニメだし――』

 

 いや、もうこの頃には、「深夜アニメ」っていう概念は崩壊していたよ。

 

『初耳です』

 

 だってWebの公式配信で事足りるようになってきたんだもん。

 

『たしかに』

 

 ところで、おまえは『3年B組金八先生』って知ってるよね?

 

『いつの時期の金八先生ですか?』

 

 上戸彩が出てた時のだな。

 

『ああ、だったら2001年度ですね』

 

 実は1999年度にも金八先生やってるみたいなんだけど、まったく記憶にないんだよね。
 で、1999年度って俺は小学5年生だったんですよ。

 

『ああ、俺ガイル2期は中学1年生ぐらいだったら中身がわかるかもしれないけど、小学5年生だとして、1期はわからないどころか、存在すら認知していなかった可能性があるってことですね』

 

 そうね。
 そういえば、金八先生も俺ガイルも、同じTBSの番組だね。
 ところで、テレビドラマの再放送は多いけど、テレビアニメ、とくに深夜帯のアニメの再放送はテレビドラマと比べると少ない気がする。

 

『となると、再放送の受け皿は、ニコ生やabemaということになりますね』

 

 そうなんだよね。
 少なくとも地上波では俺ガイルが再放送された試しがない。
 たぶん、おれが2002年度生まれだとして、俺ガイルを観る場合、後追い視聴にならざるをえないんだけど。
 ねえ、アニメと比べて実写は劣化が早いって知ってる?

 

『それはどういうことですか?』

 

 あのね、実写のテレビドラマなんかはすぐに映像や俳優が古臭くなるけど、アニメはそうとは限らないんだよね。 
 バブル時代のトレンディドラマなんか、今観ると悲惨なんだよ。

 

金八先生の映像もすぐに劣化してしまうということですか?』

 

 とくに演出面がそうなってしまうと思う。個人的な見解だけど。
 で、2期のほうの俺ガイルって、2002年度生まれだとすると、中学1年の1学期なんだよ。
 中1の男子なんて小学生みたいなもんでしょ?

 

『まぁ、そんなもんでしょうね』

 

 中学1年(2001年度)、まだおれは「このヒロインが可愛いからこのアニメ観る!」っていう意識じゃなかったんだよね。
 翌年の『東京アンダーグラウンド』のチェルシー・ローレックからだね。
 だから、雪ノ下雪乃由比ヶ浜結衣がいくら可愛くても、あんまり『俺ガイル』の1期にしても2期にしても劣情を示さなかったと思うんだよね、2002年度生まれと仮定して。

 

『なるほど』

 

 逆に俺が小学5年生(1999年)と中学1年生(2001年)の時に『俺ガイル』がやっていたとするよ。

 

『いや、あの時代に俺ガイルみたいなライトノベルはなかったでしょう』

 

 鋭い!
 あのねえ、『俺ガイル』みたいな作品が2000年前後にメディアミックスされるとしたら、アニメじゃなくてテレビドラマだっただろうね。

 

『じゃあ枠は金八先生の枠ですか』
 

 そうとは限らないけど、俺が知ってる金八先生は木曜日の放映だったから、そういう枠に嵌まり込むのかもしれないね。

 

『あの当時の青春ドラマには、野島伸司のストロベリー・オン・ザ・ショートケーキみたいなものもありました』

 

池袋ウエストゲートパーク』なんてのもあったね。
 みんなTBSだね。
ネバーランド』っていう、悪名高きドラマがあってね、丁度あの頃だった。金曜日の21時だったんだけど、原作者の恩田陸も疑問符をつけたドラマだったんだもの。

 

『いまの金スマの枠ですか?』

 

 そう。
ネバーランド』は、金曜21時のドラマ枠ごと潰しちゃったんだよね。

 

『話を戻して、いま、先輩が2002年度生まれだとすると、俺ガイルのメディアミックス展開と微妙にずれるってことですね』

 

 そうなるね。

もしぼくが今中学3年生だったら

「ぼくが中学生の時はね、堀江由衣は二十代のピチピチの姉ちゃんだったんだよ」とか、つい言いたくなってしまう。しかしこれは単なる自分語りにすぎない。年少の世代にとっては鬱陶しいことこの上ないだろう。
 また、「林原めぐみが『Tokyo Boogie Night』で妊娠報告したのを遠距離受信で聴いた」という『武勇伝』も、若い世代にとっては通用しないだろう。そもそも、「林原めぐみって誰ですか?」と言われる危険性が高い。

 

 そうねえ、堀江由衣は、今で言う早見沙織東山奈央のポジション――いや、雨宮天あたりの立ち位置だったと言ったほうがいいかもしれない。林原めぐみはね、今で言う沢城みゆきみたいな貫禄が出ていたよ。俺が中3のとき、林原めぐみは芸歴18年目とかだったから、現時点での沢城みゆきのキャリアとあんまり変わんなかったんだよね……。
 男性声優で一番人気があったのは保志総一朗だったと思う。以下、関智一櫻井孝宏と続く(こんなことばっかり言ってるから怒られるんだろうな)。福山潤はね、性別が違うから例えが正しくない気がするけど、突然忙しくなり始める前の花澤香菜みたいな――やっぱりちょっと違うか。ぼくが中学生のころ福山潤は仕事量こそ多くとも保志総一朗より一段格下みたいなポジションだったんだよ……!

 

 ずいぶん妄言を吐いてしまった。
 声優よりアニメの話がしたい。
 

 さて、ぼくが中学3年生だったのは2003年度である。
 

 ちょうど14年前か。『カレイドスター』を観始めたころだな。
 カレイドスターは1話から観始めたわけじゃないよ。
「仮面スター」っていう謎の人物が出始めたころで、オープニングテーマが米倉千尋の「約束の場所へ」で、何度もそのオープニングを観てると、「やべっ……これ、神じゃね!?」とか、そういう意識になっていました。
 ちなみにカレイドスタープラネテスは放映当時から神格化されていた向きがありました。もしかしたら、カレイドスター、1話から神アニメ扱いだったのかもしれない。だってねえ、第1話が放映された時点で、「すごいアニメが出てきた」って言われてたもん。まぁインターネット限定の話だけどさ。
 でね、カレイドスターと違って、プラネテスには原作があったんだよ……!!

 

 おっと。
 昔話はこれくらいにしよう。

 本題。
もしぼくが今中学3年生(15の年)だったら
 つまり、おれは1988年8月生まれだから、14年足せばいいんだな。そうすると、2002年8月生まれってことになるのか。
 今一番流行ってるアニメは、間違いなく『けものフレンズ』でしょう。
 ちなみに14年前の今頃(つまり2003年8月)、いちばん流行っていたアニメは『機動戦士ガンダムSEED』でした。
 でも、『けものフレンズ』と『機動戦士ガンダムSEED』を比べるのは、無理。
 だってねえ、日曜17時の枠*1自体がなくなっちゃったんだもんねえ。
 

 ところで、おれが2002年度生まれだとしたら、初めてリアルタイムで観たガンダムは何になるんだろう?
 俺が初めてリアルタイムで観たのはSEED。
 でも、ダブルオーも同じ枠=つまり全国放送だったから、おれが2002年度生まれだったとしたら、幼稚園や保育園のとき既にダブルオーでガンダムのTVシリーズリアルタイムガチ勢になっていたかもしれないな。
 けっこう陰惨な描写もあったから、お母ちゃんに「(ダブルオーを)観ちゃいけません!」とか言われるかもしれんが。
 あの枠、何回BPOに苦情が来たんだっけ?
 でも、『(ガンダム)AGE』は観られるよね。だってメディアミックスしたのが『コロコロコミック』とかでしょ、あれ。『イナズマイレブン』からの流れだったもんね、絶対。
 となると、『イナズマイレブン』が、(ゆとり世代の)おれたちにとっての『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』みたいなポジションになるわけか。

 

 ところで、『妖怪ウォッチ』って、西暦何年放映開始だっけ?

 

『2014年1月開始で、同年4月から今の枠ですよー』

 

 そうか。じゃあおれが2002年度生まれだと仮定すると、小学6年のとき妖怪ウォッチのブームを体感したわけか。
 おれが小学6年のときいちばんはまってたアニメって『デジモンアドベンチャー02』だったんだけどな。
 2014年度のあの枠(フジ系日曜朝9:00)ってなにやってたっけ。

 

『トリコが終わってドラゴンボール改に戻りました』

 

 そうなのか……。

 

デジモンクロスウォーズも残念ながらとっくに終わっていますね』

 

 そっかあ。

 あのさあ、俺が小学6年のとき(2000年度)って、キムタク主演ドラマがふたつあったんだよね。

 

『何と何ですか?』

 

ビューティフルライフ』と『HERO』。

 

『じゃあ、ビューティフルライフ四月は君の嘘、HEROがSHIROBAKO、ってドラマをアニメに置き換えられるんじゃないですか』

 

 君もずいぶん強引な手に出たね。
 視聴率という意味だったら、たしかに『HERO』が『SHIROBAKO』に近かったかもねえ*2
『HERO』にしても『ビューティフルライフ』にしても、視聴率が死ぬほど高かったけど、『ビューティフルライフ』≒『四月は君の嘘』って例えはお上手かもしれない。
 おれ、『四月は君の嘘』のこと、2割もしらないけどさ。

 

『駄目じゃないですか💢』

 

 ほんとにね。

 

*1:最終作品は『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』。源流は土曜18時の『機動戦士ガンダムSEED

*2:ただしフジ系だったのは『四月は君の嘘』のほう

『魔法陣グルグル』(初代)放映時に日本社会でなにが起きていたのか

 テレビせとうちでは、『魔法陣グルグル』を火曜深夜に放映しているが、やはり深夜まで起きていることができず、23年に渡っていまだアニメ『魔法陣グルグル』を視聴することができていない。
「23年に渡って~」といきなり書いたので、おまえたちは戸惑っているかもしれない。おれが「23年に渡って~」と言ったのは、漫画『魔法陣グルグル』がはじめてアニメ化されたのは1994年だからだ。ニケが瀧本富士子、ククリが吉田古奈美だったと思う。

 おれが『魔法陣グルグル』について知っていること。
 原作の単行本は1冊だけ先輩が持っていたのを読んだ。ほんとうにニケの魔法が尻から出ていた。94年のアニメ版に関しては、ニコニコ動画を中心に特に奥井亜紀の楽曲が人気が高く、主題歌だけは盛んに耳にしていた。監督の中西伸彰は、『恋姫†夢想』の監督という印象のほうが強かった。
 そもそも94年版はABC朝日放送発テレ朝系全国ネットであり、テレ朝系放送局が存在しない山陰地方では付け入る余地がなかった。以来23年に渡ってこの作品の本編映像を観れずじまいだ。新作、キタキタ親父の声優は据え置きでも良かったんではないか。

 じつは、『魔法陣グルグル』がメインの話をするつもりはない。『魔法陣グルグル』の最初のテレビアニメが放映されていた時代、どんな「世相」だったかについて語りたいのだ。
 
 おれは作家論は死ね! と思っているが、アニメ作品と当時の「世相」を絡めるのは大好き。かつて所屬していたサークルで、「アニメと世相」という発表をやった。しかしこの発表には不備も多く、柳美里さんにツイッターで名前を出されたのが恥ずかしかった。

 Wikipediaによれば、『魔法陣グルグル』(第1作)は、1994年10月13日に放映開始された。木曜のゴールデンタイムである。ちなみに4日後には『魔法騎士レイアース』(よみうりテレビ)が全国ネットで始まっている。
 それでは1994年10月前後に起きた社会的事象とはなにか。


 まず1994年6月、松本サリン事件が起きた。これはオウム真理教の犯行だったが、それが明るみに出されたのは地下鉄サリン事件の後だった。平成を代表する冤罪事件のひとつであり、無関係な人が報道被害を受けた事件のひとつである。
 同月、村山富市内閣が発足。おれが最初に認知した総理大臣は村山富市だった。
 8月。「FNSの日」番組終了直後、ビートたけしがバイク事故を起こす。当時おれは6歳だったが、たけしがあわや死にかけたことは鮮明に記憶の残滓となっている。
 9月。関西国際空港が開港。オリックス・ブルーウェーブイチローが、200本安打を達成。
 野球の話題をさらに加えるなら、この年槙原寛己完全試合を達成した。いわゆる10.8で長嶋茂雄読売ジャイアンツ高木守道中日ドラゴンズが優勝決定戦を行い、巨人が勝ってリーグ優勝を決めた。日本シリーズ。当時は昼間にも試合が行われており、保育園の昼寝の時間に保母さんがテレビ中継を観ていた。やはり巨人が日本一となり、西武の森監督が勇退した。
 10月13日(『魔法陣グルグル』がはじまった日)は、大江健三郎が日本人二人目のノーベル文学賞を授賞した日でもあった。軽い大江フィーバーみたいなものが起こり、純文学を基本受けつけないおれの親父も大江の著書を買っていた。ちなみにこの年は村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』の第1部と第2部が刊行された年でもある。

 

魔法陣グルグル』放映中のおもなトピック。

 

 11月22日、セガサターン発売。
 12月3日、プレイステーション発売。
 12月4日、ボクシングで薬師寺保栄辰吉丈一郎が王座決定戦。平成期もっとも国民的な注目を集めたボクシングの試合である。
 1995年1月17月、阪神・淡路大震災が発生。
 1995年2月、野茂英雄MLBドジャースに入団。
 3月20日、地下鉄サリン事件が発生。
 4月9日、青島幸男東京都知事選挙横山ノック大阪府知事選挙で当選。
 4月23日、オウム真理教の村井秀夫が暗殺。
 5月16日、オウム真理教教祖麻原彰晃松本智津夫)逮捕。テレビでは「Xデー」とか呼ばれていた。

 

 ここまでが『魔法陣グルグル』放映中の主な事項である。「ああ、大学生のときの発表の頃から、まるで進歩してないな」と思う。しかし『魔法陣グルグル』は、こんな世相のもとで放映していたのである。おまえたちには当時の世の中の空気を想像してもらいたい、それが本当の「想像力」なのだと思う。