死ぬまでオタク

(基本的に)テレビとアニメしか観ません

2002年度生まれに『俺ガイル』はまだ早い!?

お詫び


 前回『ビューティフルライフ』を2000年度のドラマとして紹介しましたが、厳密には1999年度のドラマでした。
 申し訳ありませんでした。

 

 

『いきなり謝罪から始まる。あなたらしくないじゃないですか』

 

 うるさいな。
 ところで、おまえは、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』っていう作品は知っているよね。

 

『はい。1期が2013年4月、2期が2015年4月からでしたね』

 

 となると、いま俺が2002年度生まれであると仮定すると、1期が小学5年生、2期が中学1年生ということになるね。

 

『そうですね。
 小学5年生に俺ガイルは合わない気がしますね。深夜アニメだし――』

 

 いや、もうこの頃には、「深夜アニメ」っていう概念は崩壊していたよ。

 

『初耳です』

 

 だってWebの公式配信で事足りるようになってきたんだもん。

 

『たしかに』

 

 ところで、おまえは『3年B組金八先生』って知ってるよね?

 

『いつの時期の金八先生ですか?』

 

 上戸彩が出てた時のだな。

 

『ああ、だったら2001年度ですね』

 

 実は1999年度にも金八先生やってるみたいなんだけど、まったく記憶にないんだよね。
 で、1999年度って俺は小学5年生だったんですよ。

 

『ああ、俺ガイル2期は中学1年生ぐらいだったら中身がわかるかもしれないけど、小学5年生だとして、1期はわからないどころか、存在すら認知していなかった可能性があるってことですね』

 

 そうね。
 そういえば、金八先生も俺ガイルも、同じTBSの番組だね。
 ところで、テレビドラマの再放送は多いけど、テレビアニメ、とくに深夜帯のアニメの再放送はテレビドラマと比べると少ない気がする。

 

『となると、再放送の受け皿は、ニコ生やabemaということになりますね』

 

 そうなんだよね。
 少なくとも地上波では俺ガイルが再放送された試しがない。
 たぶん、おれが2002年度生まれだとして、俺ガイルを観る場合、後追い視聴にならざるをえないんだけど。
 ねえ、アニメと比べて実写は劣化が早いって知ってる?

 

『それはどういうことですか?』

 

 あのね、実写のテレビドラマなんかはすぐに映像や俳優が古臭くなるけど、アニメはそうとは限らないんだよね。 
 バブル時代のトレンディドラマなんか、今観ると悲惨なんだよ。

 

金八先生の映像もすぐに劣化してしまうということですか?』

 

 とくに演出面がそうなってしまうと思う。個人的な見解だけど。
 で、2期のほうの俺ガイルって、2002年度生まれだとすると、中学1年の1学期なんだよ。
 中1の男子なんて小学生みたいなもんでしょ?

 

『まぁ、そんなもんでしょうね』

 

 中学1年(2001年度)、まだおれは「このヒロインが可愛いからこのアニメ観る!」っていう意識じゃなかったんだよね。
 翌年の『東京アンダーグラウンド』のチェルシー・ローレックからだね。
 だから、雪ノ下雪乃由比ヶ浜結衣がいくら可愛くても、あんまり『俺ガイル』の1期にしても2期にしても劣情を示さなかったと思うんだよね、2002年度生まれと仮定して。

 

『なるほど』

 

 逆に俺が小学5年生(1999年)と中学1年生(2001年)の時に『俺ガイル』がやっていたとするよ。

 

『いや、あの時代に俺ガイルみたいなライトノベルはなかったでしょう』

 

 鋭い!
 あのねえ、『俺ガイル』みたいな作品が2000年前後にメディアミックスされるとしたら、アニメじゃなくてテレビドラマだっただろうね。

 

『じゃあ枠は金八先生の枠ですか』
 

 そうとは限らないけど、俺が知ってる金八先生は木曜日の放映だったから、そういう枠に嵌まり込むのかもしれないね。

 

『あの当時の青春ドラマには、野島伸司のストロベリー・オン・ザ・ショートケーキみたいなものもありました』

 

池袋ウエストゲートパーク』なんてのもあったね。
 みんなTBSだね。
ネバーランド』っていう、悪名高きドラマがあってね、丁度あの頃だった。金曜日の21時だったんだけど、原作者の恩田陸も疑問符をつけたドラマだったんだもの。

 

『いまの金スマの枠ですか?』

 

 そう。
ネバーランド』は、金曜21時のドラマ枠ごと潰しちゃったんだよね。

 

『話を戻して、いま、先輩が2002年度生まれだとすると、俺ガイルのメディアミックス展開と微妙にずれるってことですね』

 

 そうなるね。

もしぼくが今中学3年生だったら

「ぼくが中学生の時はね、堀江由衣は二十代のピチピチの姉ちゃんだったんだよ」とか、つい言いたくなってしまう。しかしこれは単なる自分語りにすぎない。年少の世代にとっては鬱陶しいことこの上ないだろう。
 また、「林原めぐみが『Tokyo Boogie Night』で妊娠報告したのを遠距離受信で聴いた」という『武勇伝』も、若い世代にとっては通用しないだろう。そもそも、「林原めぐみって誰ですか?」と言われる危険性が高い。

 

 そうねえ、堀江由衣は、今で言う早見沙織東山奈央のポジション――いや、雨宮天あたりの立ち位置だったと言ったほうがいいかもしれない。林原めぐみはね、今で言う沢城みゆきみたいな貫禄が出ていたよ。俺が中3のとき、林原めぐみは芸歴18年目とかだったから、現時点での沢城みゆきのキャリアとあんまり変わんなかったんだよね……。
 男性声優で一番人気があったのは保志総一朗だったと思う。以下、関智一櫻井孝宏と続く(こんなことばっかり言ってるから怒られるんだろうな)。福山潤はね、性別が違うから例えが正しくない気がするけど、突然忙しくなり始める前の花澤香菜みたいな――やっぱりちょっと違うか。ぼくが中学生のころ福山潤は仕事量こそ多くとも保志総一朗より一段格下みたいなポジションだったんだよ……!

 

 ずいぶん妄言を吐いてしまった。
 声優よりアニメの話がしたい。
 

 さて、ぼくが中学3年生だったのは2003年度である。
 

 ちょうど14年前か。『カレイドスター』を観始めたころだな。
 カレイドスターは1話から観始めたわけじゃないよ。
「仮面スター」っていう謎の人物が出始めたころで、オープニングテーマが米倉千尋の「約束の場所へ」で、何度もそのオープニングを観てると、「やべっ……これ、神じゃね!?」とか、そういう意識になっていました。
 ちなみにカレイドスタープラネテスは放映当時から神格化されていた向きがありました。もしかしたら、カレイドスター、1話から神アニメ扱いだったのかもしれない。だってねえ、第1話が放映された時点で、「すごいアニメが出てきた」って言われてたもん。まぁインターネット限定の話だけどさ。
 でね、カレイドスターと違って、プラネテスには原作があったんだよ……!!

 

 おっと。
 昔話はこれくらいにしよう。

 本題。
もしぼくが今中学3年生(15の年)だったら
 つまり、おれは1988年8月生まれだから、14年足せばいいんだな。そうすると、2002年8月生まれってことになるのか。
 今一番流行ってるアニメは、間違いなく『けものフレンズ』でしょう。
 ちなみに14年前の今頃(つまり2003年8月)、いちばん流行っていたアニメは『機動戦士ガンダムSEED』でした。
 でも、『けものフレンズ』と『機動戦士ガンダムSEED』を比べるのは、無理。
 だってねえ、日曜17時の枠*1自体がなくなっちゃったんだもんねえ。
 

 ところで、おれが2002年度生まれだとしたら、初めてリアルタイムで観たガンダムは何になるんだろう?
 俺が初めてリアルタイムで観たのはSEED。
 でも、ダブルオーも同じ枠=つまり全国放送だったから、おれが2002年度生まれだったとしたら、幼稚園や保育園のとき既にダブルオーでガンダムのTVシリーズリアルタイムガチ勢になっていたかもしれないな。
 けっこう陰惨な描写もあったから、お母ちゃんに「(ダブルオーを)観ちゃいけません!」とか言われるかもしれんが。
 あの枠、何回BPOに苦情が来たんだっけ?
 でも、『(ガンダム)AGE』は観られるよね。だってメディアミックスしたのが『コロコロコミック』とかでしょ、あれ。『イナズマイレブン』からの流れだったもんね、絶対。
 となると、『イナズマイレブン』が、(ゆとり世代の)おれたちにとっての『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』みたいなポジションになるわけか。

 

 ところで、『妖怪ウォッチ』って、西暦何年放映開始だっけ?

 

『2014年1月開始で、同年4月から今の枠ですよー』

 

 そうか。じゃあおれが2002年度生まれだと仮定すると、小学6年のとき妖怪ウォッチのブームを体感したわけか。
 おれが小学6年のときいちばんはまってたアニメって『デジモンアドベンチャー02』だったんだけどな。
 2014年度のあの枠(フジ系日曜朝9:00)ってなにやってたっけ。

 

『トリコが終わってドラゴンボール改に戻りました』

 

 そうなのか……。

 

デジモンクロスウォーズも残念ながらとっくに終わっていますね』

 

 そっかあ。

 あのさあ、俺が小学6年のとき(2000年度)って、キムタク主演ドラマがふたつあったんだよね。

 

『何と何ですか?』

 

ビューティフルライフ』と『HERO』。

 

『じゃあ、ビューティフルライフ四月は君の嘘、HEROがSHIROBAKO、ってドラマをアニメに置き換えられるんじゃないですか』

 

 君もずいぶん強引な手に出たね。
 視聴率という意味だったら、たしかに『HERO』が『SHIROBAKO』に近かったかもねえ*2
『HERO』にしても『ビューティフルライフ』にしても、視聴率が死ぬほど高かったけど、『ビューティフルライフ』≒『四月は君の嘘』って例えはお上手かもしれない。
 おれ、『四月は君の嘘』のこと、2割もしらないけどさ。

 

『駄目じゃないですか💢』

 

 ほんとにね。

 

*1:最終作品は『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』。源流は土曜18時の『機動戦士ガンダムSEED

*2:ただしフジ系だったのは『四月は君の嘘』のほう

『魔法陣グルグル』(初代)放映時に日本社会でなにが起きていたのか

 テレビせとうちでは、『魔法陣グルグル』を火曜深夜に放映しているが、やはり深夜まで起きていることができず、23年に渡っていまだアニメ『魔法陣グルグル』を視聴することができていない。
「23年に渡って~」といきなり書いたので、おまえたちは戸惑っているかもしれない。おれが「23年に渡って~」と言ったのは、漫画『魔法陣グルグル』がはじめてアニメ化されたのは1994年だからだ。ニケが瀧本富士子、ククリが吉田古奈美だったと思う。

 おれが『魔法陣グルグル』について知っていること。
 原作の単行本は1冊だけ先輩が持っていたのを読んだ。ほんとうにニケの魔法が尻から出ていた。94年のアニメ版に関しては、ニコニコ動画を中心に特に奥井亜紀の楽曲が人気が高く、主題歌だけは盛んに耳にしていた。監督の中西伸彰は、『恋姫†夢想』の監督という印象のほうが強かった。
 そもそも94年版はABC朝日放送発テレ朝系全国ネットであり、テレ朝系放送局が存在しない山陰地方では付け入る余地がなかった。以来23年に渡ってこの作品の本編映像を観れずじまいだ。新作、キタキタ親父の声優は据え置きでも良かったんではないか。

 じつは、『魔法陣グルグル』がメインの話をするつもりはない。『魔法陣グルグル』の最初のテレビアニメが放映されていた時代、どんな「世相」だったかについて語りたいのだ。
 
 おれは作家論は死ね! と思っているが、アニメ作品と当時の「世相」を絡めるのは大好き。かつて所屬していたサークルで、「アニメと世相」という発表をやった。しかしこの発表には不備も多く、柳美里さんにツイッターで名前を出されたのが恥ずかしかった。

 Wikipediaによれば、『魔法陣グルグル』(第1作)は、1994年10月13日に放映開始された。木曜のゴールデンタイムである。ちなみに4日後には『魔法騎士レイアース』(よみうりテレビ)が全国ネットで始まっている。
 それでは1994年10月前後に起きた社会的事象とはなにか。


 まず1994年6月、松本サリン事件が起きた。これはオウム真理教の犯行だったが、それが明るみに出されたのは地下鉄サリン事件の後だった。平成を代表する冤罪事件のひとつであり、無関係な人が報道被害を受けた事件のひとつである。
 同月、村山富市内閣が発足。おれが最初に認知した総理大臣は村山富市だった。
 8月。「FNSの日」番組終了直後、ビートたけしがバイク事故を起こす。当時おれは6歳だったが、たけしがあわや死にかけたことは鮮明に記憶の残滓となっている。
 9月。関西国際空港が開港。オリックス・ブルーウェーブイチローが、200本安打を達成。
 野球の話題をさらに加えるなら、この年槙原寛己完全試合を達成した。いわゆる10.8で長嶋茂雄読売ジャイアンツ高木守道中日ドラゴンズが優勝決定戦を行い、巨人が勝ってリーグ優勝を決めた。日本シリーズ。当時は昼間にも試合が行われており、保育園の昼寝の時間に保母さんがテレビ中継を観ていた。やはり巨人が日本一となり、西武の森監督が勇退した。
 10月13日(『魔法陣グルグル』がはじまった日)は、大江健三郎が日本人二人目のノーベル文学賞を授賞した日でもあった。軽い大江フィーバーみたいなものが起こり、純文学を基本受けつけないおれの親父も大江の著書を買っていた。ちなみにこの年は村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』の第1部と第2部が刊行された年でもある。

 

魔法陣グルグル』放映中のおもなトピック。

 

 11月22日、セガサターン発売。
 12月3日、プレイステーション発売。
 12月4日、ボクシングで薬師寺保栄辰吉丈一郎が王座決定戦。平成期もっとも国民的な注目を集めたボクシングの試合である。
 1995年1月17月、阪神・淡路大震災が発生。
 1995年2月、野茂英雄MLBドジャースに入団。
 3月20日、地下鉄サリン事件が発生。
 4月9日、青島幸男東京都知事選挙横山ノック大阪府知事選挙で当選。
 4月23日、オウム真理教の村井秀夫が暗殺。
 5月16日、オウム真理教教祖麻原彰晃松本智津夫)逮捕。テレビでは「Xデー」とか呼ばれていた。

 

 ここまでが『魔法陣グルグル』放映中の主な事項である。「ああ、大学生のときの発表の頃から、まるで進歩してないな」と思う。しかし『魔法陣グルグル』は、こんな世相のもとで放映していたのである。おまえたちには当時の世の中の空気を想像してもらいたい、それが本当の「想像力」なのだと思う。

『学戦都市アスタリスク』第2期のオープニングテーマについて

 1期はいまだに観ていない

 

オープニングテーマ:「The Asterisk War
作詞・歌 西沢幸奏
作曲・編曲 WEST GROUND

西沢幸奏(にしざわ しえな)

「にしざわ しえな」である。まちがっても「ゆきな」とか呼んではいけない。しかし一発で名前の読みがわからないのも事実。

 

 1997年生まれ(早生まれ)。フライングドッグの一員。

 デビュー曲「吹雪」はアニメ版『艦隊これくしょん -艦これ-』のエンディングテーマだった。いきなり同名のデビューシングルがオリコン初登場6位。

 間隔がかなりあいて2度目に主題歌を担当したテレビアニメが、『学戦都市アスタリスク』の1期だった(2015年10月)。彼女は『学戦都市アスタリスク』の1期と2期、ともにオープニングテーマを歌った。

 セカンドシングルは両A面だった。『アスタリスク』のオープニングテーマ「Brand-new World」と、OVAARIA The AVVENIRE』主題歌「ピアチェーレ」。

アスタリスク』2期(2006年4月開始)のオープニングテーマ「The Asterisk War」の次のシングルが、『劇場版 艦これ』の主題歌「帰還」。つまり、艦これ→アスタリスクアスタリスク→艦これというローテーションで歌ってきたということになる。20歳であり、まだ若いのだが、女性アニソンシンガーを相対的にとらえると「幼い」とはいえない。

 

WEST GROUND

 Wikipediaに項目が存在しない。

 ビクター公式

 プロフィールを閲覧すると、1982年沖縄県出身。主にフライングドッグアニメの作曲・編曲を担当する。

 初期に『蒼き鋼のアルペジオ』(TV版)のオープニングテーマの編曲を担当。作曲はMY FIRST STORY*1というロックバンド、歌詞を書いて歌っているのはアニソン好きにはおなじみのナノ、という体制だった。

 

 初めて作曲まで任せられたアニメ主題歌は『魔法戦争』エンディングテーマの「Born to be」、作詞と歌はやはりナノであった。本編は「素人の俺でもこれぐらいの話なら書ける」と罵倒されるほど凄惨な完成度を誇ったクソ泡沫単発劣等深夜アニメであり、エンディング映像だけが凄まじい完成度の高さでもちろん続編の噂はない。

 男児を主な視聴対象にしたと思われる『テンカイナイト』のオープニングテーマ「Get the Glory」の作曲・編曲を担当。作詞と歌は中ノ森文子、「中ノ森BAND」のボーカルと説明したほうがわかりやすいだろう。

 そのあと、ロボットアニメ『M3-ソノ黒キ鋼-』のエンディングテーマ「SABLE」の作曲・編曲を担当、作詞と歌唱のナノと再度タッグを組む。ところが、公式サイトのプロフィール欄に「『M3』とタイアップしましたよ」的な記述が欠落している。単巻リリースを断念したからって『M3』に対して酷すぎやしないかフライングドッグ。

 そして『艦隊これくしょん -艦これ-』オープニングテーマ「海色」の作曲・編曲、『緋弾のアリアAA』のオープニングテーマ「Bull's Eye」の作曲・編曲と順調に楽曲を作っていく。

 そして『緋弾のアリアAA』と並行して発表されたのが、『学戦都市アスタリスク』のオープニングテーマ「Brand-new World」であった。

アスタリスク』2期のあと、『魔法少女育成計画』『風夏』『チェインクロニクル ヘクセイタスの閃』に関わって*2、最新作が前クールに放映されたばかりの野心的なオリジナルアニメ『月がきれい』の主題歌制作である。

*1:ボーカルのHiroは森進一・森昌子元夫妻の三男。長男はONE OK ROCKのボーカルTaka。血は争えない

*2:風夏』では音楽も担当しているようだ

2016年春 ULTRA SUPER ANIME TIME より 『宇宙パトロールルル子』と『ぷちます!』の主題歌について

ULTRA SUPER ANIME TIME(2016年第2クール)

宇宙パトロールルル子』だけを抜き出して賞賛する向きもあるが、おれの認識は複合枠。いや、たしかに『影鰐』はアニメじゃない*1と思うよ。むしろおれの本命はぷちます! の再放送でした。
 ここでは『宇宙パトロールルル子』と『ぷちます!』の主題歌について触れたい。

 

宇宙パトロールルル子

オープニングテーマ「CRYまっくすド平日」

作詞藤原亮、高橋元希 作曲・歌フジロッ久(仮)

エンディングテーマ「Pipo Password」

作詞ボンジュール鈴木 作曲TeddyLoidTeddyLoid feat. ボンジュール鈴木

 

フジロッ久(仮)

 2004年結成のロックバンド。Wikipediaに項目がない。公式ブログを参照するしかない。
 公式によると、読みは「ふじろっきゅ かっこかり」。来歴はかなり長い記述になってしまうんで公式のプロフィールを見てください。

 

ボンジュール鈴木

 女性である。はい。
 ファーストシングルは、『ユリ熊嵐』(2015年冬アニメ)のオープニングテーマであった。
 本人名義のシングルは1枚だけ。くまみこ』のオープニングテーマの制作者でもある。今期は『魔法陣グルグル』のエンディングテーマのボーカルを担当。


TeddyLoid

テディロイド」と読む。8月23日生まれでおれと同じ誕生日、ただ学年は一個下だった。
 アニメと関わりを持ったのは、2010年秋アニメの『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』。「音楽」クレジットでは別名義だった。このアニメは監督が今石洋之であり、つまり『ルル子』と監督が一緒、『パンスト』と『ルル子』は似通った体制での作品だったということになる。
 その後2014年春アニメの『メカクシティアクターズ』の「音楽」に名を連ねる。
 また『ルル子』の同期の『マクロスデルタ』の挿入歌の作曲も担当した。
 そして今期、テレビアニメ『18if』の主題歌を担当中である。

 

ぷちます!』(1期再放送)

「あ・り・が・と・YESTERDAYS」
「TODAY with ME」
「Maybe TOMORROW」
「ら♪ら♪ら♪わんだぁらんど」(オールスター)

 

イイジマケン

 すべての主題歌の作詞と作曲を担当した。
 
 2011年『ゆるゆり』のオープニングテーマ「ゆりゆららららゆるゆり大事件」で強い印象を与える。2期(2012年夏)ではエンディングテーマの作曲に回った。
 OVA/映画/テレビスペシャルの『ゆるゆり なちゅやちゅみ!』では、再びオープニングテーマの作曲に返り咲いている。

 

春香・律子・真・美希(第1主題歌)

天海春香中村繪里子
秋月律子若林直美
菊地真平田宏美
星井美希長谷川明子

律子と真の声優はキャリアがけっこう長い。

千早・雪歩・亜美・真美・響(第2主題歌)

如月千早今井麻美
萩原雪歩浅倉杏美
双海亜美・真美:下田麻美
我那覇響沼倉愛美

 浅倉杏美は2代目の萩原雪歩である(初代は落合祐里香)。また、我那覇響はゲームでは追加されたキャラクターだった。
 この4者、初期は「アイマス声優」と皮肉のこもったニュアンスで呼ばれていたものの、2010年代に入ると、全員他のテレビアニメに影響力を行使することとなった。

やよい・あずさ・伊織・貴音(第3主題歌)

高槻やよい仁後真耶子
三浦あずさたかはし智秋
水瀬伊織釘宮理恵
四条貴音原由実

 原以外の3者は芸歴が長い。原は2010年代以降テレビアニメで存在感を増している。

*1:アニメーションではある。

ナージャ・アップルフィールドにとって視聴率よりも大切なこと

 ここ2回に渡って「人気」と「実力」について言及してきたものの、アニメ作品にとって「人気」と「実力」がいったいどのようなものなのか、「人気」と「実力」を決める尺度は何か、相対主義なのか絶対主義なのか、こういった疑問に対して何の答えも出なかった。

 前2回でおれは「人気」イコール「売れ行き」であると安易に定義してしまった。あえて「売り上げ」ではなく「売れ行き」という書き方にしたのは、単に2ちゃんねるの売りスレに対するやっかみ、それに加えて数字だけが尺度になることへの疑義によるものであった。

 

視聴率とこどものおもちゃ 

 かつてテレビアニメ番組の「人気」をはかる指標として、視聴率が用いられた。とくにゴールデンタイムないし土日の18時台に放映されるアニメに対し視聴率はシビアなものさしであり、高視聴率を挙げた番組と安定した視聴率を保った番組は長く継続する傾向にあった。
 

 しかしながら「ゴールデンタイムないし土日の18時台に放映されるアニメの人気をはかる尺度は視聴率であり、視聴率によって番組の継続は左右された」という記述では満点解答とはいえず、「関連商品の売り上げ」というもう一つの数字が、テレビアニメの命運を長らく握っていた。とりわけロボットアニメと魔法少女アニメにとっては命綱のようなもので、80年代にゴールデンタイムから夕方枠および日曜午前(ないし14時台)あるいはネットワークが未整備の弱小局であったテレビ東京に「移民」し始めたという事を鑑みれば、もはや「マーチャンダイジング」は放映枠の垣根を超えた死活問題であった。

 
明日のナージャ』の蹉跌

 おまえは『明日のナージャ』というアニメを覚えているだろうか。2003年度にABC朝日放送製作でテレ朝系で全国放送された日曜朝の女児を視聴対象としたテレビアニメ番組だ。『おジャ魔女どれみ』シリーズの最終作『ドッカ~ン!』の後番組かつ『ふたりはプリキュア』の前番組である。ということは『夢のクレヨン王国』開始以降の同枠のアニメでもっとも短命だったアニメということになる。
 

 短命だったという事実は、『明日のナージャ』という作品にとって、かなり不名誉な意味を帯びたものと化した。主演の小清水亜美は放映終了数年後に『笑っていいとも!』に出演した際に共演者との実績の比較でかなり晒し者に近い扱いだったという印象を視聴者とオタクに与え、「(小清水を)もう許してやれよ」というネットスラングが2000年代終盤にかなり拡散していた*1
 負の意味合いでは「商業不振」ももっとも重要なキーワードの一つであった。視聴率面でもだいぶ関Pは「(低迷に)あえいでいた」ようだが、それよりも重要なのはおもちゃの売れ行きの深刻な落ち込みだったはずだ。視聴率と玩具の売上高の具体的な数字に踏み込む勇気を今回は節約しておくが、おまえも知っている通りこの枠は長年バンダイが提供してきており、「おもちゃが売れない!」というバンダイの悲鳴が、視聴率面での苦戦に対する虚ろな感情をはるかに凌駕する勢いでおれたちの耳に鳴り響いていた。

 
 そもそも関Pが『明日のナージャ』という題名にまつわる続編アニメをどの程度まで構想していたのか、あるいは『明日のナージャ』のような路線を長期展開(具体的な数字を出すとすれば4年以上……)するつもりがそもそもあったのか、まったく部外者であるおれにはわからない。『夢のクレヨン王国』以降もっとも短期間のシリーズ展開であったという事実と、関Pに代わり後番組の『ふたりはプリキュア』から鷲尾天がプロデューサーになったという事実が残っているだけだ。

 

明日のナージャ』とは何なのか

 で、なぜ突然『ナージャ』を引き合いに出したかというと、視聴率だけでなく関連商品の売れ行きがいかに重要であるかということを例示したかったからだ、というのは3割は嘘で、「オープニングとエンディングのクオリティ鬼だったよなあ」「スタッフの名前で永久に名前遊びできるよなあ」という不埒な考えと、ただ単に『明日のナージャ』というアニメが21世紀以降の全日帯アニメ――言いかえるならば、深夜枠と反対に多くの視聴者に開け放たれたアニメ――のなかで「短命だった」という意味合いを超越して「浮いた存在である」ということを主観的に強調したかったのが、残りの3割だ。ちなみにこの年(2003年)の全日帯アニメの中で、もう一つだけ『ナージャ』のポジションに近かったアニメ番組を挙げるとすれば、『探偵学園Q』1択である。

 

 

※2010年代で「浮遊した存在」の全日帯アニメをひとつだけ挙げるとすれば、個人的には『ビーストサーガ』を推奨したいと思う。

*1:ちなみに小清水亜美は2011年度のプリキュアである『スイートプリキュア♪』で同枠における2度めの主演を果たし、いわば「名誉挽回」といった形になった。

昭和期のヤクルトスワローズと『クソアニメ』

bakhtin19880823.hatenadiary.com


 前回のこの記事で、アニメ作品における「人気」と「実力」の話をした。「人気」すなわち売れ行き、「実力」すなわち品質(とくに映像作品としての質)だと言った。
 そして『日常』と『氷菓』を取り上げたのであるが、「人気」(売れ行き)と「実力」(品質)の問題については、抽象的で曖昧とした記述にとどまってしまった。
 

 人気=「売れ行き」とは何か、実力=「(映像作品としての)品質」とは何か、そういう定義付けを説明する責任を、ぼくは放棄したいと思う。よって無責任にアニメ作品における「人気」=「売れ行き」/「実力」=「品質」についてどんどん放言を書き連ねていきたい。

 


 村上春樹が、80年代のエッセイでヤクルトスワローズについて書いている。うろ覚えで内容を要約してみる。

 

SWALLOWS CREW名誉会員・村上春樹

 村上春樹は、早稲田大学に通うため上京したとき、どの球団を応援するか迷った。なぜなら当時はまだ在京の球団がかなり多かったからだ。
 春樹は、当時『サンケイアトムズ*1』と呼ばれてれいた現在の東京ヤクルトスワローズを応援することに決めた。これにはいろいろと事情があって、エッセイでも説明されているが、ここでは省略する。

 

うわっ、この球団……弱すぎ!?

 村上春樹神宮球場でガールフレンドとヤクルトの試合を観戦していたときのエピソードが面白い。
 

 当時ヤクルトスワローズはマジで弱かった。なんと1970年の勝率は.264。別所毅彦監督がシーズン途中で更迭されるのも残念ながら当然であろう。
 74年に奇跡的にAクラスになるも、広岡達朗が監督になるまで15年連続で勝率が5割未満だった。そもそも前身の国鉄スワローズが、金田正一の調子がチームの命運を握っているような状態の球団だった。で、カネやんは巨人に移籍するので、スワローズは泥沼の暗黒に陥ったのであった。
 そんな時期に村上春樹神宮球場で野球観戦デートをしていたのだから傑作である。「あなた、こんなチーム応援してるの?」と面と向かって言われたという。打撃も守備もボロボロで、とくに春樹は外野の芝生席から試合を観戦していたので、毎回のように外野手のエラーを眼の前で目撃していたらしい。

 

つかの間のオアシス

 しかしながら、1978年、広岡達朗のもとでついにヤクルトスワローズは初優勝・日本一を達成する。*2
 そして、春樹がヤクルトスワローズについてのエッセイを執筆したのは、初優勝後の時代であった。

 

武上/土橋/関根と共に苦難を乗り越えていけ

 1981年以降、10年連続Bクラスの泥沼。80年代のヤクルトは暗黒の中の暗黒だった。

 ノムさんが監督になって『ID野球』が流行語になったことを知らない世代が社会人になっている時代が来た。しかしぼくと同世代の人間でも、ノムさんの一つ前のヤクルトの監督が誰だったか知らないし、80年代を通じて暗黒だったことを知るよしもない。

 

こんなアニメ観てて何が悪い

 で、何が言いたいかというと、「あなた、こんなチーム応援してるの?」と村上春樹が彼女に言われたような状態のチーム、つまり「人気」(在京球団は巨人一人勝ち)も「実力」もなかった時代のヤクルトスワローズ広岡達朗政権を除外すれば底辺球団だった昭和期のヤクルトスワローズに、「人気」=「売れ行き」も「実力」=「品質」も低調ないわゆる世間一般で『クソアニメ』と呼ばれているような泡沫底辺深夜アニメに通じるものを感じ、そんな底辺球団を応援し続けてきた村上春樹という男に、世間一般で『クソアニメ』と言われていようが、そういった作品を世間の酷評に構わず楽しみ続けるアニメファンに通じるものを感じるのである。

 たとえ「お前、こんな(クソ)アニメ観てるのかよ?」と言われたとしても、絶対に投げ出さないアニメファンの鑑……。

*1:公式サイトを閲覧したら、1969年からの球団名の変遷についての記述が事実と異なっていたので、丸ごと削除。記憶力どころかWikipediaの読解力も衰えていた。

*2:ちなみにこの年の日本シリーズの最終戦で、阪急ブレーブス上田利治監督の審判に対する猛抗議により試合が1時間以上中断したというエピソードは、野球ファンには有名である。

京都アニメーションに関する個人的な感情について

 僕と京アニの出会い。


 高校時代(2000年代中期)、ライトノベルフルメタル・パニック!』の短編のほうのアニメ化作品が評判になっていることを風の噂で聞いた。僕は『フルメタル・パニック!』の短編集を読むのが好きだったので、噂のアニメ作品『フルメタル・パニック? ふもっふ』のDVDを高校の近くのレンタルビデオ屋で借りた。当時僕はアニメからセミリタイヤ状態で、レンタルビデオソフトを借りる習慣はなかった(そのかわり昼飯代をケチってCDをがんがん借りていた)。当時の僕にDVDを借りさせるだけでも、京アニの魔力というのは恐ろしいものがある。


フルメタル・パニック? ふもっふ』のDVD第1巻を借りたとき、『涼宮ハルヒの憂鬱』が流行っていたかどうか定かではない。
フルメタル・パニック? ふもっふ』が京都アニメーションの実質的な処女作であることなど知る由もなかった。「京都アニメーション」という制作会社が存在していることを認知していたかどうかすら怪しかった。

 

 で、『フルメタル・パニック? ふもっふ』のDVD第1巻を観たんだが、はっきり言って少しも面白くなかった。原作を読めば十分。そもそも『フルメタル・パニック!』の短編は、「文学」という制約が産んだ文章表現としての面白さに立脚しているのであり、文字で読んでこそ笑えるものを、原作に忠誠を誓い、原作に忠実に映像化したところで、何の面白みもなく笑えない。

 

技術で殴ってくる京都アニメーション

CLANNAD アフターストーリー』辺りまでの京都アニメーションは、技術で殴ってくる会社だった。技術で殴ってくるということは、圧倒的な映像表現力を誇示することである。大上段に構えて、圧倒的な映像美で攻撃してくる。そう、2000年代までの京アニは僕にとって「敵」だったのだ。『CLANNAD アフターストーリー』そっちのけで、PAWORKSの処女作『true tears』を、画面にしがみつくように観ていた二十歳の冬――。

 

『日常』そして『氷菓

 2011年4月、『日常』放映開始。当初の売れ行きが芳しくなく、京アニの「落日」がささやかれた。しかし2012年1月に公共放送のNHK(Eテレ)で放映されることが発表され、アニメファンに衝撃を与えた。


 表現形式こそ違えど同じ角川作品であった小説『古典部シリーズ』を、『氷菓』というタイトルで、Eテレ版『日常』の放映終了直後に放映開始。『日常』より売れ行きは芳しく、人気(売れ行き)・実力(品質)両面を兼ね備えたテレビアニメで、『氷菓』により、1年前の『日常』開始当時一瞬は「落日」とか囁かれていた京アニは持ち直す。

 

宿敵 『響け! ユーフォニアム

 ところで『響け! ユーフォニアム』がNHKのBS放送で放映されることが確定したらしい。

 『響け! ユーフォニアム』の第2期が放映開始されたとき(2016年10月)、僕は非常に「危機感」を持った。この「危機感」は僕独自の感情であり、巷の『ユーフォニアム』及び京都アニメーションに対する一般的感情とは真反対のものだ。


 ではその「危機感」とは一体何だったのか? 


 それは、2008年10月に『CLANNAD アフターストーリー』が始まったとき感じた「危機感」と、ほぼ似通ったものだ。
 

 あの頃の京都アニメーション及び京都アニメーションが作るKeyブランド原作アニメへの崇拝は異常ともいえるものがあった。筋金入りのKeyアンチはいただろうし、筋金入りの京アニ否定派(または京アニ作品を過大評価だと思う人々)は確かにいた。しかしながら、現在、反・京都アニメーション勢力は、ほとんど根絶やしにされているように思う。かつてのアンチ京アニは、回心または改心するか、アニメ自体を観なくなったのだと思う。

 

 『ユーフォニアム』2期開始当時の「危機感」が、『CLANNAD アフターストーリー』開始当時の「危機感」と似通ったものであるという話だった。それでは、具体的にその感情とはどういうものなのか。


 ↑に、「『CLANNAD アフターストーリー』辺りまでの京都アニメーションは、技術で殴ってくる会社だった」と書いた。「技術で殴ってくるということは、圧倒的な映像表現力を誇示することである。大上段に構えて、圧倒的な映像美で攻撃してくる」とも書いた。『響け! ユーフォニアム』というアニメ作品は、まさに「技術で殴ってくる」「圧倒的映像美で攻撃してくる」京アニ作品のリバイバルだった。つまり、『ユーフォニアム』は、僕にとって宿敵のようなアニメ作品だったのだ。

 

僕は『日常』が好きだ

 僕は、『日常』から『甘城ブリリアントパーク』までの時期の京アニ作品に好意を持っている。つまり2010年代前半の『けいおん!』関連作品を除いた作品である。ただし、『たまこラブストーリー』は除外させて欲しい。ただ単に観ていないという理由だけだ。もっとも、未鑑賞という理由以外に、なにかイデオロギー的な理由が無意識の裡にあるような気がしてならない。それは『たまこラブストーリー』に対する僕自身の生理的なジレンマと対応してくる。

 
 それはいいとして、僕が断然京都アニメーション作品の中で好きだったのが『日常』だ。さきほど、『氷菓』が、「人気(売れ行き)・実力(品質)両面を兼ね備えたテレビアニメで」ある、と書いた。しかしながら、僕は『氷菓』放映以前に、『古典部シリーズ』の既刊を全部読んでいた。だから『氷菓』というアニメに正当な評価を下せなかった。原作を知っているがゆえに。


 人気(売れ行き)・実力(品質)両面を兼ね備えたテレビアニメは珍しい。放映当初の『日常』は、たしかに人気(売れ行き)の面では『氷菓』に劣っていた。でも、実力(品質)は、『日常』のほうが『氷菓』より断然上。というのは、完全に僕の主観であり、「ありえないよ」「『氷菓』のほうが作画はいい」という声なき声がただちに聴こえてくる。「『氷菓』のほうが品質的(ここでいう「品質」とは、ほぼ映像作品としての質のことだ)にも上」という意見を、尊重しないのではない。もうこれは完全に「嗜好」の問題であり、爆発的でアヴァンギャルドな映像を観たかったら『日常』を観ろ、テクニカルで繊細に美しい映像を観たかったら『氷菓』を観ろ、というふうな言いように帰着するのだと思う。

 

氷菓』と違って原作に無知であり、爆発的でアヴァンギャルドな映像のほうが好きだったので、『日常』を上にとっているだけのことだ。

『新機動戦記ガンダムW』の声優陣(1話~13話)

※初回放映日はWikipedia等を参照してください

 

1話

   ヒイロ 緑川 光

   デュオ 関 俊彦

   トロワ 中原 茂

   カトル 折笠 愛

    五飛 石野竜三

 

  リリーナ 矢島晶子

   ゼクス 子安武人

  トレーズ 置鮎龍太郎

ノベンタ元帥 藤原啓治

ベンティ将軍 石田弘

セプテム将軍 千葉一伸

 

    隊長 河合義雄

   副隊長 古澤 徹

  管理将校 中村大樹

   軍将校 森川智之

    係官 高戸靖広

   記者A 巻島直樹

   記者B 関 智一

 

  女生徒A 根谷美智子

  女生徒B 黒田由美

  女生徒C 関根章恵

  女生徒D 今井由香

 

ナレーション 大塚明夫

 

2話

   ヒイロ 緑川 光

   デュオ 関 俊彦

   トロワ 中原 茂

   カトル 折笠 愛

    五飛 石野竜三

 

  リリーナ 矢島晶子

   ゼクス 子安武人

    団長 石田弘

 キャスリン 鈴木砂織

ドーリアン夫人 冬馬由美

 

   兵士A 千葉一伸

      艦長   河合義雄

      副長   古澤 徹

     通信士   関 智一

          操縦士   森川智之

 

          男子A    中村大樹

       女生徒A 根谷美智子

  女生徒B 黒田由美

  女生徒C 関根章恵

 

ナレーション  大塚明夫

 

3話

   ヒイロ 緑川 光

   デュオ 関 俊彦

   トロワ 中原 茂

   カトル 折笠 愛

    五飛 石野竜三

 

  リリーナ 矢島晶子

   ゼクス 子安武人

  トレーズ 置鮎龍太郎

   サリィ 冬馬由美

 

  ボナーバ 河合義雄

  ワーカー 中村大樹

    室長 藤原啓治

    医師 石田弘

 

   兵士A 千葉一伸

   操縦士 森川智之

 アナウンス 根谷美智子

   受付嬢 今井由香

 

ナレーション 大塚明夫

 

4話 

   ヒイロ 緑川 光

   デュオ 関 俊彦

   カトル 折笠 愛

    五飛 石野竜三

  リリーナ 矢島晶子

 

   ゼクス 子安武人

  トレーズ 置鮎龍太郎

レディ・アン 紗  ゆ  り

   ノイン 横山智佐

 

  セプテム 千葉一伸

   オット 森川智之

  ラシード 中田和宏

   アウダ 関 智一

 

   操縦士 藤原啓治

   訓練士 中村大樹

   通信兵 石田弘

 

ナレーション 大塚明夫

 

5話

   ヒイロ 緑川 光

  リリーナ 矢島晶子

   ゼクス 子安武人

   ノイン 横山智佐

 

   デュオ 関 俊彦

   トロワ 中原 茂

   カトル 折笠 愛

    五飛 石野竜三

レディ・アン 紗  ゆ  り

 ドクターJ 稲葉 実

 

  ラシード 中田和宏

   オット 森川智之

  セプテム 千葉一伸

 OZ将校A 藤原啓治

 OZ将校B 石田弘

 

     男 中村大樹

  女生徒A 根谷美智子

  女生徒B 黒田由美

  女生徒C 関根章恵

 

ナレーション 大塚明夫

 

6話

    ヒイロ 緑川 光

   リリーナ 矢島晶子

ドーリアン婦人 冬馬由美

 レディ・アン 紗  ゆ  り

 

    デュオ 関 俊彦

    トロワ 中原 茂

    カトル 折笠 愛

     五飛 石野竜三

   トレーズ 置鮎龍太郎

 

    ノイン 横山智佐

     団長 石田弘

  キャスリン 鈴木砂織

    兵士A 森川智之

    兵士B 藤原啓治

 

    生徒1 千葉一伸

    生徒2 中村大樹

   女生徒A 根谷美智子

   女生徒B 黒田由美

 

 ナレーション 大塚明夫

 

7話

   ヒイロ 緑川 光

   デュオ 関 俊彦

   トロワ 中原 茂

   カトル 折笠 愛

    五飛 石野竜三

 

  リリーナ 矢島晶子

   ゼクス 子安武人

  トレーズ 置鮎龍太郎

   ノイン 横山智佐

レディ・アン 紗  ゆ  り

 

 キャスリン 鈴木砂織

  セプテム 千葉一伸

  ノベンタ 藤原啓治

  ベンティ 石田弘

 

  ラシード 中田和宏

   アウダ 中村大樹

  アブドル 森川智之

  

ナレーション 大塚明夫

 

8話

   ヒイロ 緑川 光

   デュオ 関 俊彦

   トロワ 中原 茂

   カトル 折笠 愛

    五飛 石野竜三

 

   ゼクス 子安武人

   ノイン 横山智佐

  トレーズ 置鮎龍太郎

レディ・アン 紗  ゆ  り

 

   サリィ 冬馬由美

   ダイゴ 中村大樹

 OZ将校A 藤原啓治

 OZ将校B 森川智之

 

 パイロット 千葉一伸

   通信士 石田弘

 

ナレーション 大塚明夫

 

9話

   ヒイロ 緑川 光

  リリーナ 矢島晶子

   ゼクス 子安武人

   ノイン 横山智佐

 

   デュオ 関 俊彦

   トロワ 中原 茂

   カトル 折笠 愛

    五飛 石野竜三

 

  トレーズ 置鮎龍太郎

レディ・アン 紗  ゆ  り

 キャスリン 鈴木砂織

  ラシード 中田和宏

   アウダ 中村大樹

 

  アブドル 森川智之

  アフマド 千葉一伸

   司令官 石田弘

   下士官 藤原啓治

 

ナレーション 大塚明夫

 

10話

   

   ヒイロ 緑川 光

   デュオ 関 俊彦

   トロワ 中原 茂

   カトル 折笠 愛

    五飛 石野竜三

 

  リリーナ 矢島晶子

   ゼクス 子安武人

  トレーズ 置鮎龍太郎

   ノイン 横山智佐

レディ・アン 紗  ゆ  り

 

 ドクターJ 稲葉 実

  ラシード 中田和宏

   将校A 藤原啓治

   将校B 中村大樹

  バルジ兵 千葉一伸

 

   通信兵 森川智之

  女生徒1 今井由香

  女生徒2 根谷美智子

  

ナレーション 大塚明夫

 

11話

   ヒイロ 緑川 光

  リリーナ 矢島晶子

   デュオ 関 俊彦

   カトル 折笠 愛 

 

   ゼクス 子安武人

   ノイン 横山智佐

  トレーズ 置鮎龍太郎

レディ・アン 紗  ゆ  り

 

 ウェリッジ 有本欽隆

  サダウル 藤本 譲

  ラシード 中田和宏

   アウダ 中村大樹

  アブドル 森川智之

 

  アフマド 千葉一伸

アナウンサー 藤原啓治

  OZ兵士 関 智一

   老貴族 河合義雄

 

12話

   ヒイロ 緑川 光

   トロワ 中原 茂

    五飛 石野竜三

 

   サリィ 冬馬由美

 キャスリン 鈴木砂織

    団長 石田弘

 

   ブント 中 博史

   ナナキ 千葉一伸

  ゲリラA 河合義雄

  ゲリラB 中村大樹

 

    兵士 藤原啓治

    将校 森川智之

    軍人 高戸靖広

 

ナレーション 大塚明夫

 

13話

   ヒイロ 緑川 光

   トロワ 中原 茂

   ゼクス 子安武人

 

 キャスリン 鈴木砂織

 アレックス 難波圭一

  ミュラー 草尾 毅

 

    団長 石田弘

パイロットA 中村大樹

パイロットB 中 博史

 

   操縦士 関 智一

   通信士 藤原啓治

    技師 森川智之

    司令 河合義雄

スラムダンクの声優陣 (50話~61話)

50話(1995.1.7)

  桜木花道 草尾 毅
  赤木晴子 平松晶子
  赤木剛憲 梁田清之
  流川 楓 緑川 光
  三井 寿 置鮎龍太郎
宮城リョータ 塩屋 翼

 

  水戸   森川智之
  野間   幹本雄之
  高宮   塩屋浩三
  大楠   林 延年
  松井   西川宏美
  彩子   原えりこ
  安西   西村知道
 
  高頭   佐藤正治
  堀田   大塚芳忠
   牧   江川央生
  弥生   永島由子
  中村   風間信彦
アイキャッチ(声) 古沢幸 

 

ナレーション*1 田中秀幸

 

51話

  桜木花道 草尾 毅
  赤木晴子 平松晶子
  赤木剛憲 梁田清之
  流川 楓 緑川 光
  三井 寿 置鮎龍太郎
宮城リョータ 塩屋 翼

 

  水戸   森川智之
  野間   幹本雄之
  高宮   塩屋浩三
  大楠   林 延年
  彩子   原えりこ
  安西   西村知道

 

  高頭   佐藤正治
   牧   江川央生
  弥生   永島由子
  中村   風間信彦
  審判   里内信夫

 

ナレーション 田中秀幸

 

52話

  桜木花道 草尾 毅
  赤木晴子 平松晶子
  赤木剛憲 梁田清之
  流川 楓 緑川 光
  三井 寿 置鮎龍太郎
宮城リョータ 塩屋 翼

 

  水戸   森川智之
  高宮   塩屋浩三
  大楠   林 延年
  安田   小野坂昌也
  彩子   原えりこ
  安西   西村知道

 

  高頭   佐藤正治
   牧   江川央生
  弥生   永島由子
  中村   風間信彦
  宮益   里内信夫

 

ナレーション 田中秀幸

 

53話 

  桜木花道 草尾 毅
  赤木晴子 平松晶子
  赤木剛憲 梁田清之
  流川 楓 緑川 光
  三井 寿 置鮎龍太郎
宮城リョータ 塩屋 翼

 

  水戸   森川智之
  高宮   塩屋浩三
  大楠   林 延年
  彩子   原えりこ
  安西   西村知道
  花形   風間信彦
  藤真   辻谷耕史

 

  田岡   石塚運昇
  高頭   佐藤正治
   牧   江川央生
  魚住   岸野幸正
  仙道   大塚芳忠
  弥生   永島由子

 

ナレーション 田中秀幸

 

54話

  桜木花道 草尾 毅
  赤木晴子 平松晶子
  赤木剛憲 梁田清之
  流川 楓 緑川 光
  三井 寿 置鮎龍太郎
宮城リョータ 塩屋 翼

 

   牧   江川央生
  清田   森川智之
   神   林 延年
  宮益   里内信夫
  安田   小野坂昌也
  彩子   原えりこ
  安西   西村知道

 

  高頭   佐藤正治
  弥生   永島由子
  中村   風間信彦
  高砂   川津泰彦
  
ナレーション 田中秀幸

 

55話  

  桜木花道 草尾 毅
  赤木晴子 平松晶子
  赤木剛憲 梁田清之
  流川 楓 緑川 光
  三井 寿 置鮎龍太郎
宮城リョータ 塩屋 翼

 

  水戸   森川智之
  高宮   塩屋浩三
  大楠   林 延年
  彩子   原えりこ
  弥生   永島由子
  中村   風間信彦
  安西   西村知道

 

  高頭   佐藤正治
  魚住   岸野幸正
  仙道   大塚芳忠
   牧   江川央生
  彦一   小野坂昌也
  宮益   里内信夫

 

ナレーション 田中秀幸

 

56話

  桜木花道 草尾 毅
  赤木晴子 平松晶子
  赤木剛憲 梁田清之
  流川 楓 緑川 光
  三井 寿 置鮎龍太郎
宮城リョータ 塩屋 翼

 

  水戸   森川智之
  高宮   塩屋浩三
  大楠   林 延年
  彩子   原えりこ
  弥生   永島由子
  安西   西村知道

 

  田岡   石塚運昇
  高頭   佐藤正治
  魚住   岸野幸正
  仙道   大塚芳忠
   牧   江川央生
  高砂   川津泰彦

 

ナレーション 田中秀幸

 

57話

  桜木花道 草尾 毅
  赤木晴子 平松晶子
  赤木剛憲 梁田清之
  流川 楓 緑川 光
  三井 寿 置鮎龍太郎
宮城リョータ 塩屋 翼

 

  水戸   森川智之
  野間   幹本雄之
  高宮   塩屋浩三
  大楠   林 延年
  安田   小野坂昌也
  彩子   原えりこ
  安西   西村知道

 

  田岡   石塚運昇
  高頭   佐藤正治
  魚住   岸野幸正
  仙道   大塚芳忠
   牧   江川央生
  高砂   川津泰彦

 

ナレーション 田中秀幸

 

58話

  桜木花道 草尾 毅
  赤木晴子 平松晶子
  赤木剛憲 梁田清之
  流川 楓 緑川 光
  三井 寿 置鮎龍太郎
宮城リョータ 塩屋 翼

 

  水戸   森川智之
  野間   幹本雄之
  高宮   塩屋浩三
  大楠   林 延年
  安田   小野坂昌也
  彩子   原えりこ
  安西   西村知道 

 

  田岡   石塚運昇
  高頭   佐藤正治
  魚住   岸野幸正
  仙道   大塚芳忠
   牧   江川央生
  宮益   里内信夫

 

ナレーション 田中秀幸

 

59話

  桜木花道 草尾 毅
  赤木晴子 平松晶子
  赤木剛憲 梁田清之
  流川 楓 緑川 光
  三井 寿 置鮎龍太郎
宮城リョータ 塩屋 翼

 

  水戸   森川智之
  高宮   塩屋浩三
  大楠   林 延年
  安田   小野坂昌也
  彩子   原えりこ
  安西   西村知道

 

  田岡   石塚運昇
  高頭   佐藤正治
  魚住   岸野幸正
  仙道   大塚芳忠
   牧   江川央生
  宮益   里内信夫

 

ナレーション 田中秀幸

 

60話

  桜木花道 草尾 毅
  赤木晴子 平松晶子
  赤木剛憲 梁田清之
  流川 楓 緑川 光
  三井 寿 置鮎龍太郎
宮城リョータ 塩屋 翼

 

  水戸   森川智之
  高宮   塩屋浩三
  野間   幹本雄之
  大楠   林 延年
  彩子   原えりこ 

 

  仙道   大塚芳忠
  福田   石川英郎
 高校生   増谷康紀
 女生徒   豊嶋真千子
 女生徒   大塚瑞恵

 

ナレーション 田中秀幸

 

61話

  桜木花道 草尾 毅
  赤木晴子 平松晶子
  赤木剛憲 梁田清之
  流川 楓 緑川 光
  三井 寿 置鮎龍太郎
宮城リョータ 塩屋 翼

 

  水戸   森川智之
  高宮   塩屋浩三
  大楠   林 延年
  安田   小野坂昌也
  彩子   原えりこ
  安西   西村知道 

 

  堀田   大塚芳忠
  青田   梅津秀行
  角田   里内信夫
 カズミ   中山真奈美
  親父   増谷康紀

 

ナレーション 田中秀幸

 

 

*1:木暮役も兼任 木暮はいっさいEDにクレジットされていない

2002年に始まったBSジャパン(テレ東系)のアニメ (ドラゴンドライブ~)

ドラゴンドライブ

 原作は「月刊少年ジャンプ」(廃刊)に連載されていた メディアミックス色の強い漫画 高校時代に学校の近所の新古書店(とっくに潰れた)で原作の単行本を立ち読みし あまりの小学生向けな内容の安易さに辟易していたが 小学生が理解できるように描かれているので致し方ない 

 それよりもオープニングテーマだ 下川みくにの「TRUE」という曲だった(間違ってたらごめんなさい) アニソンシンガーとしての下川みくには異様に打率が高かった 文化放送冠番組は2000年代末期まで継続していたと思う OP映像はなかなか完成しなかったものの かえってそこが「TRUE」という曲の魅力を引き立てていた

 

『スパイラル~推理の絆~』

 おれがアニヲタになるきっかけのアニメその2 しかしアニメ版の登場人物は原作と別人になってしまった 『しあわせソウのオコジョさん』の後番組であり 2ちゃんねるではひどいバッシングが行われていた 見切り発車としか言いようのないアニメで 原作とうまく噛み合わなかった EDの曲「カクテル」が今聴いてもクオリティ高く つくづく惜しいバンド(Hysteric Blue)をなくしたと思った

 原作漫画第1巻の結崎ひよのの絵があまりに可愛くて 狂おしくて あの結崎ひよのの絵が描かれていなかったらこの作品に出会えなかったと思うと 水野英多には感謝してもしきれない

 

『アソボット戦記五九』

東京アンダーグラウンド』の後番組 「週刊少年マガジン」に漫画が掲載されており 湯水のようにお金を投じた一大企画という触れ込みだった

 前番組『東京アンダーグラウンド』もお世辞にもアニメーションとしての出来が良い作品とは言えなかったけど 輪をかけて『アソボット戦記』はしょぼかった と思う 声優も歌手も豪華 しかしおれたちはこのアニメを斜に構えてみていた いつどのようにして終わったかも定かではない

 

ボンバーマンジェッターズ

シャーマンキング』の後番組 「今度はシャーマンじゃなくてボンバーマンだよ!」 シャーマンキング最終回での金朋の予告ナレーションが異様に記憶に残っている

 さて 2000年代前半を代表する「ただのジャリアニメかと思ったら神アニメでしたよアニメ」の一角である 先述の通り主演(シロボン)は金田朋子で ヒロインが「シャウト」というあまり女の子らしくない名前の女の子だった うろ覚えながら 前半と後半の2部構成だったと思うが とくに評価する筋の人間に言わせれば後半がじつに感動できるという 

 しかしおれはすぐに興味が移ろう人格で 第25話~第26話(2003年3月)放映の時点ですでに『ボンバーマンジェッターズ』に対する興味は失せていた

 

NARUTO

 最初は夕方枠だった ゴールデンではなかった ただおれはこのアニメにあまり関心がなく よくある「週刊少年ジャンプ」のメディアミックス戦略の一環としかみなしていなかった(酷い) 

 原作漫画は大嫌いだった 90年代までの少年漫画はこんなに説教臭くなかったというのが率直な感想だった まぁ今考えるとたとえば『スラムダンク』なんか割りと説教臭いし 『ジョジョの奇妙な冒険』も奇抜なようで主題は「人間賛歌」でありまっとうなテーマでしかなかった*1

NARUTO』という漫画 ネームからして一言でいって「変」だったし やたら登場人物の行動原理やセリフが脂ギッシュで辟易したし 何より近現代が舞台の世界観ではなかったのでエロさが足りなかった(『BLEACH』に出てくる女と比べてみてください) ただしアニメになると そういうネームの違和感・脂っこさ・エロさの欠落が気にならなかったのも事実だ

 

真・女神転生Dチルドレン ライト&ダーク』

「最終回がバッドエンドだった」という情報をインターネットで見て 最終話の最後の部分だけ見た たしかに暗澹とした終わり方だった 最終回がああなったのには諸説あるらしいが

*1:そう思っていたら『ストーンオーシャン』最終回で痛い目を見たのも事実

2002年に始まったBSジャパン(テレ東系)のアニメ (~ミルモ)

七人のナナ』 どうしても観たかったのにBSジャパンは放映してくれなかった あの頃のおれは吉崎観音キャラに欲情でもしていたのだろうか

 そしてテレビ大阪製作のブロッコリーアニメも一切放映してくれなかった 昨年 バンダイチャンネルで『ぴたテン』をようやく観ようとしたのだが……

 

 わがままはこれくらいにして 確かにBSジャパンで放映されていたと記憶している 2002年開始アニメの各々について言及したいのだが 『ロックマンエグゼ』の記憶だけまったくといっていいほどない 確かに放映はされていたが たぶん日曜の放映とかで枠が悪く 中学生が好き好んで観るようなアニメでもないと判断し軽視していたのだろう メイルちゃん(ヒロイン)の声優が水橋かおりだったことだけ強烈に覚えている

 

『爆転シュート ベイブレード 2002』

 前作から絵柄が大幅に変わったうえ 「ヒロミ」というヒロインが登場した しかもOPからしてシックな作りで 本編映像には妙な緊張感が漂っていた 友だちと言っていた 「今年のベイブレードは雰囲気が暗い」

 

キン肉マンII世

 おそらく 生まれて初めて観たプロレスの要素が強いアニメだと思う 青年漫画に原作はカテゴライズされるんだろうが 「Vジャンプ」にも漫画が掲載されていた セイウチンという脇役が「学生は勉強が本分!」と説教していたのが妙に記憶に残っている セイウチンが「学生は勉強が本分!」と言う一方で おれは中学の授業をボイコットしていた

 

東京アンダーグラウンド

 おそらく このアニメを観ていなければ おれはアニヲタになっていなかっただろう それくらいでかい存在のアニメだった

 よく「OP詐欺」「ED詐欺」の代表格と言われるアニメであるが おれにはむしろ本編のほうが魅力的だった ルリ・サラサというお姫様が捕われる ルリのお付きのものだったチェルシー・ローレック(事実上のヒロインである)とともに 主人公の浅葱留美奈 浅葱留美奈の親友の五十鈴銀之助が地下世界に殴り込む 

 浅葱留美奈はルリ・サラサに向けて好意を示している しかしルリの従者という立場だったチェルシー・ローレックは 次第に留美奈を意識し始めるようになって……という展開になるのは アニメ化された部分より後の話で 結局原作でも留美奈をめぐる恋模様は有耶無耶のままだった

 チェルシー・ローレックは長い金髪で 19歳の年上のお姉さんで 勝ち気な性格で 浅葱留美奈との掛け合いは観ているだけで面白かった そうか 留美奈やルリがいたからこそ チェルシーという女の魅力が浮き彫りになり おれはドツボにはまってしまったのか 結局アニメも原作も「お姫様の恋人を好きになってしまい苦悩するチェルシー」の描写に踏み込むことはできなかった しかしながら 「お姫様の恋人を好きになってしまい苦悩するチェルシー」の姿を 勝手におれは妄想していた 架空のアニメをでっち上げるのが好きだったのだ

 

『爆闘宣言ダイガンダー』

 中学2年生にもなってジャリアニメ(男児が観るアニメ)もないだろう とはまったく思っておらず 律儀に視聴していた ところどころ作りが浅く 萌えられるような女性キャラもいなかった

 

満月をさがして

 この年度から完全週休2日制が開始され キー局では土曜朝7時半に編成されたアニメ しかしBSジャパンでは問答無用で夕方枠 原作は種村有菜 『神風怪盗ジャンヌ』(テレ朝)はまったく記憶にない というのもおれの地域でテレ朝系列のチャンネルが観られるようになったのは 『神風怪盗ジャンヌ』の後番組である『マシュランボー』が開始した頃だったのだ 

 副主人公2者(タクト・めろこ)の声優がすでに物故者であったり 若き日の木村良平がとても重要な役で出ていたりした 「りぼん」で連載されていた原作漫画は妹の目を盗み読んでいた 『ウルトラマニアック』や『永田町ストロベリィ』のほうが好きだったが

 

東京ミュウミュウ

 完全週休2日制導入以前から存在していたテレビ愛知枠 この作品から学校の登下校を気にせず観られるようになった しかしBSジャパンでは問答無用で夕方枠であった 「なかよし」に漫画が連載されていたが 『満月をさがして』や『ミルモでポン!』と比べるとコミカライズ色が強かった ちなみに 本筋の話題と関係ないが この頃放送されていたCLAMPアニメは『ちょびっツ』でした

 

ミルモでポン!

 原作は「ちゃお」連載の漫画 看板連載として2000年代中期まで「ちゃお」の屋台骨だった じつはアニメ版の記憶があまりない しかし南楓(ヒロイン)の声優が中原麻衣で 中原麻衣が二十歳そこらのねーちゃんだったのを異様に強く脳裏にインプットしている ヤシチが画用紙に下着(というかパンツ)の絵を書いていたりと テレ東規制がかなり緩かった ヤシチとヤシチの相方の日高さんの掛け合いがおれは好きだった 原作かアニメか記憶が曖昧になっているが たぶん原作でのヤシチと日高さんの掛け合いのほうだと思う:ヤシチ「これが安純(日高さん)のブラジャーか!!

 

BSジャパンの開通と2001年のテレ東アニメ

 2002年4月 ついにわが町にケーブルテレビが通った キッズステーションが24ch BSジャパンが15ch だったと思う キッズステーションからは観ていないアニメを補給し BSジャパンからはテレ東アニメの成分を補給した

 BSジャパンはテレ東系深夜アニメをほとんど放送しなかったし キッズステーションは深夜アニメに比較的強かったが 親が厳しく夜遅くまでテレビを見せてくれなかったし そもそも自分の部屋にテレビがない環境で 夜中は深夜ラジオを聴いていた

 というわけで 2006年度の作品まではテレ東系アニメの中でも全日帯アニメについてしか(原則)語れないのをご容赦願いたい 『エルフを狩るモノたち』(1996年)以来 テレ東は現行の深夜アニメのスタイルにつながる深夜帯アニメ番組を放送してきた 上京した年度(2007年度)以前のテレ東系深夜アニメについては稿を改めて言及してみたい

 

 2002年4月にBSジャパンが観られるようになった この年度から完全週休二日制が開始され 土曜朝のアニメ枠が開拓された よって新番組は多かった たしかに多かったのだが 2001年度から継続して放映されている夕方アニメの量も多かった 視野を広げ 2001年開始のテレ東系アニメにも目を向けなければならない

 

2001年放映開始のテレ東系全日帯アニメ(抜粋)

 このうち 太字の作品については 2002年度も継続されたゆえに BSジャパンで ほぼリアルタイムで観ていた どれも面白がって観ていたが 『ヒカルの碁』だけは原作漫画の印象のほうが強かった*1

 

 このうち『爆転シュートベイブレード』は引き続き続編の『2002』が放映されていたし 『Dr.リン~』は妹が読んでいた「ちゃお」の連載で補完していた 『ファイナルファンタジー:アンリミテッド』は最終回だけ観ることができた しかしサブタイトルを見て「ケッ」と思いチャンネルを変えた 打ち切りアニメだったことは随分あとで知った

スクライド』はバンダイチャンネルに課金し全話観た 少しも面白くなかった 同期の『フルーツバスケット』は原作漫画の印象のほうが強い 全巻読破したのだ アニメ版は『アニメージュ』のアニメグランプリで大賞をとった(3位がスクライドだったと思う) しかしアニメ版は通して観たのがYouTubeの違法アップロード動画だったし 当然それは「観た」うちに入らないし ほとんど記憶に残っていない

機動天使エンジェリックレイヤー』は ぜひとも観たく 1年遅れで開通したケーブルテレビを呪った ただ いま顧みて視聴しようと思っても ぼくは歳をとりすぎたし 「のれんに腕押し」状態になる危険性が高い

ジャングルはいつもハレのちグゥ』に至っては 近代化されていない世界が舞台という時点*2で興味が失せており よって水島努アニメに触れるのが5年以上遅れた

 

*1:ヒカルの碁』は原作なりの作りだったので 極端に言えばぼくが想定する「アニメ」の枠内に入っていなかった ぼくがアニメ版『ヒカルの碁』と和解するのは 5年以上後のことになる

*2:もっと言うと主要登場人物の「ウェダ」がエロくなかったのが興味を示さない最大の原因だった

山陰地方とテレビ東京系アニメ 96年~99年あたり

 ぼくは 1996年(爆走兄弟レッツ&ゴー!! の年)から 断続的にテレビ東京系のアニメを観続けている

 

 

 こういったスターチャイルド色の極めて強い比較的高年齢層向けのテレビアニメが 地元の山陰にも流れ込んできた 

 なおWikipedia山陰中央テレビ」の項目で 『少女革命ウテナ』の放映実績があるような記述があったが ぼくは全く記憶にない BSSテレビで『KAIKANフレーズ』なら放映されていた記憶があるよ(たしか深夜帯)

 

 さて こういったスターチャイルド色の強い比較的高年齢層向けのアニメと並行して もうひとつの流れがあった 言わずもがな 子ども向け路線である 96年の『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』を皮切りに 小学館は驀進し 1997年超大型企画『ポケットモンスター』を全国ネットで放映開始させる 山陰ではBSSテレビでの放映(地元の図書館に保存されている「日本海新聞」のテレビ欄で確認した)

 この時代 ポケモンと並行して 「コロコロコミック」は結構積極的なメディアミックスを行っていた

 しかしながら ここに挙げた6作品はすべて 山陰地方の民放3局では放映されていなかったと思う

 

 さてさて 御存知の通り 97年の年末に『ポケットモンスター』が放送事故を起こし 多数の子どもが病院に搬送された これによりポケモンの放映は中断され 『学級王ヤマザキ』が中継ぎの役目を果たし 98年4月にポケモンは復活 しかし 小学生の興味とは移ろいやすいものであった

 

 さてさてさて 99年に入ると テレ東系の新番組アニメはめっきり山陰地方に供給されなくなってきた 唯一の例外が『ドンキーコング』だったが 海外製なおかつCGアニメであって ぼくの興味は 他局(山陰中央テレビ)で平日夕方(たしか木曜日)に第26話から放映を開始した純正なるフジテレビ系アニメ『デジモンアドベンチャー』に集中していたので ドンキーは影が薄かった 

 

 ぼくは2001年3月に小学校を卒業 中学校では部活でアニメどころではなくなっていた というのはウソで 中学校の部活帰りに NHK-BS2の「衛星アニメ劇場」枠で放映されていた『学園戦記ムリョウ』を血眼になって観ていた しかし当然のごとく『ムリョウ』はNHK製作アニメであり テレビ東京とはなんの関係もない あるとしたら 原作と監督が『機動戦艦ナデシコ』の監督であり その監督が『ムリョウ』の後に作ったテレ東系深夜アニメ『宇宙のステルヴィア』の設定に『ムリョウ』の残り香が認められることくらいだ

個人的なテレビ東京系アニメの黎明期

生まれて初めて観たテレ東系アニメ たぶん『楽しいムーミン一家(おそらく「冒険日記」のほう)』か あるいは『ミスター味っ子』の再放送だと思う

また 90年代にNHK衛星第2の「衛星アニメ劇場」で『Oh! ファミリー』(1986年)が放映されていて 第21話「ハッシャバイ」を視聴したんだと思うが あまりにダサい作りに衝撃を受けた記憶がある 大学に入って調べてみたら制作がナックだった ただ 『Oh! ファミリー』以前に『爆走兄弟 レッツ&ゴー!!』をリアルタイムで視聴していた 『爆走兄弟 レッツ&ゴー!!』は BSSテレビで 平日夕方の時差ネットだった

 

そういえば『しましまとらのしまじろう』というアニメ番組があった 山陰地方ではNKT日本海テレビの平日夕方放映だったと思う 『しまじろう』はテレ東製作ではない テレビせとうちだ 当時はまだ「福武書店」と呼ばれていた「ベネッセ」の本社は岡山にあった

 

1994年 『とっても! ラッキーマン』という「週刊少年ジャンプ」の連載漫画がアニメ化された 記憶を頼ると 当時「ラッキーマンを本気でアニメにしてみせる!」みたいな企画が「ジャンプ」誌上で連載されており たぶん『ラッキーマン』の単行本にも収録されていた 今思えば完全な出来レースであり 93年のうちにはアニメ化が内定していたんだろうが 残念なことに 『ラッキーマン』はテレ東系列で放映が開始され おそらく山陰地方では放映されていなかった

二十歳を過ぎて アニマックスでアニメ版『ラッキーマン』を人生で初めて観た しかし残念なことに 非常に観続けるのが苦痛な出来栄えになっていたことをここに記す(OPは別)

 

1995年に小学校に入学した この年の4月開始のテレ東系アニメ もちろん後追いで観たんであるが 特に印象が強かったのは セーラームーンのパチもん愛天使伝説ウェディングピーチ』 そして『スレイヤーズ』であった